2013年7月24日水曜日

【2013前期水2】情報処理実習(応用)III 授業記録

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使用教材
第1回~第4回 オンライン配布資料など
第5回~第15回 よくわかるMicrosoft PowerPoint 2010 応用(FOM出版)
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シラバスはこちらです。

第15回 7月24日(最終回)

授業の流れ
・出席者は1名。とはいっても今回は出席をとらず、とにかく課題さえ出してくれたらよいということにしていたので問題なし。むしろ1名だけでも教室に来たことの方が驚き(笑)
・前回の授業記録とも少し関連するけど、自習書の解説部分を見ながらでも自力で進めるというのも立派な情報処理能力だと思っている。それなりに高度な内容を扱う教科書だったし。
・前回の出席者の5名のうち今回の授業開始時間までに一部の課題提出を済ませた者もいたのだが、なぜか教室には来ず、同じ時間帯に別の場所からmoodleに提出した者もいた。自宅なのか学内の別教室なのかは分からないけど、それも一切不問。
・なぜか不思議なことに5名とも総合問題3の提出がない様子。そんなところまで進度を揃えなくてもよいのに。ちゃんとmoodleにも書いているので指示が間違っていたというわけではなさそうだが、同じところで息切れしてしまったのだろうか?ともあれ、この5名については点数の幅はあるものの全員単位認定!これにて春学期終了です。



第14回 7月17日

授業の流れ
・出席者は5名。教科書は第7章の後半と総合問題3題を残すのみ。まずは第7章の後半で、パワーポイントのスライドのプロパティ項目を手作業でいじるという内容。さすが「応用」と名の付く教科書だけあってなかなかマニアックなところを突いてくる。もっとも、最近はファイル内の全文検索も高速になったので、以前に比べたら必要性も少なくなっているが、それでもWindowsのファイル一覧で表示項目を増やす方法を使うと便利であることを説明し、ついでに写真データのプロパティとして利用されるExifについても簡単に紹介。
・ドキュメント検査については、以前これを使って「本来匿名のはずのファイルで作成者名が見えてしまった話」や「同じファイルでファイル名だけ変えて提出して不正行為が発覚した話」など、このあたりの知識を持っている人ならよく知っている話を絡めながら紹介。また、アクセシビリティチェックとその対応については現実にはなかなか普及しないことも紹介。
・パスワードを使ったファイルの暗号化については、PowerPointだけではなくWordやExcelでも同じことをやってもらった。社会人になってからもそれなりに使用頻度は高いと思うので。そして「最終版」や「プレゼンテーションパック」については「こんなことができる」と知っておく程度。
・教科書後半の「便利な機能」という単元はこういう雑多でまとまりのない機能紹介が多い。かといって「その他」というのも具合悪いだろうから仕方ないけど。
・授業の残り時間は30分強。ここからは個人演習で、教科書第7章の練習問題と総合問題3題を全てこなすことがこの科目の最終課題。今日の授業時間中の提出もあったが、次回は出席を取らないことを伝えているので、授業時間外に各自で練習問題をやって提出してくれるのなら最終回の授業自体は来なくても構わないということにした。まあみんな他の科目の試験勉強もあるだろうから、この科目の課題は来週の授業時間中にやるというのが一番良いと思うのだけれど。(分からなければ質問もできるし…しかし実際にはこの科目の教科書は「教科書」ではなく「自習書」であり、演習問題を完成させるための操作方法も全部書いてある。この通りにやっても全く構わない。)


第13回 7月3日

授業の流れ
・出席者は4名。
・この授業も今日を入れてあと3回となり、教科書もほぼ全体を終わらせる見通しがついてきた。しかし巻末の総合問題3つを全てやったとしても若干時間が余りそうな気配なので、最終回あたりには何か教科書以外の練習素材を用意することを予告。また、3つの総合問題は全て提出課題となることも予告。
・教科書のこれまでの範囲をざっと振り返りながら、これまで出てきた内容のどこが重要か、どの機能がよく使われるかについて簡単に説明。これは今回やる範囲があまり頻繁に使われる機能ではないということの前振りでもある。
・教科書第5章末の練習問題は復習を兼ねて説明しながら一緒に進めていった。ポイントはWordのアウトライン文書からスライドを作る方法と、Excelのグラフを貼り付ける際の「埋め込み」と「リンク」の違い。ここでは1つのページにExcelファイル上の同じグラフを「埋め込み」と「リンク」の両方で貼り付けてから、元のExcelファイルのデータを変更すると「リンク」の方のグラフだけが更新されることを実演で確認させた。他にもグラフ中のデータラベルの入れ方など、教科書であまり触れていなかった点を補足。
・教科書第6章は「プレゼンテーションの校閲」ということだが、このページは実際に操作するのではなく教科書の説明を読みながら解説するだけ。あまり使わない機能というよりも、学生らだけがこの機能を知っていても意味がないので(一緒に仕事をする人もこういった機能があることを知っていないといけない)こんなことができるということだけが分かれば良いというスタンス。ただし、「検索・置換」に関して、WordやExcel、PowerPointなどとはあまり関係ないが、やはり「応用」と名の付く科目でもあるので、テキストエディタと正規表現についての説明を加えた。そしていくつかのメタキャラクタを用いた簡単な実演を加えながら説明。(この内容は情報処理実習(応用)Ⅱで毎年扱っているので、去年の授業記録ブログからリンクを張っている配布資料(12月12日)の在処を紹介し、この中から一部のみを軽く説明し、さらに「サルにもわかる正規表現入門」のサイトを紹介。
・コメント機能については教科書の説明を読むだけ。校閲機能はPowerPointの機能について触れるだけでなく、これからはクラウドでこういった作業を進めるような展開にも想像できるというような未来予想も説明した。(このあたりは情報処理実習(応用)Ⅰでも扱う内容なのだけれど。)
・第6章末の練習問題はせずにそのまま第7章へ。最終章は「便利な機能」という単元だが、この最初のところにあるテンプレートの利用について、テーマとテンプレートを比較しながらデフォルトで搭載されているデザインテンプレートの一つを編集してからテンプレートとして保存するというところまでやって授業終了。



