2012年1月10日火曜日

2011年度後期 資格英語Ⅱ 授業記録(旧ブログより移転記事)


学期末レポートについて
TOEIC対策はこの授業の受講だけで全てが行えるものでは決してありません。皆さん一人一人がこの授業の受講終了後も、自律的な学習を進めながら少しずつステップアップしていく必要があります。その土台作りとして学期末試験に代わるレポートを課題とします。

・教科書p.184~p.209のうち任意の10問(小問1つを1問と数えます。Part 6は大問1つで4問、Part 7は大問1つで4~5問と数え、Part 5~7のいずれかの形式で計10問)を選び、教科書のページ番号や問題番号をきちんと明記した上で、それぞれが正解・不正解になる理由を解説してください。また、意味が分からない単語を調べる作業や、必要箇所を和訳するなど、各自に必要な学習を行うこと。

・分量はA4サイズで5ページを上限とします。様式は自由。市販のレポート用紙等を利用して、必ず手書きで作成すること。(教科書本文データ以外の内容をワープロで作成することは、このレポートでは一切認めません。)

・教科書をコピーしたものをレポート用紙に貼り付け、そこに書き込むなどの方法を採ってもかまいません。教科書内容のPDFファイルを (*** 著作権上の都合により非公開 ***)に置いておきますので、パソコンでこのページを開き、学内等のプリンタから出力することで、コピー費用の負担をなくすことができます。(この用紙に直接書き込んで提出してもかまいません。)

・表紙は不要。1ページ目の上部には必ず「履修時限」「担当者名」「学生番号」「氏名」が分かるようにきちんと明記すること。

・完成次第、授業時の提出も可能です。これ以降に提出する場合は、人文語学事務室(7号館8階)前に用意されるレポートボックスに提出して下さい。(レポートボックスに提出する場合は、くれぐれも時限・担当者を間違えないよう注意すること。)

・その他、提出に関する指示を随時授業中に行います。レポートボックスへの提出期限は1月23日(月)13:30です。



第15回(最終回) 1月10日(火)1/2限
・出席はカードリーダーにて
・本日のメニューは「TOEIC学習のまとめ(説明)」「60分間でPractice Test101-200」「授業アンケート講評」「知的財産学部 3年次英語科目について」の4本立て。
TOEIC学習のまとめとして自律的な学習について少しだけ説明。
・60分間の問題演習のやり方は自由。ただし私語禁止。できるだけ何も見ずにやってほしいが、辞書を見ながら解くことが有効であると各自が判断するならば見ながらやってもよい。どうしてもやる気が出ないなら仕方ないから学期末レポートの準備でも、という形でスタート。
・演習中に5分に1回ぐらいずつ、学習アドバイス等を無言で板書していった。内容は以下の通り。
[1時間集中してTOEICの学習をするときのメニュー]
1.とりあえず一人で頑張る
2.問題を解けるだけ自力で解いてみる
3.辞書を使いながらやった方が有効だと思うなら無理せず使う

[1時間も集中できない!!という人のための練習メニュー]
・1問ずつ自分で解説を書いてみる。そして休憩、を繰り返す。

[問題を解きながら考えてほしいこと]
1.解けない問題はどれか?
2.それが解けない理由は何か?
3.どうしたら解けるようになるか?

[目標は何か?]
TOEICのスコアアップか、総合的な英語力のアップか?
別々に考えた方がよい場合と、勉強法を工夫して両方伸ばせる場合がある!!…かも!?

[まとまった分量を学習した後の自己チェック]
1.どのように取り組んだか(自力?辞書を見ながら?その他?)
2.苦手なPartはどこか?
3.集中力を持続させることができたか?

[学習アドバイス]
1.辞書と時間があれば問題は解けるか?
  解けなかったらそれは多分、文法の理解が足りない。
2.教えてもらわないと解けない問題はどれくらいあるか?
3.(特にPart6/7で) 辞書を使わないと分からない単語の割合は何パーセントぐらい?単語の意味を前後の文脈から推測するには少なくとも95%以上の単語が分からないと無理。

[他にもいろいろ書きたいことはあるけど…]
・どのようにリスニング学習を進めますか?どのようにリーディング学習を進めますか?具体的な練習メニューを考えてください。



