2012年7月18日水曜日

授業記録:情報処理実習(応用)Ⅲ(水曜3限)

授業のシラバスはこちら

第15回 7月18日

・いよいよ最終回。出席者は7名。念のため冒頭で過去の授業を就活や公欠などで欠席した者はいないか、学生証をかざした記録と過去の課題提出状況の一覧を表示しながら特別な事情の認定希望の有無を尋ねたが誰も名乗りでなかった。しかし今日の出席者の過去の欠席回数を調べてみると半分以上欠席している学生が2名。その2名は提出課題も少なかったので、救済も何もあったものではないと判断して単位不認定を通告。そしてそのうちの1名は途中退室。もう1名は最後まで教室にいたのだけれど。それ以外の5名は全員、基準をクリアできそうなレベルだったので単位認定を宣言。

・今回は教科書の練習問題を4種類、時間内にできる分量だけやって、あとでまとめて提出するという方法にした。スピード勝負。教科書や練習問題の答えを見ながらでも良いので、とにかく短時間で必要とされるスライドを作るということを目標に。そうはいっても応用レベルの教科書のほぼ全体が関わる出題内容となっていたので、欠席回数が少し多めだった学生は操作がもたついていた。さらに授業で扱ったYouTube動画の貼り付けなども追加課題として指示。結果、4つの課題を全て終了した者はいなかった様子。多い者で3つめの途中。もちろんそれでも構わない。


・今回は教科書の過去の説明などを見ながらやっても良かったが、いずれは教科書の説明などを見ずに練習問題ができるようになって欲しい。そしてシラバスにも書いておいたことだが、WordやPowerPointを自分で使いこなすだけではなく、指導的立場で、つまり操作に困っている人がいたら助けてあげて欲しいということを遺言に、この授業は終了。



第14回 7月11日

・出席者は5名。平常どおりだがそういえばいつも最前列にいた学生を数週間見かけていないなあ。

・前回の範囲の教科書の章末問題もやったが、検索や置換のような些末な操作と、個人レベルではほとんど使うことがない校閲機能なのでさらっと流す程度。

・教科書最終章は「便利な機能」という単元名となっていて雑多な内容がまとまっているが、最初に出てきたテンプレートについては教科書にある内容を学習するだけでは何の面白みもないので、Word/Excel/PowerPointのどのソフトでも良いので、新規作成で白紙以外のテンプレートのいずれかを使った文書を自由に作らせるという追加課題を約25分で実施してmoodleから提出させた。こうでもしないとテンプレートの便利さを知らないまま一生を終える…なんてことにもなりかねないので。(ちょっと大げさすぎますね。笑)

・そのあとでネット上にあるいろいろなテンプレートを検索してから、自分自身でテンプレートを作る方法を3つのソフトで実施。要するにファイルの保存形式を変えるだけなのだけれど。

・続いてファイルのプロパティを追加したりまとめて削除したりする練習。そういえば情報処理実習科目を半年だけ90人のクラスで教えていた時に、課題提出で全く見た目が同じファイルが複数人から提出されたことがあって、ファイルのプロパティの更新日時などが全く同じで不正が発覚したなんていうことがあった。そのあたりの思い出話を少々。さらに読み取りパスワードと書き込みパスワードの設定などを3つのソフトで練習。

・次回が最終回。教科書巻末の総合問題を授業時間中にやってこの科目は終了ということになる予定。



第13回 7月4日

・出席者は4名だったが、授業終了の15分前になって1名が入室。いったいなんでこんな時間に?と思ったら就職ガイダンスがあったとのこと。やっぱり水曜日の午後は授業するなということなのだろうか?就職ガイダンス然り、moodleのメンテナンス然り。その上、来週のこの授業の時間帯には学内で講演会があるとのことで、学生が1名、欠席を申し出てきた。人数の多いクラスならともかく、もともと登録人数が少ないクラスなので、こういう形で欠席者が出ると寂しい。

・先週やった教科書第5章の章末の練習問題をところどころ解説しながら30分ほどかけて実施。moodleから完成物を提出してもらった。これが今日の出席チェック代わり。(4名だけなのでわざわざ課題提出によって出席チェックするまでもないのだけれど。)