第12回 6月26日

授業の流れ
・出席者は3名。増えたり減ったりだがこのまま最後までもつか?
・前回の範囲のスライドマスタ関連のところは復習メニューには含めず。なぜか同じ章に入っている動作設定ボタンのところの復習から開始したが、別にお仕着せの動作設定ボタンに限らず、クリップアートやウェブ上から取ってきたアイコンなど、どんなものにも文書内リンクなどを貼ることができることを説明。動作設定ボタンってあまりデザインもよくないし、種類が限られているから。
・次にWordのアウトライン文書をPowerPointスライドに貼り付けるという件の復習を入れたが、今回はWordファイルで作った雑多なメモ書きを作り、見出し1〜見出し3を付けたり、改行を項目内改行に置き換えたりして、スライド全体を俯瞰しながら作っていくというアプローチで説明。そしてWord上でスタイルを変更するという件についても説明。続いてそれをPowerPoint上に読み込み、書式をリセットする方法や、アウトライン表示にして表示項目をTabやShift+Tabを使って階層を切り替える方法について説明。
・この授業では説明+実習で進める形ではなく、時々15分なり30分なり、学生自身が教科書を見て自分のペースで進めるということをやっている。これはいずれ学生自身が新しいソフトの操作方法を学ぶ際にテキストを見ながら独学できるようになるための訓練の一種。いつまでも誰かに習うという方法だけでやるわけにもいかないし。今日はExcelで作ったグラフや表をPowerPointのスライドに貼り付けるという方法をほぼ独学で進めてもらったが、あとで埋め込み、リンク、図として貼り付けの区別について教科書の内容を補足説明した。(図で貼り付けると改ざん防止にもなるということも含めながら。)また、表を貼り付ける部分ではテキストのみを保持するという機能があるが、これと関係づけてタブ区切りでテキストエディタ・Word・Excel・PowerPointの間でやりとりできるということにも触れた。(以前どこかで説明したような気がする。ついでながら応用Ⅱの科目では形態素解析を行った結果をExcelに貼り付けるというような手順もあることも説明。ここでコンマ区切りやタブ区切りを使っている。)
・表やグラフの書式設定やスクリーンショットの貼り付けなども教科書に従いながら自習にて学習。特に質問等は出てこなかった。教科書第5章の練習問題の手前まで終わったことにして今日の授業は終了。



第11回 6月19日

授業の流れ
・授業開始時点で教室には1名しか来ていなかったので1名相手にスタート。まずはスライドにヘッダとフッタをつける話と、それを微調整するにはスライドマスタを使うという話。教科書に沿って進めたつもりだが、毎年うっかりやってしまうスライドマスタの設定ページを間違えるという落とし穴にやっぱりハマってしまった。絶対この画面設計はユーザビリティが低い!などとMicrosoftのせいにしておきたいところ。(学生が間違えるのはまだしも、なんで使い慣れているはずの教員も同じミスを毎年やってしまうのか本当に謎。自分がおっちょこちょいという以外の理由があるのでは?)
・PowerPointのオブジェクトの動作設定ダイアログボックスにある「プログラムの実行」や「マクロの実行」や「OLEオブジェクトの動作」など、教科書以外の補足もかなり突っ込んだレベルの話を交えながら進めて行った。そして教科書に戻り、オブジェクトをクリックしたら別のスライドに飛んで行くという話をしている時に別の学生が2名遅刻で入室しペースが乱れてしまった。(1人が3人に増えるのは良いことだがタイミングが悪いとどうも調子が狂う。)早速進度がずれてしまったので、急遽30分程度の完成目標時間を指示した上で、教科書の第4章の練習問題まで終わらせるという個別サポート中心の展開に予定変更。とはいってもさすがに応用3なんていう名前の授業を取る学生のことだからそれなりにセンスは良く、基本的な部分もそれなりに理解している状態で、教科書の説明だけで特に問題なく進められる様子。それよりも却って自分自身の方が深く考えすぎてしまって教科書の説明を誤解したりするなんていうことも…。
・続いて教科書第5章の「ほかのアプリケーションとの連携」への単元へ。一般にPowerPoint教材で他のアプリケーションとの連携といえばPowerPointにExcelのグラフやWordで作った表を貼り付けるというような練習が想起されるところだが、さすがに「応用」と名のつく教科書はマニアックなところを突いていて、Word文書をアウトラインとしてPowerPointスライドに貼り付けるというような説明が出てくる。ただ残念なことに少ないページ数でこれだけのことを簡単に説明して実際に操作しておしまい、という内容に終始しているので、さらに一歩踏み込んでWordで「見出し1」〜「見出し3」のようなスタイル設定をするとどうなるか、という話から始めていき、PowerPointのタイトルスライドが2行になっている箇所の元のWordデータで[Shift]+[Enter]を使った改行があることから、LFとLF+CRの違いの話や、Excelのセル内改行の話などへとどんどん広がって行った。話している途中に「脱線し過ぎかも?」という気がしたところでちょうど時間切れとなって終了。


第10回 6月12日

授業の流れ
・出席者は5名。出入りの激しいクラスですが、とりあえず2週前の人数に戻った感じ。(前回欠席の1名は忌引だったとの報告あり)
・教科書第3章の練習問題から。前回同様、動画や音声の素材をスライドに貼り付けて保存してしまうと学生の個人領域を一発で使い果たしてしまう恐れがあるので、おそるおそる作業しながら、上書き保存せずに練習問題の内容を途中まで実施。最後のステップでビデオに出力するという手順もあったけど、これも割愛せざるを得ない。前回来ていなくて今回来ているという人が今日の出席者の6割を占めるので(!)前回の内容やそれ以前に扱った内容も復習がてらいろいろ挟みながら進めて行った。(オーディオのアイコンの位置揃えの時にグリッドの数を変えてみる手順など。)また、Audacityを使った音声加工遊びも再度簡単に説明。そして10分弱の個人での振り返り時間。ここまでで45分。
・後半は教科書第4章。「スライドマスタはテンプレートを薄めたようなもの」という説明をした後で「スライドマスタの落とし穴」(共通のスライドマスタではなく個別のスライドマスタの方をうっかり触ってしまい、全体に反映されなくなる件)に注意しながら、まずはタイトルやセクションスライド以外のものを共通デザインにする練習。続いてタイトルスライドのスライドマスタだけを変更する練習。
・修正したスライドマスタを「テーマとして保存」する手順について説明したあと、関連事項として「テンプレート」との比較。また、WordやExcelでもテンプレートとして保存する手順について説明。
・教科書の流れとして区切りのよい「ヘッダとフッタ」のところまで進めたかったが時間が足りなかった。前半に時間をかけすぎた。次回は「ほかのアプリケーションとの連携」の単元を半分ぐらいまで進める予定。