第14回 12月20日(火)1/2限
・学期末レポートについての案内
・小テスト20分。ただし早く終わった者は解答用紙を回収し、学期末レポートの準備、学習記録用紙(2)の仕上げ、授業アンケートへの回答など、静かにしていれば何をしていてもよいことにした。過半数の学生が10分程度で提出。TOEIC Part 7形式の問題だが、教科書問題からの切り貼りなので(大問15問から4問出題)、勉強の仕方次第では(!)さほど時間もかからなかったのかもしれない。
・質問カードへの回答。
・教科書のPractice TestのListening問題を実施。しかし100問を一気に解答するには集中力が続かない者もいることを想定し(ほぼ全員?)あらかじめリスニング問題のスクリプトも配布して、自力で解答してもよいし、スクリプトを見ながら解答してもよいということにした。
・リスニング問題に回答している途中に折を見て黒板に「自己チェック」と「学習アドバイス」を書いた。「自己チェック」は 1. どのように100問に取り組んだか?自力?スクリプトを見ながら?その他? 2. 100問を集中力を切らさずに取り組めたか?Part 1/2/3/4で脱落?最後まで集中できた? 3. 今後どのようにリスニング学習をやっていくか?なるべく具体的な学習法を考えよう。 4. 次回TOEICを受けるときにリスニング問題を100問中何問正解したいか? の4つ。「学習アドバイス」は終わりかけの頃に板書。1. スクリプトを読めば内容が理解できますか?(読んでわからないものは多分聴いてもわからない) 2. 再生速度を落としたら理解できますか?パソコンソフトOkoshiyasu2などで試してみましょう。 3. 英語の音変化のしくみはわかっていますか?「この単語とこの単語がくっついたらこんな音」とか。
・次回、最終回。同様に教科書のPractice Testのリーディング問題を100問やってみる時間とする予定。


第13回 12月13日(火)1/2限
・出席はカードリーダーにて。
・授業アンケートの依頼。
・質問カードへの回答。
・学習記録用紙(2)の提出方法について説明。前回思いついた「これなら解ける!絶対間違えない問題!」の欄が10個になった者から提出を受け付けることを告知。10個になるまで必要な学習を各自、プリントの余白を使ってまとめる。
・長文問題の学習方法をいろいろと紹介。この1年間で紹介してきた方法を総まとめ。(1)普通に問題を解いて解説を聞く/読む。(2)例文集を見ながら勉強 (3)日本語訳を先に読み(読み上げられるものを聴いて)内容をイメージし、そのあとで英文を読んで、同じ内容がイメージできるかどうかを判断。もしこれがうまくいかないのなら英文を読む力が何か足りない。 (4) Phrase Reading Worksheet を使った練習方法(第11回参照) (5) 英文と和訳を比べながら英文中の分からない単語を和訳から探し出して同じ通し番号をつけて線を引いていく(第12回参照) (6) 英文と和訳を比べながら英文中の分からない箇所を文単位で探し、該当箇所を和訳から探し出して同じ通し番号をつけた線を引いた上で、なぜこの英文がこの意味になるのかを考える。分からないところは文法や構文の理解が不十分なので質問する(今回新たに説明)。今日はこの(6)の新たに説明した方法を中心に、1限は5題、2限は6題を同じパターンで進めていった。
・手順は「英文と和訳を比べて読み、分からない英文に下線を引く。(3分程度、グループで相談しながらも可)」→「英文読み上げを聴く(自由な方法で)」→「問題の解説」→「振り返り時間と次の英文の英文と和訳を比べる作業」
・次回小テスト。範囲は今日の授業で終わったところまで。また、教科書のLesson 7の残りの部分は次回、問題部分の和訳等もプリント配布することにし、小テストのあとは教科書巻末のPractice Testのリスニング問題100問に取り組み、答え合わせをしてから今後のリスニングについての目標設定を考えさせる予定。