・教科書も終わりに近づき、どちらかと言えば些末な内容になりつつある。第5章はPowerPointスライドへのExcelグラフや表の貼り付けという利用頻度の極めて高そうな内容なのできちんとやっておくだけの価値はあるが、第6章は検索・置換・コメントの挿入・校閲、第7章は「便利な機能」といかにも雑多な内容でございます的タイトル。こういうところは教科書をそのままやるだけでは面白くないのでいろいろ工夫しなければならないが、このあたりの内容はPowerPointだけではなくWordにも共通しているので、特にコメントの挿入についてPowerPointで教科書に沿って一通りやってから、Wordでもやってみることにした。Wordではコメントの挿入方法などが少々見た目が違うし、変更履歴の記録ができるのも面白いところ。ついでにPDFファイルでも注釈メモを入れる方法を実習しようと思ったが、なぜかうまくいかなかった。学内環境の問題なのかちょっと調査が必要。(Wordで作ったファイルをWordからPDFに「別名で保存」したファイルをAcrobat Reader 9で開いたが、注釈がロックされてしまって追加できないというのは仕様なのだろうか?)そのあとで教科書に沿って校閲機能についても紹介しようとしたが、毎年このセクションは実習させにくい。何しろ複数人での共同編集をしようとする実習を教科書に沿って一人で作業しようというのだから、ほとんど表面的なことしかできない。そもそも自分も校閲機能を普段使わないし、複数人数でファイルをやりとりして校閲するという機能はそのうちクラウドでやるのが一般的になりそうな気もする…というような話も授業中にしゃべった。

・この授業もあと残すところ2回。来週は教科書の「些末な内容」をやるが、同様に同じようなこと(特にファイルに読み取りパスワードを仕掛ける方法)をPowerPointだけではなくWordやExcelでもやってみることにする。再来週の最終回は教科書巻末の総合問題を中心に。




第12回 6月27日

・授業開始前に3年次の学生が1名、学部の就職ガイダンスがあるので欠席したいと申し出てきた。この科目はこの学部の3年次以上を対象とした科目なので、ひょっとすると今日の授業は成立しないのかも?などと思っていたらほぼいつも通りの7名の出席があった。学部建物内にも掲示が出ているのは把握したが、いったいどういうガイダンスなのだろう?

・前回の後半に紹介したWordから「見出し1」〜「見出し3」を含むアウトライン文書をそのままPowerPointに貼り付けることでスライドを作れるという件について、今日は最初からWordのアウトライン画面でレベル1とレベル2だけを使って箇条書き風の内容を25行ほど、サンプルを見ながら入力させ、あとでtabやShift+tabでレベルを変更したり特定のレベルまでを表示して順番を入れ替えるといった練習を行った。そしてPowerPointでもアウトライン表示して順番の入れ替えや折りたたみ・展開、テーマの変更、レベルの変更などをいろいろ試させた。ここまでで45分。

・後半の45分は教科書の続きでExcelグラフとExcel表のPowerPointの貼り付け。それぞれ5種類ずつ異なる形で貼り付けることができてややこしいが、グラフの埋め込みとリンクと図による貼り付け、表の貼り付けとオブジェクトとしての貼り付け、図としての貼り付けなど、それぞれの違いを示しながら次々と貼り付けてみる実験。併せて書式の変更なども教科書に従いながら一通り実施。最後にPowerPointから「画面の領域」でスクリーンショットをとれる機能をやって終了。これは既にWordでもPowerPointでも何度か紹介しているけど、何度使っても便利な機能だと思う。Mac版でも同じように使えたらいいのに…。次回は教科書の章末問題から開始。この授業も早いものであと残すところもう3回。




第11回 6月20日

・出席者は6名。教科書第4章の練習問題から始め、スライドマスタと動作設定ボタンなどの復習を行った。

・水曜日午後はこの大学では会議日になっていてほとんど授業が開講されていないので、そのタイミングを狙ってだと思うが、14:00〜15:00にmoodleのメンテナンスが行われることになっていた。2週間前ぐらいからこの日時にあることは分かっていたのだが、いざ当日になるとやっぱりちょっとつらい。授業が13:15から始まって、最初の課題提出を何とか14:00までにと思っていたが、いろいろ説明しているうちに14:00の課題提出が危なくなってしまい、結局来週ぐらいまで、いつでも提出してよいということにした。また、moodleから配布するつもりでアップロードしていたデータも14:00以降は取りに行けなくなってしまったので、急遽とある別のところにも置き、そのURLを短縮して板書。