第9回 6月5日

授業の流れ
・出席者は2名!さびしいぞ!先週の人数から明らかにリバウンド状態。
・教科書第3章に沿ってPowerPointスライドに動画ファイルを挿入し、明るさ・コントラストの変更や開始時間と終了時間を変えるトリミングなどを実施。また、同様にオーディオファイルを挿入し、クリックで再生するのではなく自動再生に変更するなどの作業。ここまでで40分程度。
・教科書に沿ってやるだけでは面白くないので、オーディオファイルの加工の練習として、学内環境にも入っているAudacityを使って音声編集についても少し紹介。YouTubeで再生しつつAudacityで30秒程度音声のみを取り出したファイルを各自が作成し、トリミングや編集など。少々おふざけ要素だが、以前話題になった「平井堅の声を120%のスピードで再生すると一青窈の声になる」みたいな内容を紹介。(「平井堅 一青窈」でググったら出てくる。ほかにもいろいろな例があるらしいけど。)また、Audacityでの音声編集の例として、放送禁止用語で使われる「ピー」の音に変更することなども簡単に実演。また、トラックを複製して冒頭に別々の長さの無音を入れて同時再生してトリップしそうになる感じの音源にしてみたり…とにかくまあいろいろ遊べるということを知ってもらえればよいかな、と。音声加工でいろいろ遊んでみる時間を10分ほど確保。
・教科書に戻り、スライドの切り替えを自動的に行うように設定。それをビデオファイルに出力するという課題が次に続くが、ファイルを保存しようとしたら個人領域を超過してしまいそうになって保存に失敗。まあ個人領域が1GBしかないので、動画関連の授業内容であれば毎年どこかのタイミングでこれはどうしても発生してしまうのだけれど。
・次回、教科書第3章の練習問題をやって第4章のスライドマスタあたりの内容に進めていく段取り。



第8回 5月29日

授業の流れ
・出席者は5名。第8回目にして過去最大の出席人数!…っていったいどういうこと?
・教科書第2章の練習問題から開始。PowerPointでA4縦の「喫茶店のチラシ」を作るという課題だが、この中でも特に「応用レベル」の操作方法として覚えておいて欲しいこととして「グリッドの間隔の設定」「Ctrlキーを使った図形のコピー」「テキストボックスの挿入」「図形のグループ化」の手順のところに☆印をつけてはっきり区別しておくよう説明。(これ以外の操作はちょっとPowerPointに慣れている人なら誰でも分かる操作手順だと思う。)また、追加事項として教科書になかったクリップアートの周囲にぼかしを入れる方法を板書説明。
・30分程度で完成品をmoodleから提出という段取りを考えていたが、結局なんだかんだで50分がこの作業に消えて行った。次の範囲の説明に入ってからも作業を続けている学生もいたが、全員が授業時間中には提出してくれた。
・教科書第3章のマルチメディアの活用はPowerPoint上にビデオやオーディオを挿入するという作業だが、特にビデオの編集作業はPowerPoint 2010からできるようになった作業なので、過去のバージョンとの比較の話を少々…のつもりが予想以上に脱線してしまい、.doc/.xls/.ppt と .docx/.xlsx/.pptx の違いの話から始まり、「Word zip 画像 一覧」などでググったら出てくるOffice 2007以降のファイル形式の拡張子をzipに変えたら圧縮ファイルとして展開できてしまい、その中に画像ファイルがそのまま入っているという話を紹介。何となく今日1限の授業のテーマが「ライフハック」だったので、ついついライフハック的なOfficeソフトの使い方をしゃべりたくなった模様。
・そんなこんなで肝心の教科書第3章は概略を紹介するだけで終わってしまった。もともと動画やオーディオを多数使うという単元だけあって、教科書の付属CD-ROMにビデオが収録されているが、課題2つで200MB以上もある。普通の学生のQuotaを考えるとなかなか扱いにくいが、とりあえずこれは来週一緒に進めて行くということにした。
・実は今回はPowerPointスライドに直接YouTubeの埋め込みリンクを貼るという方法を紹介する予定だったのだが、授業開始直前に動作確認をしている時に「選択された項目を再生するには、新しいバージョンの Adobe Flash Player をインストールする必要があります。Adobe Flash Player をダウンロードするには、Adobe の Web サイトを参照してください。」が発生して正常に利用できないことが判明。去年まではできたはずなのに残念。なかなか使える方法でもあるので、PowerPoint 2010を個人で利用している場合は是非、大学以外の場所で試して欲しいということで、操作手順だけ板書して説明。ググってもいろいろ説明は出てくるのだけど。



第7回 5月22日

授業の流れ
・出席者は4名。教科書未購入が2名。貸出用があるが教科書を購入しないと単位認定しないと脅しておいた。そもそも「応用Ⅲ」という名前がつく科目でもあるし、教科書のレベルを超えた学習をして初めてこの授業の基準に達する。教科書のレベルを理解するだけではダメだ。ましてや教科書を買わないのは論外。(半分冗談だが半分本気)
・今日から教科書の第2章、グラフィックの活用。前半のページ設計、スライドのレイアウト変更、背景のスタイル設定、背景の書式、グリッドとガイド、図形の塗りつぶしと回転、表示順序、グループ化、図形の整列といった基本的な操作方法は、教科書の別の章に書いてあるような応用技なども紹介しながら一緒に進めて行く形で進めた。最後、クリップアートとテキストボックスを挿入して中身を入れるという箇所についてはWordなどの実習でもやっているので、一部、普通の利用者は見慣れないような細かい書式設定があるものの、各自が教科書を見ながら進めて行く形とした。4名しかいないし、各自の進捗状況も把握できるので、今日は特に提出課題なしということにしたが、全員が教科書の第2章の終わりまで行けた様子。
・以前に比べたらPowerPointもかなり使いやすくはなっているが、それでもなぜこんな操作をしたらこうなるのか?という箇所や、書式設定などで分かりにくいところがたくさんある。例えばCtrlを押しながらドラッグするとオブジェクトが複製されることとか、Altを押しながらドラッグするとグリッドに合わせてオブジェクトが動く機能が一時的に解除されるとか。オブジェクトの回転の角度を指定する時になぜか「サイズ」というパネルで操作するというのも実にユーザー泣かせな設計だと思う。
・このクラスは応用クラスなので是非、PowerPointのリボンにある内容などは使い道が分からなくてもとりあえず全部クリックしてみるように勧めた。「あれをやりたい」と思った時にすぐに操作方法を思いつくというのも応用レベルとして必要なスキル。
・次回、教科書の第2章の練習問題をやってからいよいよPowerPoint上での動画の加工。教科書に含まれないYouTube動画へのリンクについても紹介する予定。