第12回 12月6日(火)1/2限
・質問カードへの回答。
・前回の学習記録用紙を返却。隣近所の人と交換してクイズを出し合い、成果を評価する活動を15分弱。評価基準は今回の学習記録用紙にあるように「A このまま同じような勉強を続けたらスコアアップすると思うよ。多分。」「B もうちょっと勉強が必要じゃないか?」「C ヤバい。ヤバすぎる。(否定的な意味の方。念のため。)」の3段階。これに加え、他人の学習記録用紙と比べてみての自己判断として、自分の学習記録用紙が復習しやすく上手にまとめられていると判断すれば○、ちょっと書き方がまずい、あるいはあまり復習しやすくないようであれば△、全く不十分であると判断すれば×をそれぞれ名前の横に記号で書かせた。
・このあと、学習方法についてのいくつかのアドバイス。どのタイミングで復習するか、忘却曲線の話を加えながら説明。また、学習記録用紙には「これなら解ける!絶対間違えない問題!」として、確実に内容も理解しているという問題のページ番号と問題番号を最低10個(最大20個)書く欄を設けておいた。
・今回からはPhrase Reading Worksheetは配布しないが、あらかじめ問題の和訳(本文部分のみ)を配布してある。問題を解いてくることを宿題としていたが、やっていない者もいることを配慮し、「和訳に目を通す」→「英文読み上げを聴く(自由な方法で)」→「書画カメラで英文を提示しながら、重要単語などの説明を行う」→「問題の解説」→「振り返り時間」という流れで進めていった。ただし「振り返り時間」も数分程度しか与えなかった。これは教室で学習した内容をすぐに学習記録にまとめて終わりにするのではなく、教室では教科書で意味の分からない表現に下線などを引く作業だけを課し、あとで学習記録用紙にまとめさせることで少なくとも復習を別のタイミングで行わざるを得ないように仕込んでおいた。
・結局、1限は大問4つ分、2限は大問3つ分しか進まなかった。ちょっと進度的には遅いが、来週はスピードアップして5つ~6つ程度は進めたい。終わったところまでを再来週の試験範囲とする予定。
・今回の学習記録用紙は次回以降に提出を求めることにするが「これなら解ける!絶対間違えない問題!」の欄が10個になった者から提出を受け付けることにしよう。(この提出方法は授業終了後に思いついたので授業では告知していない。)10個になるまで必要な学習を各自、プリントの余白を使ってまとめさせるということにしたらいろいろ学習してくれるだろうか?「ポケモンゲットだぜ!」、改め「絶対間違えない問題、ゲットだぜ!」を目標に各自努力してほしい。


第11回 11月29日(火)1/2限
・質問カードへの回答。1限は単語の使い分けにかかわる話だったので英英辞典とLongman Language Activatorの話を紹介。2限は幅広い質問が寄せられたが、そのうちの1つで He said that that that that that boy used in the sentence was wrong. のような英文の類例があるかどうかという質問が寄せられていたので、この文とネット上で見つけた The teacher had this to say about that "that that": That that "that that" that that student used was appropriate. を授業開始前に板書しておき、この英文の説明から行った。
・学習記録用紙を配布。本時終了時に回収する出席カードの代わりとして。
・前回のPhrase Reading Worksheetを使った学習のうち、特に(1)や(2)の作業を予めやってきたかを自己申告。やっている者には学習記録用紙の名前の横に○を書かせた。予想通りさほど多くなかった。しかし正直者が多いことは喜ぶべきなのだろう。
・Phrase Reading Worksheetで配布した4つの大問の英文で、特に当該クラスの受講生には知っておいて欲しい単語や熟語などを、Phrase Reading Worksheetの左右の対応箇所に印をつける作業(あとで縦四つ折りにした学習で特に重点的に学習すべき箇所の目印として)を書画カメラで説明しながら行ったあとで、英文を音読。ここでは各自が好きな方法で聴くように指示。(何も見ないで、上を見ながら、下を見ながら、教科書を見ながら、プリントを開いて、プリントの左側だけ、プリントの右側だけ。)続いて各設問のすべての選択肢の解説。そのあとで5分程度の振り返り時間を設け、学習記録用紙に記入させた。このサイクルを4セット実施。
・振り返り時間では全員が非常にまじめに各自の設定した目標に向けて学習してくれていた…ように見えた。効果的な学習方法をぜひ身につけてもらいたい。
・新しいところには入れなかったが、次回はPhrase Reading Worksheet形式ではないので、大問6~7つは進む見込み。日本語訳を参考にしながらでもよいので、教科書の問題を予め解いておくことを宿題として指示。
・授業進度の都合上、Part 7の小テストの実施を予定よりも1週遅らせ、12月20日に行うことにした。教科書のMini-Testはスクリプト配布のみとなる予定。