・教科書第5章はWordでアウトラインを設定した文書をそのままPowerPointでスライド化できるという内容だが、Wordでのスタイルの変更はあまり情報処理実習とかで使われる教科書では見かけないので、応用3という名前のクラスでもあるし、このタイミングで少し扱うことにした。見出し1〜3は普通の人がWordを操作するときに殆ど使うことはないと思うが、これがいわばWord上のスライドマスタ的な役割を果たすというような説明をした。また、教科書から離れて、最終的に複数のレベルの箇条書きでまとめることができそうな内容の任意のテキストを入力して、見出し1〜3を適宜設定してからスタイルの変更の練習など。また見出し1〜3の書式の変更の方法と、アウトライン表示なども軽く説明。自分はサンプルとして4日間の予定表を作り中間モニタで提示。受講生が作った練習素材には自己紹介などが多かった。

・最後の10分ほどで教科書に戻ってアウトラインからスライドを作る作業とスライドのリセットについて。次回はこのあたりのことを復習できる別のアウトライン文書を使ってスタイルの変更などの練習をしてからExcelデータやグラフの貼り付けなど比較的よくあるタイプの練習に進む予定。



第10回 6月13日

・出席者は6名。教科書第4章の冒頭から。スライドマスタについて扱ったが、共通のスライドマスタと個別のスライドマスタが異なることをさんざん注意しておきながら自分も間違えるという失態。スライドマスタ画面に切り替えた時はいつでも一番上に共通のスライドマスタ(少し大きめのサイズのもの)が出ている状態なら間違えにくいだろうに、ちょうど開いているスライドのレイアウトのスライドマスタが一番上に出るものだから、ついついそこだけを書き換えてしまうという罠に…。

・教科書に沿ってスライドマスタの基本などを一通り。スライドマスタをテーマとして保存するという単元では、各自のオリジナルのテーマを作成するという課題を実施。15分ほどで各自のオリジナルのテーマを作ってmoodleに提出してもらった。来週はこの提出作品と、ネット上に公開されている多数のテーマ類などを読み込ませて使ってみる練習を最初に行う予定。

・ヘッダとフッタの追加を行った後、それをスライドマスタ画面から消すといったことも紹介。

・話ががらっと変わってオブジェクトの動作設定。教科書の説明はちょっとややこしい(挿入リボン→リンク→動作)。写真をクリックしたら離れたスライドに飛ぶというようなことをやりたければ右クリックでハイパーリンクを張るだけでいいのに…。もちろん教科書にある説明も一通りやったけど。また、動作設定ボタンについても説明したが、スライドに動作設定ボタンを挿入した時のデフォルトの色がどうも黒っぽくて気に入らない。このほか、マウスをクリックした時のオブジェクト動作だけではなく、マウスの通過でも動くようにしてみたり、動作設定ボタン以外のオブジェクトに動作設定してみたり、テキストボックスで文字を書いたものに動作設定してみたり、GoogleやYahoo! JAPANのアイコンをスクリーンショットで撮ってきたものをスライド上に貼り付けて、クリックしたらこれらが起動するように仕込んでみたり、白紙のスライドに並べてランチャーみたいなページを作ってみたり…といろいろ遊んで終了。

・次回は課題提出してもらったオリジナルテーマをやってから教科書第4章の練習問題でスライドマスタあたりを復習し、次の章に進むという段取り。




第9回 6月6日

・出席者は5名。今日の授業開始時点までの宿題としていた教科書章末の練習問題(4名提出)を全員分提示してコメントなど。まあ誰が作ってもほとんど同じになるというような課題だったけれども。

・先週からPowerPointスライドに動画を貼り付けるという実習を行っているが、授業開始前に受講生から個人割り当て領域を超過しそうだという意見が寄せられた。調べてみたら学部生の割り当て領域は1GBではなく300MBしかなかった。教科書に実習データを収録したCD-ROMがついているが、動画や音声を貼り付けるという単元の練習が2つあり、それぞれ70MB、130MBもある。そしてPowerPointに貼り付けて保存したらスライド本体もそのサイズになってしまう。しかも教科書にはスライドの切り替えのタイミングなどを秒数指定したものをビデオファイルとしても出力するなんていう恐ろしげな練習までのっていて、よっぽど気をつけてファイルサイズを落とさないとそこでさらに70MBとかになりかねない。一つずつ練習を終えたらファイル本体を削除しなければならないという残念な状況に自分自身が耐えきれず(笑)急遽授業途中で内容を変更することにした。(それにしても学生の個人領域を1GBだと勘違いしたままでなくて良かった。)