第6回 5月15日

授業の流れ
・出席者は3名。ただし常連さんが1名欠席、お久しぶりさんが1名出席。残念なことに全員が教科書を持って来ていなかった。貸出用は2冊しかない。4月の1週目から、当分使わない教科書だけど早めに買っておいて!と言っておいたのに…。そして開始後40分でもう1名、お久しぶりさんが入室。(本日欠席の常連さん1名を加えると5名だが、今日受け取った履修者名簿では8名が履修登録していることになっている。)
・最初の20分程度はPowerPointスライドにGoogle画像検索などでとってきた任意の画像を貼り付け、アート効果、色のトーン変更、回転、トリミング、背景の削除などを自由にやってみる実習。これらを自由に試し、途中経過の段階でよいので提出してもらった。
・教科書では参考学習となっているPowerPointを使ってフォトアルバムを作る機能を実習。リボンの中でも滅多に使わないボタンに案外面白い機能や便利な使い道があったりするのをもっと知って欲しい。
・続いて章末の練習問題も実施。FOM出版の教科書は親切すぎるのでほとんど補足すべきことがないが、教科書を見ながら自分でモタモタやるよりも、一緒にさっと進めて行くということに意味があるのだろう。教科書の内容が理解できたらOKということではなく、教科書の内容を教員が実演するのを見ながら、素早いメニュー操作を覚えるといったところに「人より速く目的の文書を作ること」も目標に設定している応用レベルの授業の意味が見いだせるのかも、などと妄想。
・教科書にない補足説明をいくつか加えたが、実際にはこの内容は次の章で詳しく説明してある。同じ操作方法も1回やっておしまいではなく、何度か繰り返して紹介する必要があるだろうし、場合によっては教科書の先取りなんかもどんどんやった方が良いかな、と思う。ただし受講生が毎週きちんと出席してくれるという条件さえ整うのであれば。
・教科書第2章にも入る予定だったが、やっぱり次回からということにした。



第5回 5月8日

授業の流れ
・先週あたりから出席者数が怪しい状態になっていて、今日も授業開始時は2名。もはやこれで確定か?と思ったら1名が遅刻入室。この3名には学期末まで頑張って欲しい。
・予定を1週繰り上げて今日からPowerPointに入るつもりにしていたが、先週分の選択課題として用意したWordによるベクトル描画でトランプの4つのマークを作るという課題を最初の30分でやることにした。ダイヤは簡単だがハート、スペード、クラブの3つはなかなか手強い。みんなそれぞれ形は不揃いではあるが、とりあえずWordでもこんなことができるということだけでも知っておいてもらえれば、と。
・今日から教科書として『よくわかる Microsoft PowerPoint2010 応用』を利用開始。まず全体の構成とポイントをざっと説明してから第1章の「画像の加工」へ。60分弱で第1章の章末問題以外はほぼクリアといったところ。PowerPointだけでなくWordでも同様の作業ができるので、時々Wordに切り替えていろいろ練習しながら進めた。次回も画像加工あたりをGoogle画像検索などで取って来た任意の画像ファイルを使って、特に背景の削除あたりをいろいろ実習してから教科書の続きを進めて行く予定。



第4回 5月1日

授業の流れ
・この授業は毎週水曜日の2限の授業だが、今日は授業回数確保のための土曜日授業の振替実施日となっている。もともと土曜日は開講されている授業も少ないので、7月に1回、海外出張で休講にする予定の分の補講を前もって実施させてもらうことにした。1限は予想以上に人数が集まったが、2限は多分人数が減るだろうと予想していたところ、案の定教室には2名だけ(うち1名は1限と両方とっている学生)だった。
・必ずしも補講のため出席者が少ないだろうということを見込んで、というわけではなかったが、今日の授業は3種類の課題のうち、好みの1つ(以上)を実習し、完成して提出したら終了という形にしていた。
・用意したのは以下の3種類だったが、2名とも(1)を選択した。
(1) Wordの実習課題としてよくありがちな、文書ファイルに別途用意された写真やSmartArtや表やグラフを入れて行って完成させるという課題
(2) セルの結合が必要な、ちょっとだけ複雑な表をWordまたはExcelで作成するという課題
(3) Wordでベクトル描画の機能を使い、任意の画像を作る
・この科目は一応は「応用III」という名前がついているので、操作方法を教えながら一緒にやるのではなく、まずは個人で試行錯誤してみるということを1つの目標にしているのだが、今日の2名にとっては(1)の課題は簡単すぎたのかもしれない。SmartArtの挿入に関して少しだけヒントを与えた以外は特に説明すべきこともなかったようで、90分授業のうち50分弱で2名とも完成できた。Moodleから提出させてかなり早めに終了。
・今日は授業への出席はノーカウント。欠席者もこの課題のいずれかを提出することで出席者と同じく最終成績の8点分(満点)で評価する予定。欠席者の課題提出期限は2週間後。



第3回 4月24日

授業の流れ
・出席者は3名。前回出席者が2名欠席で、就活理由による今週から新規参加が1名。
・今日の前半は「タイトルいろいろ練習シリーズ」。Wordで同じようなものを作ってみるという練習。(お暇な方は是非挑戦してみて下さい!)毎年やっている課題だが、同じような枠囲いに見えるものでも3通りの作り方があり、ホームリボンにある枠囲い、1行×1列の表を作って中に文字を入れる方法、横書きテキストボックスを使う方法が考えられる。また、これらはクリックしたときや移動させるときなどの挙動が異なることなどを説明。他にも文字横幅の拡大/縮小や1行×1列の表から部分的に枠線を消すことで目当ての形になるように調整することや、スペースやタブに重ねて二重取り消し線を入れることで二本線を入れる方法などを紹介。また、リクエストがあったので(10)のような画像ファイルを作る際にWord 2010のフォトレタッチ機能を使って背景色を消すという練習も追加した。(この内容は第5回から利用するPowerPointの教科書の冒頭部分で出てくる)学生が3名しかいなかったということもあり、比較的短い時間でこのファイルでの練習を終了。
・後半は段組みとタブを使った復習課題だったが、こちらも全員がかなり簡単に終えることができたようで15分ほど余ってしまった。moodleに予め用意していた次の課題は結構時間がかかるものなので、早めに終了。
・就活理由で今回からの参加となった学生がタブとリーダーについて理解していなかったので、個人指導で簡単に補足して終了。
・シラバスでの予定では5回目まではWord、6回目からPowerPointという段取りにしていたが、今年の受講生はWordの操作にはあまり問題がなさそうな感じなので、1週前倒しにして再来週から教科書を使ってPowerPointの学習を進めて行くこととした。来週は罫線を使ってちょっと複雑な表を作る練習だが、同じものをWordとExcelで作ってみるという内容を予定。Excelの罫線を使って文書を作るというのは日本の悪しき習慣だが、学生らも日本で仕事をするなら必ずどこかで目にするとも思うので…。