第10回 11月22日(火)1/2限
・出欠確認はカードリーダーにて。
・質問カードへの回答。
・教科書p.132までの答え合わせと解説。Part 5形式の問題は通常通り個別に説明。Part 7形式はこれから教科書Lesson 7に入って本格的に始まるので、そのウォーミングアップも兼ねて、「問題を解く」(宿題として指示)→「答え合わせ」→「日本語訳を読み上げる」→「英文を読み上げる」→「個々の設問の解説」→「振り返り」の順番でシングルパッセージ・ダブルパッセージを各1題。「英文を読み上げる」場面では事前に聞こえてきた日本語訳と同じようなイメージが英文を読みながら、聴きながら頭の中に浮かんでくるかという意味でのセルフチェックが目的。もしこれがうまくいかないのであればその原因は何かを探るように指示。大問ごとに2分程度の振り返り時間を設け、質問があればオンラインまたは紙のカードでの提出を求めたが、授業時間中には質問は寄せられなかった。
・教科書Lesson 7に入って、Vocabulary Checkの解答とPhrase Reading Worksheet 4種類、Lesson 7 Exercise末尾までの全ての和訳を配布。(プリント計6枚)
・Phrase Reading Worksheetでは4つの学習方法について説明。(1)後戻り読みをしないようにする訓練として利用 (2)左右の同じ意味の単語・表現のところに同じ線や記号を書き、単語リスト作成の代わりにする (3)縦4つ折りにして英語→日本語の意味を言えるかどうか。さらに高度な学習方法として日本語→英語を言えるかどうかチェック (4)学習者個人ではできないが、日本語のフレーズ訳の箇所を上から順番に見ながら英語音声を聴く練習。
・来週までの宿題として両面2枚分のPhrase Reading Worksheetについて同様の学習方法を試してみること、また該当箇所の問題に解答しておくことを指示。
・授業アンケートへの教員コメントについて紹介。うっかりしていてPart 6の小テストを返却し損ねた。


第9回 11月15日(火)1/2限
・Part 6 の小テスト。
・Part 5 の小テスト結果と9月最終週、10月第1週の課題をまとめて返却。本日提出予定のものと比較して、記述内容が進歩していると判断できれば提出。記述が足りないと判断した場合は来週提出。ただし来週提出した場合も減点等は行わず、記述内容で評価を行う旨通知。1/2限ともクラスの約半数が提出。(授業時間中に記述を追加して終了時に提出した者も含む。)
・同時並行してしばらく前にやった内容を覚えているか、返却物を見て内容の自己チェック、または近所の人と交換してクイズを出し合うなど。
・質問カードへの回答など。
・教科書Lesson 6のMini-Testのリスニング問題をPart 1からPart 4を続けて実施。今回は再生速度は変更なしで2回。2回聞いた後でスクリプトを配布し、10分弱の自己チェック。その後、全体を解説。
・次回までの宿題としてMini-Test範囲のPart 5とPart 7形式の問題をやってくること。Lesson 7のVocabulary Checkの拡大版もプリント配布したが、これは任意課題。


第8回 11月8日(火)1/2限
・授業開始後20分で教科書p.118~p.124の問題を演習。辞書や例文集などの参照も可。
・出席カード兼学習記録用紙としてA4両面の様式を配布。内容は「学習記録(学期末レポートに向けて):以下の枠内をノートの代用として自由に利用しなさい。練習問題の回答と答え合わせ、辞書等を使って調べたこと、問題を解くためにポイントとなる箇所などを自由にまとめなさい。扱う範囲はp.118~p.124およびプリント範囲とします。ページ番号、問題番号等も明記すること。」および「自己分析 Part 6 を解くために不十分だと思うスキルについて自由に述べなさい。」
TOEIC対策授業でのノートの取り方や学習記録のまとめ方、発展学習に活かすためのメモの取り方が不十分な者もいることを念頭に、本時の板書内容を中心にノートを取るよう指示。
TOEIC Part 6はいくつかの問題ジャンルに分かれる。「文法に基づく語形の判断」「熟語、決まり文句の一部分」「文脈から意味で判断」など。なかなか勉強しにくいが、特に「熟語、決まり文句の一部分」というタイプの問題については、その意味を知っているかどうかよりも、その形を見たことがあるかどうかで回答のスピードが変わる。Part 7になるべく多くの時間を割くことができるように、「こんな形は見たことがある!」というものを増やすようにすることが必要。それをノートなどにまとめると良い。今回の範囲では Students are expected to ... の expected の形や We are pleased to inform you that ... の pleased の形など。これらは文法的な判断で解くこともできるが、決まり文句の一部として「見たことがある!だからこれ!」という形にしておいたほうが良い。
・p.118~p.124のすべての問題を解説後、20分~25分程度自習時間。本時の出席カード兼学習記録用紙にメモができているかどうかを教室内を巡回しながらざっとチェックし、「おっけい合格」のはんこを押印。書く分量がやや不足している者は本時中にチェックを受けるよう指示。この用紙は次回の授業時に回収するが、はんこがあるかどうか、裏面下部も含めて埋めているか、きちんとかけているかなども回収時チェックに入れる旨を説明。
・はんこ押印を受け、また授業アンケートに回答した者から退室可とした。早い学生は終了15分前に退室。
・次回、Part 6の小テスト。範囲は教科書Lesson 6までのすべてのPart 6形式の問題。すなわちプリント範囲、教科書p.111、p.118~124の合計11問の中から4問を出題。