・教科書にナレーション音声を自分で録音する方法があり、これだけでは面白くないし時間も余りそうだと思ったのでAudacityの使い方を少し挟んだ。また、さまざまな音声ファイル形式のコンバートを手軽に行う方法の例として、iTunesでも「インポート」方法を変えることでなぜかファイル形式変更ができることも紹介。少々悪ノリに火がついてしまったのか、教科書付属の実習用ナレーション音声をMP3に変換したものをAudacityで開いてポーズを削ったり挿入したり、放送禁止用語のbeep音を入れてみたりホワイトノイズ(砂嵐の音)を入れてみたり、増幅をマイナス方向にかけて部分的にボリュームを下げる方法をやってみたり。まあ自分の授業でもAudacityは扱う機会はなかったからちょうど良かったかも。楽しそうに遊んでいる学生もいた様子。自分もAudacityは本業の方の英語教材作りにいろいろ駆使しているが、もともとは遊びながらいろいろ覚えたわけだし、こういうソフトでいろいろ遊んでみるというのも悪くない。

・本来は教科書の130MBある方のファイルで練習問題を終えてからこのファイルを使って追加練習するつもりで考えていたネタだが、残念ながらできなかったので、任意のYouTube動画を新規スライドに貼り付ける実習を行った。他にも動画の中から適当な場面を静止画でキャプチャして表紙を作るという追加練習を考えていたが、ファイルサイズが大きすぎてquota超過が気になるので断念。

・教科書の第3章の終わりまで進めるつもりでいたが、急遽少しだけ第4章に入ることになったので、スライドマスタとヘッダ・フッタ、テーマとの関連などをざっと説明。第4章の実習を少しぐらい進めても良かったが、中途半端なところで終わりそうな気がしたので授業も10分ほど早く終了。次回、再度教科書第4章から開始の予定。




第8回 5月30日

・出席者は5名。

・前回の範囲の復習(PowerPointによるチラシ作成)で30分弱もかけてしまった。グリッドとガイドの設定、正方形の挿入(Shiftキーを押しながら)、図形の複製(Ctrlキーを押しながら)、図形の回転・グループ化・整列など。

・その後、教科書の続きとしてテキストボックスの挿入と書式設定、クリップアート写真の編集(ぼかし、枠線にグラデーションを入れるなど)をやってから章末の練習問題。説明しながらだと20分以上かかる。時間内にできなかった分は次回までに仕上げることとして、宿題に指示。

・最後の20分で教科書の第3章に入り、PowerPointスライドに動画を貼り付ける話。個人領域が限られている学内環境で教科書付属の動画・音声データを貼り付けるというのはかなり危険で、動画ファイルだけで70MBほどあり、それをPowerPointに貼り付けて保存したらそこでまた70MBにもなってしまう。いつの間にかこういう教材内容を授業で扱う時代になってしまったが、もはや個人領域は1GBぐらいでは何かと不足してしまうなんてこともあるのかも。それにしてもPowerPoint 2010の上で直接動画の明るさやコントラストを変更したり、トリミングまでできてしまうのには驚かされる。

・次回は教科書第2章の練習問題の回収データで講評などを行ってから引き続き教科書第3章でオーディオの挿入などを行う。また、教科書にない話題としてPowerPointスライドへのYouTube動画の貼り付けなども扱う予定。




第7回 5月23日

・うっかり出席を記録し忘れたようなので学生証をかざした記録を見てみたら5名とのこと。あともう一人か二人いたような気がするのだが、来週確認しないと。(シラバスにも出席確認システムを使うことがある旨を書いているので、学生証はきちんとかざしておいて欲しいなあ。)

・PowerPoint実習の2回目。まずは前回最後にやった図の背景の削除の練習を15分ほど。自分もサンプルとして金閣寺の写真の背景を削除しようとやってみたが細かいところがなかなかうまくいかなかった。もっと背景を消しやすい素材を選ぶべきだった。