第2回 4月17日

授業の流れ
・出席者は4名。前回出席者の1名が欠席、今週から出席1名でプラマイゼロ。
・前回の資料を使ってタブとリーダーを復習。前回出席だったのに行頭の位置揃えを左インデントではなくタブで揃えようとしている学生を発見…。
・今日も教室内の様子によって臨機応変に内容を変えるつもりで新しい課題をいろいろ用意していたが、時間が余りそうだったため、途中で追加の課題ファイルを去年のmoodleから移動させてくるなどゴタゴタがあったが、いずれもWordで文字データが入力してあるファイルにセクション区切りを入れ、部分的に段組みをするという練習が中心のファイルを4つ実施し、4つ目を本日の提出課題とした。
・練習課題(1)〜(4)で出てきた内容は「タブとリーダー」「セクション区切り」「段区切り」「改ページ」「段組み」「文字の均等割り付け」「書式のコピーと貼り付け」「左インデント」「ページ罫線」など。どれも基本的な(だけど知らない人は全く知らない)操作方法なので、いつでも使えるよう定着させて欲しいところ。
・今日の時点でのmoodleはこんな感じ。(クリックで拡大しますが、画像ですので中身はダウンロードできません。残念ながら利用した練習課題(1)〜(4)は著作権上の理由によりファイル公開はできません。)




第1回 4月10日

授業の流れ
・履修登録データと連動しているmoodleの参加者リストによると8名が登録しているとのことだったが、教室に来ていたのは4名。1回目なのでほかの科目と迷っている学生もいたのかもしれない。あいにく今日から早速、結構レベルの高い課題もあったのだけれど。
・シラバス内容に従ってざっと説明。しかし、毎年この授業を取りにくる学生のレベルもいろいろだし、昨年度の応用IIの授業を取っている学生がいると少し内容が重なってしまうこともある。今年度は最初の数回は課題はいろいろ多めに用意しておき、集まった学生の様子に合わせて内容を変えるということにしておいた。幸か不幸か昨年度の応用IIの受講者は誰もおらず、応用IIの第1回でやったタブとリーダーの使い方を練習する課題を誰も理解していなかったようなので、第1回はこの内容から始めることにした。
・まずはルーラーの表示、編集記号の表示方法を説明。各行をタブで区切りながら入力したものを行選択してからルーラーの上をクリックする方法で左揃えを実習。その後、タブ記号を任意の場所に追加・削除・移動などを段階的に実習。同様に中央揃えと右揃え、書式のクリアとタブのクリアなども説明。
・1行に複数のタブが入っているものを作る練習をしてから、最初にやった内容のタブにリーダー線をかぶせる方法について。次にFAX送信票のような文書を異なる2種類の方法で作成する練習。一つは行末にタブを入れて、2つ目のタブの後ろを右揃えにして、そのタブの部分も下線を引くという方法。もう一つはWordの表作成を使って表の中身を埋めてから、あとで白色の罫線を上書きすることで見た目を揃える方法について。
・最後にExcelとWordの間でのデータをやり取りする場合にタブ区切りが使えるということについて簡単に説明。実際にExcelからコピー&貼り付けをした時に、Wordに貼り付けた直後に書式のクリアを行うと、Wordでタブで区切りながら入力したものと同一になることを確認させた。

【2013前期水1】情報処理実習(応用)I 授業記録

シラバスはこちらです。

第15回 7月24日(最終回)

授業の流れ
・出席者は6名。
第12回~第13回の課題は結局6名(今日の出席者とは異なる。課題を提出したのに解説や考えるヒントを聞きに来ない学生が2名いたのは非常に残念…)から提出があったので、この中から「ブリタニカ・オンライン・ジャパンとWikipediaの比較」「理科年表プレミアムから見つけた雑学」「新書マップで探した本」「日本統計年鑑Web版で見つけた興味のある統計資料」「人物に関する書籍版資料とウェブ資料の比較」「ことがらに関する書籍版資料とウェブ資料の比較」を抜粋したものを一覧表にして配布。(従前どおり提出課題に関するものなので非公開です)特に各自やほかの学生が書いている内容を「批判的に読む」ことを考えるよう指示し、いくつかコメントを挟んだ。また、手書きでまとめた資料の最後の部分の「情報を収集する際にインターネットを使うか図書資料を使うか」の意見の部分はそのまま書画カメラで提示(PDFファイルでの提出分はそのままモニタで提示)し、同様にコメントを加えた。関連事項として最近の話題として「ビッグデータ」や、検索可能性という観点についても説明した。ここまでで35分。
・残りの時間は前回のファイルの続き。少しずつ進めながら最終的にSample8.html 相当の箇所までは全部終わったが、最後のページの箇条書きや表作成までは入れなかった。また、カラーコードの説明で16進数の話も入れたが、時間が足りなくてあまり詳しく紹介することができなかった。まあ全く知らないよりはまし、ぐらいの知識だけでも、と。
・出席確認を兼ねた課題提出として、Sample8.html程度の範囲までのタグを使ったファイル作成を指示。残念なことに配布資料のコードをコピー&貼り付けして、ほんのちょっと手直ししたぐらいの学生(前回も今回も…)がいた。オリジナル要素も評価のうちなので、当該学生はこれだけで成績評語がワンランク下がることに…7点配点の課題2回でどちらも2点評価なので、マイナス10点。
・ともあれ、これにて情報処理実習(応用)Ⅰという名前の授業の8年目が終了。



第14回 7月17日

授業の流れ
・昨日が〆切(厳守)としていた課題の提出が3名しかなく、本来予定していた前回の課題のまとめを配布した学習は次週送りとした。結局、今日の授業時に1名と、郵送提出で先週のうちに投函したものの期限までに届かなかったものが2名あった。それでもトータルで6名。今日の出席者は8名。あとの2名はどうした?(期日までに届かなかったものは大幅減点にするつもり…だったのだが、中にはよくまとまっているものもあり、非常に悩ましいところ。)
・今日から2回のテーマはHTML入門。去年までHTML5は考慮外としていた(主たる理由はCSSを扱う余裕がなかったため)が、もうそろそろそんなことも言ってはいられない状況となったので、去年までの資料をかなり手直しし、少しだけCSSに関連する情報等も追加した。しかし今年度もわずか90分授業2回分だけを充てているだけなので、やはり深入りすることはできない。さらにHTML5のタグは初めてHTMLを触るという人には取っつきにくい箇所がある。例えば<center>…</center>の廃止。これまではこのタグを使って表記する必要性を極めてわかりやすく示すことができたわけだが、HTML5ではCSSのみで表現することになっている。このことに異論はないけど限られた時間で学習させることは困難になった。そのため苦渋の決断でHTML5で廃止された一部のタグも資料に残すことにした。その配布資料はこちら。(改変・再配布自由です)
・まずは資料に従って「インターネットの仕組み」を説明。例年、この話をするときは際限なく脱線してしまう恐れがあるのだが、なんとかDNSの仕組みとコマンドプロンプトでtracertを叩いてみるぐらいのところに留まった…(十分脱線している)そしてもっと詳しく知りたい学生のために日経ソフトウェア2010年7月号の特集1より記事を抜粋して紹介(学内からは日経BP記事検索サービスでバックナンバーのPDF版を参照可能)。
・今日は資料内のsample3.htmlに相当する内容までを実習。ここまでの内容を踏まえた任意の内容のHTMLファイルを作ってmoodleから提出するというところまでが本日の課題。