第7回 11月2日(水)4/5限(補講として実施)
・出席を一切とらない、またどちらの時限に出席してもかまわないという条件でいつもと違う日時に補講を設定したところ、4限は4名、5限は0名の出席だった。補講と言っても90分みっちり授業することは通知していたので4人しかいなくても予定通り。もちろん5限の方は0名を相手に90分みっちり授業するのは気持ち悪いので、念のため30分ほど待機して研究室に戻ってきたのだけれど。(たまたま持っていた本を読み終わったから戻ってきたという説も有力である。)
・授業内容は前回の続きでLesson 5の章末のMini TestのPart 6/7相当範囲。前回の授業時に答え合わせまで終わっているので、解説を中心に。ここでは自分の考える上手なTOEICPart 6/7 の学習法について紹介した。
・時間制限のある試験なのでだらだらと読むわけにはいかない。そしてPart 6もPart 7も「ゆっくり音読される程度の速度」で後戻り読みをせずに精読し、そのスピードで「英文の内容が映像として頭の中に浮かんでくるようにする」ことを目標として欲しい…ということを前提に、3本の英文すべてで練習。2本目の英文は日本語訳も読み上げ、日本語訳を聴いて頭の中に浮かんだイメージと同じような内容が英語を読む時にも浮かんでくるようなところを最終的な目標としてほしい。
TOEIC Part 6 も Part 7 も、出題される英文はそれぞれ「ジャンルテキスト」として出題されている。ジャンルごとに頻出の表現はいろいろある。これらを熟語や定型表現、決まり文句とは違った次元で探し出してみる練習をして欲しい。このような練習を積み重ねることでTOEIC対策になるだけじゃなく、英会話や英作文の効率的な勉強法にもつながってくる。(これはある意味ESP的なアプローチとも言えるが、ESPという用語は使わなかった。)
・教科書として指定している単語帳は非常に便利だが、これを使うよりももっと有効な勉強法がある。TOEIC対策の授業というのはなかなか予習や復習をしにくいが、一度解いた問題をもう一度解いてみるとか、分からない単語を辞書で調べてみるといった学習だけに留まるのではなく、それぞれの英文のジャンルに焦点を当てて勉強するようにすると、予習や復習としてできることはいくらでも見つかる…などといった学習方法に関する話を解説に交えながら紹介。
TOEIC Part 7は言い換え表現をなるべく多くストックしておくことが重要。選択肢に takes cash only と書いてあっても、それがそのまま本文に現れることはまずない。そしてこの言葉を探すのに時間をかけている余裕はない。(この問題の場合は no credit cards acceptedと書いてあった。)つまり設問と選択肢を先に見るよりも,本文に目を通した方がよい。
・教科書Lesson 6のVocabulary Checkは前回予告していたようにプリントで解答を配布するのみ。その後、Try and See / Try and See Again の2題を時間を計って解答させ、答え合わせのみ実施。
・次回、通常の時間での授業ではこの部分の解説から…というわけにはいかないだろうなあ。何しろ2クラス合わせて80名ほどの登録人数があるクラスで4名しか来なかったのだから。でも上記まとめた内容をもう一度授業で全て説明する余裕はない。補講を欠席した諸君、とっておきの勉強方法を聞き損ねて残念だったね。まあせいぜいこの記事でも読んで自分で考えてくれ給え。