・教科書に沿ってPowerPointでフォトアルバムを作る練習。フォトアルバムの編集画面でテキストボックスを追加することができるが、いったん画面上に追加したテキストボックスを文字を編集中にうっかり消してしまう人が何人かいて少々難儀。

・第1章の章末の練習問題は自習用とし、授業では扱わなかった。

・第2章に入り、PowerPointによるチラシの作成。PowerPointはスライドだけのソフトではないことを繰り返し力説してしまったような気がする。レイアウトの変更で躓いている人が数名。教科書に従ってやればよいのだが、このぐらいの内容であればちょっと説明するだけで大丈夫かと思っていた。もう少しPowerPointの基本的な操作についても丁寧に説明する必要があるのかも。

・スライドのレイアウト、背景のスタイル、背景の書式などは教科書と異なるものでもよいことにし、各自の好みのデザインを選ばせた。そしてグリッドとガイドの使い方や設定などを説明。図形の塗りつぶし、回転、表示順序の変更、グループ化、図形の整列などは各自のペースで進めさせたが、若干進度にばらつきが発生。

・次回はクリップアートの挿入やテキストボックスの追加をやってチラシを完成させてから動画をスライド中で表示する方法について学習予定。この単元は去年もやったが、教科書付属のサンプル動画が圧縮した状態でも220MB以上もあるので、学生の個人領域のquotaに引っかからなければよいのだけれど…。



第6回 5月16日

・出席者は8名。人数は増えたり減ったり…。

・前回の課題(Wordのベクトル描画でトランプのマークを作る)で提出があった全員分をランダムに並べたファイルを作り、moodleで配布。上手にできた人、どこか何となくバランスがおかしい人それぞれだが、こういう練習はチャレンジしてみることに意義がある。何しろどれだけWord使いの人であってもベクトル描画までやる人はそんなに多くないはず。(ちなみに自分自身もこの授業で教える時以外は必要なかったりする…。)全員の作品を並べてみて、他人の作ったものでもいろいろ頂点を編集してみることでもう少しベクトル描画に慣れてみるという練習を15分程度。

・今週からはPowerPointの実習を開始。教科書はFOM出版の『よくわかるMicrosoft PowerPoint 2010 応用』だが、PowerPointだけでなくWordやExcelも適宜混ぜながら進めて行く計画。今日はこのテキストの第1章をざっと進めたが、教科書に付属するCD-ROMに入っている素材を使った練習だけでは面白くないので、本章のテーマである画像の加工などを教科書に沿って進めたあとは、同じような作業をWordでもやってみるという形で、PowerPointとWordを交互に使って行った。Wordではクリップアート(特に写真)やGoogle画像検索で探してきた4〜5種類の写真などを使って画像の加工を自由に演習させた。(提出は不要)

・やった内容は図のアート効果の設定、色のトーンの変更、図の回転、縦横比を指定した図のトリミング、数値を指定した図のトリミング、図形に合わせた図のトリミング、図のスタイルのカスタマイズ、図の背景の削除。これらをセクションごとにPowerPointとWordでやりながら、教科書の次の章で扱われているようなちょっと高度な図形の編集に関することも盛り込みながら進めた。

・去年も同じテキストを使って授業したのだが、それにしても図の背景が簡単に削除できるOffice 2010の機能は本気で凄いと思う。よくぞこんなことがWordやPowerPointでできるものだ…。

・第1章の途中までしかいかなかったので宿題等は出さなかった。次回は画像の加工をざっと復習などしてから教科書第2章に進んで、チラシをPowerPointで作るという練習を行う予定。ここでも同様の練習を可能な範囲でWordでも試してみる予定。Wordではグリッドを使った位置合わせがPowerPointよりも難しいことも紹介しないと!




第5回 5月9日

・出席者は10名。前回は欠席が多かったが、特に前回の内容とはさほど関連しないのでまあいいか。(良くない良くない!)