第13回 7月3日

授業の流れ
・図書館内での課題実習。前回配布の課題シート(改変・再配布可で公開します)を完成させるには図書館で参考図書を利用するまとまった時間が必要なので、1回分の授業時間を充てているのだけれど、誰も質問には来なかったのでヒマでした。というわけで「今日の授業」は一言も喋らず終了。



第12回 6月26日

授業の流れ
・今日も雨。梅雨ですね。出席者は6名。これまでほとんど欠席がなかったように記憶している最前列の常連さんが欠席でした。
・最初の15分程度は前回の提出課題(7名分)を連結して細かくコメントをつけたファイル(残念ながらこれは非公開です)を自由に読んで試してみる時間。その後、約10分で機械翻訳の裏側の仕組みなどを口頭で追加説明。ここまでで25分なのはいつもと同じ展開。
・今日から2回のテーマは「図書検索と学術的なインターネット利用」。まずは「文献・情報の探し方2013」(京都産業大学図書館)の冊子版(オンライン版はこちらにあります)を出席者全員に配布。配付資料(改変・再配布可で公開します)に従って、図書館の蔵書検索のいろいろな方法をかなり細かく実習。また、一度見つけた本を再利用するためにどういう情報を控えておくべきかについても紹介した。
・残りの約30分は来週にかけて実施する課題シート(改変・再配布可で公開します。授業ではA3両面印刷1枚のプリントで配布しました。)に着手。去年までとは全く違う課題で、今年はより具体的に「文献・情報の探し方2013」の冊子を活用するような課題にしてみた。成績の15点分という結構大きい課題。書誌情報の書き方だけを説明して、あとは自由に個人で進める形式。パソコン上でやる作業・図書館内で調査する作業・再びパソコン上でやる作業がどっさりありますよ!
・来週は図書館内での活動。出席点呼は行わないので別にこの時間帯に出席しなくてもよいが、図書館内で一定以上の活動をしないと課題が仕上がらないようになっているので、授業時間も1回分を割いている。来週の授業時間内は図書館内で課題に関する質問を受け付けるだけ。(6/26の欠席者には課題の指示をしますから当日図書館に聞きに来て下さいね!)



第11回 6月19日

授業の流れ
・今年の梅雨はあまり梅雨らしくなく降水量が少ないのだが、今朝はいかにも梅雨っぽい天気。そのため人々の動きも少々変わるのかあちこち道路の渋滞もみられ、授業開始時間に少々遅れて到着してしまった。出席者は5名。
・まず最初の15分程度は前回の提出課題を連結したファイルを使っての講評など。オンライン学習コンテンツの紹介やeラーニングのあり方など、様々な意見が書かれた課題提出があり、学生が書いた内容で重要な箇所を赤い文字にしたファイル(残念ながら非公開です)をmoodleから配布してコメントをはさんだ。その後10分程度、他の学生が報告した内容を各自自由に読んだり視聴する時間を確保。(1限のせいか自由に活動する時間帯の居眠りが目立つのが残念だが…)あとで興味がある学生が検索するための追加キーワードとして「デジタルネイティブ世代」「反転授業」を板書しておいた。
・今日のテーマは「翻訳ソフトの仕組みと言語処理技術」。このようなテーマも情報処理実習(応用)Ⅰと(応用)Ⅱに入れている。(実際にはこの両科目を取ってくれる学生は少ないのだが。)今年度も前期1回と後期に2回(後期はコーパス言語学や形態素解析、構文解析なんかもやったりするのでかなりレベルが高い。)
今日のテーマ資料(改変・再配布自由で公開します)に基づいて、いろいろな外国語のページを探す方法やさまざまな翻訳サイトのリンクを紹介。資料の1ページ目だけをざっと説明してから今日の課題内容について紹介(記入用のテンプレートです。改変・再配布自由で公開します)。この課題は毎年やっているもので、去年の受講生の提出内容をまとめたファイルを別に配布し参考にしながら進めることができるようになっている。(残念ながらこれはブログ記事上では非公開としますが、同様の授業や言語処理技術関連の授業を担当される大学関係者の方々でご関心がある方には提供しますのでご連絡ください)
・この中でも自分が一番面白いと思い込んでいるのは去年の時点での機械翻訳の結果との比較。約1年前と比べて、機械翻訳の精度がアップしているのかを同じ記事原文、同じ翻訳サイトで試してみて、その結果を比較するという課題も指示している。
・5つの課題の提出締切はいつものように翌週火曜日の夕方。
・ここで課題実習時間を35分確保。去年のファイルも提供しているので特に途中で指示することもなく教室を数回巡回する程度。暇なのでこの授業記録の下書きを作っていた。
・最後の5分でテーマ資料の2ページ目を簡単に紹介。機械翻訳の歴史や翻訳サイトの仕組み、Google翻訳でおかしな結果が出てくる例、YouTubeの自動字幕付与と自動翻訳、英語学習に活かせるサイト一覧など、これだけでもかなり深めることができる内容だが、この科目ではごく簡単に説明するだけで終了。