第6回 10月25日(火)1/2限
・Part 5形式の小テスト20問 10分程度
・質問コーナー。1限は4件、2限は1件。
・教科書p.109-110の「Mini-Test」(テストではない)のリスニング範囲。ナチュラルスピードでPart 1からPart 4まで通して1回聴き、2回目は85%に落とした速度で聴く。そのあとでスクリプトを配布し、5分程度の振り返り時間。Part ごとに解説しながらもう一度聴く。
・Part6/7の練習問題を行う時間として、15分程度の自習時間。答え合わせをして終了。解説は11月2日(水)の補講にて。
・省察:工学部のキャリア・イングリッシュと同一進度で進むはずだが、どういうわけかこちらは10分程度の分の進度ずれが発生。1限は質問コーナーの際の板書事項が多かったためか。


第5回 10月18日(火)1/2限
・休講の詫びと補講について案内。
・出席はカードリーダーで記録。授業開始時に前回の宿題を回収。
・提出された宿題用紙は名前の欄を後ろに折り曲げて、書画カメラで提示しながら寸評。前回の寸評を受けて、大多数の学生は記述内容に大きな改善が見られた様子。
・質問カードへの回答。1限の方がやや活発。
・1/2限ともExercise 101番~120番を10問ずつまとめて説明。間に振り返り時間を設け、質問カードを受け付けた。教室内から携帯を使ってグーグルドキュメントに用意したオンライン質問カードにも数名が入力。
・Exercise 121~140番を時間を計って解答させる時間的余裕がなかったため、1問ずつ少し長めの時間を取りながら解答させ、すぐに解説。10問ごとに一服。同様に質問カードを受け付けた。ぎりぎりの時間配分であったが、何とか次回小テストの範囲までは解説終了。
・次回、小テスト。p.95~p.108の範囲から20題。


10月11日(火)1/2限は私事都合(忌引)のため休講。予定を1週ずつ繰り下げ、学園祭明けでもともと1週空いてしまう11月1週目の水曜日に補講を予定。


第4回 10月4日(火)1/2限
・出席はカードリーダーで記録。授業開始時に前回の宿題を回収。
・提出された宿題用紙は名前の欄を後ろに折り曲げて、書画カメラで提示しながら寸評。今回は記載内容で評価を変えることは行わないが、まとめ方は人それぞれ。この用紙をあとで見て自分自身の復習になるような形でまとめてもらうのが理想的。
TOEICのスコアを100点上げるには200時間必要と言われるが、上手に勉強すればひょっとすると50時間ぐらいの勉強で100点ぐらいあがるかもしれない。効率のよい勉強方法を学んでほしいといった話。
・同様のプリントを次回までの宿題として配布。指示内容:「教科書p.95~p.108から任意の3問以上(量より質を重視しますが、たくさん書いたほうが高評価です!)を選び、それぞれの問題の解き方を自由にまとめて提出しなさい。問題を解くために必要な知識(単語・熟語・文法・和訳など)についても記すこと。他人に説明するような書き方が望ましい。個別の記入欄は設けないが、ページ番号および問題番号を明記すること。必要に応じて裏面も使うこと。」提出期限は次回授業開始時。
・前回説明する時間が足りなかった7~24番を説明。時間の都合上、簡単にしか説明できないが、追加の質問やもっと突っ込んだ説明が必要な問題については質問カードを提出させるリクエスト方式とした。
・教科書のExercise 101~120番を辞書・例文集など参照自由で10分間で実施。121番以降も自由に進めてよい。10分後に解答を板書して自己採点。121番以降も進めている学生はウェブサイトに掲載した解答一覧を参照。
・1限は101~103まで解説して時間切れ。やはり授業開始時の先週の宿題への寸評はクラス人数が多いと時間がかかる。4限は101~120の解説には入れなかった。