・今日はちょっと複雑な表を作るという練習から。まずは見本をPDFファイルで配布し、これと同じものを作るように指示。10分ほど自由に作業させてから、このような表を作るにはいろんな方法があり、必要に応じてどの方法で作るかを決めてから始めた方がよいという話。

・具体的に4種類の方法を板書しながら紹介。(その1)先に1×1の表挿入で外枠を書いておいて、そのあとで中を分割していくという方法、(その2)細かい方眼マス目を書いておき、必要に応じて結合していく方法、(その3)タブで区切りながら先に文字の部分を入力しておき、あとでそれを表に変換する方法、(その4)Excelで作り、Wordに貼り付ける方法。そしてセルの結合、セルの分割、表の分割と分割幅(行間)の調整、罫線の追加、行の挿入、行の削除、色を塗る、線の太さや色を変える。文字を縦書きに変えるといった操作方法や、列と行がどっちがどっちかとっさに思い出せなくなったときの判断方法、画面を拡大表示しなから作業する方が効率的であるといったtipsなどを紹介。適宜時間をとり、課題として仕上げることよりもいろいろな操作方法を練習することを重視し、ファイル提出は不要とした。

・次にWordの図形の直線を使って地図を作る練習。Shiftを押しながら直線を引く方法、コピー&貼り付けで効率的に同じ長さの線を引く方法などを説明しながら演習。併せてテキストボックスの使い方、背面と前面の切り替えなどを説明。

・最後の20分ほどでWordのフリーフォームを使ったベクトル描画の実習。目標はトランプの4種類のマークを作成することだが、まずはハートから練習。頂点のスムージングや角度などの微調整がすぐにできる学生とそうでない学生に完全に分かれた。自分がこのテーマをこの授業で扱うのはおそらく3年目ぐらいだが、ようやく自分自身もこつがつかめるようになった気がする…(遅すぎますね…)まあうまく行かなくてもこういう方法で描画をしているということだけでもわかってもらえればOKということで。そしてこれが今回の課題。moodleに単一ファイル提出できるように仕掛けておいた。ハートだけでも良いが可能であれば4種類のマーク全部にチャレンジしてほしい。(とかいいながら自分自身、まだクラブとスペードはうまく書けないのだけれど…汗)




第4回 5月2日

・出席者は5名。さすがゴールデンウィーク!…でも2限と3限の両方を履修している学生が3名ほど、2限には出ていたのに3限は欠席とはこれいかに?

・前回の復習としてセクション区切り、段組み、タブを入れて文書を整形する課題を一つ。このテーマを扱うのはもう3回目なのに、セクション区切りの入れ方を思い出せない学生1名…。う〜ん。まあ彼も「何かここに入れるんですよね…何を入れるんでしたっけ?」ということはわかっていたので、あともうちょっとというレベルなのだけれどきちんと覚えておいてもらいたい!でもタブの使い方は今日の出席者を見る限りでは全員が理解できているような様子だった。応用課題として、ページ罫線を追加する方法と、3ページあるそれぞれに異なるページ罫線を入れる方法。(「次のページから開始」のセクション区切りを利用して、セクションごとにページ罫線を設定。)

・2つ目の課題として、文字列の折り返し、SmartArt、図表番号の挿入、表作成、Excelグラフを図として貼りつけるといった総合的な練習ができる課題を実施。文字列の折り返しについては教材中で指定された画像の他に別のクリップアートを利用しながら、行内・四角・外周・内部・上下・全面・背面などでどう変わるかについても演習。背面に貼り付けた画像ファイルが文字データと重なることで移動などができなくなってしまうことがあるが、これは「オブジェクトの選択」で「救出」できることについても紹介。SmartArtに図表番号を挿入する場合には画像の外周ぎりぎりのところをクリックしないとコンテクストメニューに「図表番号の挿入」が出てこないことも多くの学生が引っかかることだろう。

・あともう一つ本日分の課題として用意していた、ちょっと複雑な罫線を使った書類の作成があったが、これは来週に送ることにしよう。来週は「線を引く」特集。表の挿入で作った内容をセル結合したり縦書きに変えたり表を分割したりといろいろな応用技を学習できる素材。この他、線を引いて地図を書くという方法と、Word上でベクタ画像を作る練習(トランプの4つの記号)なんかもやってみる予定。次回でとりあえずWordは終了。再来週からPowerPointだが、最初にやる内容はWordでもできる内容なので適宜Wordにも戻りながら進めて行くという段取り。