第10回 6月12日

授業の流れ
・出席者は7名(授業開始時は2名だけだったのが少しずつ増えて行く残念なパターン。興味深いことに教室内の人数よりもmoodleのログイン人数が多い。教室外から遠隔参加しているのかな?残念ながら口頭での説明は届かないのだけれど。)
・前回の提出課題を連結したファイル(これは非公開です)をmoodleから配布し、他の人が探して来たインターネットラジオやポッドキャストで配信されている番組や、音声・動画コンテンツの配信サービスの紹介記事などを読み、関心のあるサービス等を探す時間を10分程度。
・今日のテーマは「オンライン学習コンテンツとeラーニング」。配布資料(改変・再配布自由で公開します)を開き、まずは「遠隔教育の必要性」という切り口で日本とアメリカ・オーストラリアの比較や英語によるオンライン教育コンテンツが世界中に広まっている背景を簡単に説明。続いてオンライン学習コンテンツへのリンクを開き、それぞれのサイトやサービスについて説明。iTunes Uについては自分がiPadで購読しているパッケージ(積ん読状態なのだが)の実際の様子を紹介。ここまでの説明と今回の課題の紹介に20分ほど割いたあとで各自の演習時間として20分程度を確保。
・次に配布資料に基づいてeラーニングの現状と、これから教育がどのように変わって行く(可能性があるか)について20分程度で説明。熊本大学大学院の教授システム学専攻の話も少々。教育ビジネスの発展可能性や、eラーニングそのものに関わる人材育成も必要。(今日の授業をきっかけにこういう領域に関心を持ってくれる学生が出て来たら嬉しいのだけれど…)また、最近の教育関連キーワードとして「反転授業」について紹介。
・最後の20分も学生の演習時間。来週火曜日が締切の課題、どんな内容が提出されるか結構楽しみかも!


第9回 6月5日

授業の流れ
・出席者は8名(うち4名遅刻、さらにそのうち1名は終了25分前に入室…)
・前回、Googleとはてなブックマーク(またはNaverまとめ)で任意のキーワードを検索して上位3件を報告するという課題を出していたので、この提出されたものをつなぎ合わせた資料を作成(非公開)し、これに基づいて少々説明し、各自も同じように別の任意のキーワードで比較してもらった。ほかに追加事項として「レコメンドエンジン」についてもキーワードとして紹介。また、検索の際はGoogle、はてなブックマーク、Naverまとめだけではなく、状況に応じてリアルタイム検索やRSSリーダーでの検索も加えることを勧めた。ここまでで約20分。
・今日のメインテーマは「インターネットラジオとポッドキャスティング」。今週の配布資料(改変・再配布自由)に基づき、インターネットラジオなどをいろいろ試しながら、また同時に技術的な背景などにも触れながら紹介。毎年やっているiPhoneを使って教室内の風景を(学生が映り込まないように気を付けながら)USTREAMで生中継するという実演は、もう今頃の学生にはさほどの驚きをもって迎え入れられるような時代でもなくなった。(数年前の授業では「すげえ」という声も聞こえたほどだったが。)ここまででちょうど授業時間の半分が終了。
・続く45分は自由に音声・動画配信サイトを使ってみるという課題なのだが、45分間遊びまくりというのもよくないので「各自関心のあるストリーミング番組、ポッドキャスト番組(音声または動画、上記以外のサイトでもよい)、その番組にたどり着く方法、ジャンル、番組内容、利用してみた感想などをWord文書でそれぞれ200字程度でまとめること。画面のキャプチャ等を含めても構いませんが、2件あわせてA4用紙1ページ分の範囲を上限とします。(様式自由)」という課題を指示。提出期限は来週火曜日の夕方だが、この授業時間中に提出した人は若干評価を上乗せすることにした。もとより音声・動画配信サイトは大量にあって網羅することもできないし、学生たちの方が詳しいかもしれない。どういう「番組」を紹介してくれるか提出が楽しみ。



第8回 5月29日

授業の流れ
・出席者は6名(うち2名遅刻)
・毎週の資料内容が豊富すぎるのか、それとも自分がいらんことまでしゃべりすぎるのか、ここ数週間、提出課題の締切を延長してばかり。いろいろ迷ったが今日の分として用意していた課題は「敗者復活用課題」「自由課題」ということにしたので、ちょっと気楽なスタート。別に誰か他の先生と授業の歩調を合わせなければならないなんてことも一切ない自由裁量科目だから好きにやったら良いのだけれど。
・まずは前回の資料の後半。はてなブックマークやキュレーションの話を中心に20分程度かけていろいろ紹介し、来週火曜日が締切の課題についても説明。途中、この資料には入れていなかったのだけれど、ふと思い出して「みんなの意見は案外正しい」というキーワードで検索してみたらWikipediaの記事も見つかったので紹介。
・20分ほど各自で課題をまとめる時間を確保。
・前半終了。後半45分はとりあえず今日の配布資料(改変・再配布自由で公開します)をざっと説明。ライフハックについては概略の説明のみだが、「ライフハック(笑)」というキーワード(そして「スイーツ(笑)」も!)を紹介。今後、インターネットやメディアとどのように付き合って行くかという観点からも考えてほしい。
・続いて「敗者復活用課題」「自由課題」なのだけれどいろいろ試してみて欲しいWebサービスを多数紹介。20分ほどで大急ぎで説明してから、続く20分で、前回の課題の完成または「敗者復活用課題」「自由課題」、あるいは紹介したWebサービスを使って「遊んでみる」時間とした。「遊んでみる」では少々語弊があるが「インターネットの上手な使い方を知る」というこの科目ならではのれっきとした学習課題の一つ。
・どうも「情報処理実習」という科目名でありながら授業時間中に「実習」の場面が少ない科目であるという反省はあるが(もちろん授業時間以外にいろいろ実習しないと課題提出できない)今日は珍しく(?)授業時間中に学生らが各自の判断で自由に進める時間を20分×2=40分を確保。(もちろん他の50分も一方的な講義を聞くだけではなく聞きながら作業していた学生が多かった。)



第7回 5月22日

授業の流れ
・出席者は7名(うち2名遅刻)
・まずは第5回の提出課題(5名から提出あり)をまとめた内容(これはブログでは非公開です)を示し、Pull型・Push型などの補足説明やコメントを挟みながらWebアプリケーションについて再度簡単に説明。そして他の提出者の課題内容を読む時間を5分ほど確保。
・続いて第6回でやったGoogleドキュメントによるアンケートフォームで、前回のMoodleフォーラムに投稿されている全員のフォームに再度、人格を変えて回答する時間を5分程度とり、その後で集計結果を共有(一般公開)する方法について解説。Moodleのフォーラムに各自の公開URLを投稿してもらった。集計結果を公開せず、フォームの方を公開してしまうトラブルで少々手間取った。ここまでで前半45分。
・今日の後半45分のメインはTwitterとキュレーション。配布資料はこちら。(改変・再配布自由です)扱うネタとしては完全に生ものだし、自分の目線で見ているTwitterと受講生の見ているTwitterはいろいろ違うはずなので何かと紹介しにくい。去年の公開資料もかなりあちこち書き換える必要があった。ただし1回目の授業でやったアンケート結果によると、全くTwitterを知らないという者はいない様子なので、Twitterの概要などは軽く触れる程度で済ませた。資料に従って説明を進めて行き、途中で自由にリンク先を見る時間を適宜確保。
・はてなブックマークについても資料に従って簡単に紹介。例によって課題実習に関する細かい内容は次回送り。
・課題を2種類用意していて提出期限も来週火曜日ということにしていたが、やはりきついので再来週に変更。詰め込み過ぎの授業でスミマセン!