第3回 9月27日(火)1/2限
・前回の質問の残りを解説。20分程度。
・宿題にしていたVocabulary Checkの解答をプリントで配布。各自が答え合わせしている間に教室内を巡回し、宿題をやっている者とやっていない者に別々の出席カードを配布。
・前期範囲のPart 5形式の問題24問をまとめたプリントを自習用として配布。
・教科書Lesson 5のTry and See / Try and See Again を連続して解答させる。10分間計測。その後5分程度延長。
・教科書を忘れてきた学生は本時の後半は何もできない状態なのでペナルティとして出席カード右上端を破棄。
・解答を板書して自己採点。出席カードの裏面に正解数を書かせる。
・後期末レポートに向けた学習記録用紙を配布。指示内容:「教科書p.95~p.102から任意の3問を選び、それぞれの問題の解き方を自由にまとめて提出しなさい。問題を解くために必要な知識(単語・熟語・文法・和訳など)についても記すこと。他人に説明するような書き方が望ましい。」提出期限は次回授業開始時。
・実施範囲の解説を行う。学習記録用紙に書き込みながらも可。本時終了時に提出があったものは受領。
・p.99の6番まで解説終了。

省察
・前日の工学部の授業とほぼ同じ進度の予定だったが、学生からの質問が多く、問題の解説があまりできなかった。


第2回 9月20日(火)1/2限

・授業開始直後に昨日のオンラインアンケートに相当する内容を印刷したもの(A5版片面) を配布。
・約15分経過後にリスニング音声を流し、聴きながら質問箇所がないかを確認。質問の仕方の例は昨日と同様。
・開始後30分の時点で全員から出席カードを回収。Partごとにざっくりと仕分けし、それぞれの質問について解説。
・約60分間で1/2限とも全員の質問に答えることができず。1限は30名弱、2限は40名強の出席。
・漠然とした質問について、1限/2限とも「マグロ1匹食べ尽くし」のたとえ話で説明。(長文が読めない、リスニングが苦手、文法が分からない…という漠然とした質問は「いきなり黄金伝説」の「マグロ1匹食べ尽くし」と同じ。どれも短時間で食べ尽くせるものではない。あっさりして食べやすい部位とこってりして食べにくい部位がある。よく分かっている箇所と苦手な箇所があるはず。どのみち一気に食べられないのなら一口ずつバランスよく食べるしかない。)
・宿題として次の章のVocabulary Checkのプリントを配布。

省察
・いずれのクラスも漠然とした内容の質問が時々寄せられている。具体的個別的な質問を繰り返し提出させることが必要か。
・クラスサイズが大きいと全員の質問に回答しきれない。翌週に持ち越す必要あり。普通教室での授業ではあるが、オンラインで解説等をまとめておくかどうかは検討が必要。
・授業時間中の質問カード(短冊形・オンライン)が数件提出されたが、プリント内容と関係のあるものではなかった。


第1回 9月13日(火)1/2限 (授業内容は昨日とほぼ同じ。情報演習室ではなく普通教室での実施のため、若干内容が違う)
・シラバス内容、シラバス追加事項、後期の目標について説明。
・前期の授業で扱った範囲から抜粋した50問をプリントにまとめたものを使い、解答させる。リスニング問題は再生速度をオリジナルよりも10%落としたものを利用。約14分。リーディング問題は約25分間とり、自由な方法(辞書参照可)で回答。終了後、黒板に正解一覧を書いて自己採点。
・リスニング問題のスクリプトとリーディング問題の和訳(抜粋)をプリント配布。
・自己採点が終わったら出席カードに記入。質問項目は「学生番号」「氏名」「リスニング正解数」「リーディング正解数」「夏休みにどのような英語学習を行ったか、自由に記入して下さい。」「後期の英語学習に関する目標を、自由に記入して下さい。」「この授業に関する要望があれば、自由に記入して下さい。」
・出席カードはA5サイズ片面。学生番号と氏名の記入欄の下に山折り線を入れておき、個人情報欄を裏側に折り返させる。(あとで書画カメラで映す時に誤って個人情報が映らないようにするための安全策)
・5分程度で出席カードを回収。個人情報欄は裏側に折り返した状態でシャッフルし、書画カメラを使って全員の自由記述欄をプロジェクタから投影。みんなの回答をみんなで眺めながらコメントを挟む。要望欄に書かれている質問にはその場で回答。
・次回までの自由課題として、わからない単語に印をつけてくるなど。

省察:普通教室の場合、昨日やったような辞書サイト利用をモニタリングし、あとで一覧提示するといった活動ができないのは残念。また、Googleドキュメントを使って一覧表示する場合はさほど時間がかからず、コメント等からも目をひくものをピックアップしやすいが、紙媒体での出席カードを使うと一人一人、順番に提示することになるので時間がかかる。そのため最後のリスニング問題をもう一度聞くという作業ができなかった。

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