第3回 4月25日

・出席者は8名。

・前回の「タイトル作成練習いろいろ」で前回やった範囲を軽く復習してから続きの部分。結局これだけで45分もかかってしまったが、まあ急ぐこともなかろう。

・続いてセクション区切りを2回使って文書の一部分だけを二段組みにしたり、タブとリーダーを使って位置を揃えたりする練習。配布素材を使っての実習。これは前回の繰り返しなので、もう今日で卒業としたいところ。でも二段組み、タブとリーダーのいずれもまだ操作方法に戸惑っている学生が多かった。

・最後にもう一つ練習素材をmoodleから配り、文字間隔を広くする、左右のインデントを調整する、テキストボックスを塗りつぶす、均等割り付け、文字の拡大/縮小、セクション区切りを前後で2回使った部分的な二段組み、書式のコピー/貼り付け、タブとリーダー、ページ罫線などが関係する総合的な練習を行った。若干時間が不足気味だったが、次回、もう少しこのような練習ができるような素材を用意する予定。

・今後、Word関係では文字列の折り返し、図形の作成、SmartArtなどを使った文書、ちょっと複雑な罫線を使った文書などをあと2回分の授業で行って、6回目からPowerPointの実習に入る予定。



第2回 4月18日

・先週はまだこの授業をとるかどうか迷っていた学生が結構いたようで、今日は11名にまで増えていた。増えるのはありがたいが先週から新しい内容をがっつり進めているので進度調整に少々難儀。

・タブとリーダーの復習+α。前回は各行にタブ記号が1つだけのものだったが、今回は桁数の異なる得点データと小数点を含むデータを使った表をタブでそろえる練習。右揃え、中央揃え、小数点揃えの練習と、タブのクリア、書式のクリアなど。

・文書の一部分だけを三段組みに変える練習問題を一つ。PDFで完成型を示し、テキストだけが書かれているWord文章を整形するだけだが、セクション区切りを2カ所と段区切りを2カ所入れた上での整形が必要。また、タブを使って左揃えの位置をそろえる練習と、ちょっとした裏技的な操作をやった方が便利なタブ揃えについて。(ちょっとわかりにくいので内容を少し変えた資料を作ってみた。)

・その後でいろいろな「タイトル」を作る練習。完成版PDFをmoodleにおいておき、同じようなものをWordで作ってみる練習。今日は(1)〜(5)だけ。毎年やっている課題だが、同じような枠囲いに見えるものでも3通りの作り方があり、ホームリボンにある枠囲い、1行×1列の表を作って中に文字を入れる方法、横書きテキストボックスを使う方法が考えられる。また、これらはクリックしたときや移動させるときなどの挙動が異なることを説明。

(お暇な方はこの「タイトルいろいろ練習シリーズ」をWordだけで作れるかどうか試してみてください!神谷からの挑戦状ということで…。)



第1回 4月11日

・履修登録データと連動しているmoodleの参加者リストによると16名が登録しているとのことだったが、教室に来ていたのは6名。1回目なのでほかの科目と迷っている学生もいたのかもしれない。あいにく今日から早速課題もあるのだけれど。

シラバス内容に従ってざっと説明。作りたい書類があるとき、それをWordで作るか、Excelで作るか、PowerPointで作るかといったことも判断できるようになってほしいことを説明。具体的には自分も今朝見つけたページだが、一枚企画書をまとめるにはWordよりもPowerPointが適切であるという話や、Office 2010になってからWord/Excel/PowerPointの連携がいっそう強化され、表やグラフを盛り込んだ文書が作りやすくなったことなどを紹介。

・今日から5回はWordを扱う予定。タブを使う練習問題をプリントで配布。出席者のうち、タブ機能を理解していたのはわずか1名だけであったため、ルーラーの表示、編集記号の表示から始まり、各行にタブ記号が1つだけ入っているものを左揃えタブで一気に方法、ルーラー上に複数のマーカーをセットし、マーカーの意味を確認、すべてのタブをクリアする方法と書式のクリアについても紹介。あわせて右揃えタブや中央揃えタブについても実習。

・文字の均等割り付けと書式のコピー/貼り付けについても紹介。

・最後の15分間でもう一度最初から同じ文書を作る練習を行い、最後にmoodleに提出して授業終了。出席者全員が授業時間内に提出完了。

・来週はもう少しタブの使い方を深めながら、段組み/段区切りやページ罫線を使った文書を作成する予定。

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