第6回 5月15日

授業の流れ
・出席者は7名(うち2名は大幅遅刻。先週の遅刻者とは違うけど。)
・前回の終わりにちょっとだけ紹介した配布資料を改めてポイントを説明しながら進行。20分程度で終わらせるつもりなのだが、Webアプリケーション、クラウド、Web2.0など、話題が多岐にわたるのでどうしてもいろいろ説明することがあって30分ぐらいかかった(ついついキャズムとかフォークソノミーとかロングテールとかの話を広げてしまう悪い癖があって…)。その後、15分程度、今回の課題(Webアプリケーションを3つ紹介する記事を書く)に各自取り組む。この課題の提出期限は来週火曜日17:00。
・最後の30分はGoogleドキュメントのアンケートフォーム。概略だけを説明して早速各自が自由にアンケート作成し、作ったアンケートのライブフォームURLをMoodleのフォーラムに投稿。他の学生が作ったアンケートにも自由に回答するところまでが今日の授業内での課題のつもりだったが、次回の授業開始時まででもよいことにした。次回、この集計画面などについて補足する予定。
・あまり内容はないけど、今日の配布資料はこちら。(改変・再配布自由です。)でも文書共有などの話は次回以降に回すことにしたので、まだほとんど説明できていない。Evernoteなどの紹介も先送り。


第5回 5月8日

授業の流れ
・出席者は6名(うち1名は大幅遅刻)。
・第3回、第4回の提出課題をまとめたファイルをMoodleに掲載(授業では3種類の課題まとめファイルを配布しましたが、これらは非公開です)。1つ目の受講生が集めたRSSフィードは興味がある人だけ試してみるということにした。2つ目のGoogleアラートを使ってみての感想は3名から提出があり、Googleアラートの使い勝手や信憑性についてのコメントが寄せられた。ここでほかの学生からの提出内容などを参照するために10分弱の演習時間。
・続いてサーチエンジンと情報検索技術に関する3つ目の提出課題まとめを紹介。4名から提出があった。課題1として特別構文の使い勝手を試してもらったが、特に情報の絞り込みがうまくできていると感じたintitle、filetype検索の例などを紹介しコメント。ここで10分弱の演習時間。
・続いて課題2として各自が関心ある学問分野についての情報収集のまとめを紹介。ここでは特に信頼性の高い情報を入手するにはどうしたらよいかについての話をした。ここで15分弱の演習時間。そのあとでさらに信頼性の判断基準等について補足。(ドメイン名、情報発信源が公的機関かどうか、引用されている文献の著者、ユーザーが設置した広告があること、連絡先が書かれていることなど)
・最後の15分間で今日のテーマの「Web2.0、クラウド、Webアプリケーション概説」の概略のみを簡単に説明。(配布資料はこちらで公開しています。改変・再配布自由です。)詳しい中身は次回紹介する予定だが、資料を読むだけでも提出課題の下書きぐらいはできる程度の内容(Word上にスクリーンショットを挿入する方法など)をやって終了。



第4回 5月1日

授業の流れ
・この授業は毎週水曜日の1限の授業だが、今日は授業回数確保のための土曜日授業の振替実施日となっている。もともと土曜日は開講されている授業も少ないので、7月に1回、海外出張で休講にする予定の分の補講を前もって実施させてもらうことにした。土曜日授業ということで駅のバス乗り場も学内も非常に閑散としており、授業直前までひょっとすると誰も来ていないのではないか?という気がしていたが、1限なのに6名が出席してくれていた。みんな真面目だ!(先週の出席者から1名マイナス。)
・前回の「ブログとRSSリーダー」という単元でいろいろ情報を詰め込みすぎており、今日も前半ぐらいはこの単元を、と思っていたが、今日のために用意した内容は15分ぐらいしか扱う余裕がないくらいの進度になった。まずはRSSについての復習をしながらRSS1.0とATOMの違いなどについても少々踏み込んで説明。その後で任意のブログを5つ以上集め、各自のGoogleリーダーに登録し、OPMLファイルを提出するという課題だったが、Googleのデータエクスポートが多機能になりすぎて、課題提出に必要なsubscriptions.xml 以外にもいろいろなファイルがアーカイブに入ってしまうようになり、そのあたりで少々ややこしかった。ほぼ全員の課題提出を確認してから、大量のRSSフィードのリストのサンプルとして、過去に自分が収集した500件以上のブログが登録されたOPMLファイルをMoodleに掲載し、希望者のみ試用してみるという任意課題とした。これはRSSリーダーに大量にブログが登録されているとどういうメリット(あるいはデメリット)があるかを疑似体験するために用意したもの。ちょっと不適切かも?というブログも消し損ねているような気もするがこっそりこちらで公開。試してみたい方はご自由にどうぞ。
・続いて前回の資料に従ってGoogleアラートの実習。これは仕掛けてもすぐに使えるようにはならないので、来週までに配信されたメールにコメント等を書いて転送するという課題にした。
・最後の15分でようやく今週のメインテーマだが、もともとこの内容は自分の担当するクラスでやっている内容を文化学部1年次の情報処理実習(基礎)というクラスで扱ってもらうよう教材を提供したのだが、応用Iのクラスは他学部履修が毎年多いため、なかなかこの内容をシラバスから削れない。まあ置いておいてもさほど支障はないし、今回みたいに1単元を15分で説明し、課題実習は教室外で、という使い方ができるバッファにもなる。配布資料は2つで、一つは「Google検索に関する参考資料」(2009年度に作成したものを改訂していないので、もう使えない機能などがあるかもしれませんが、改変・再配布自由です)、もう一つは「課題テンプレート」で、前者を参照しながら後者に記入して提出するという課題。ここではGoogleの特殊検索を利用する練習と、この授業では6月下旬から扱う予定の「図書検索と学術的なインターネット利用」に絡めた実習の両方を課題としている。〆切は来週火曜日で、これも最終成績の8点分として評価する予定。



第3回 4月24日

授業の流れ
・出席者は7名(うち遅刻者2名)
・昨日夕方が〆切だった提出課題のうち、各自のMyYahoo!のページをPDFファイルにして提出する方は画面上にYahoo! Japan IDが表示されてしまうので、8名分のファイルを通し番号のファイル名に変更したものを教員用PCで中間モニタにコメントを挟みながら提示するだけとした。他の学生のページデザインから何かアイデアをつかんで欲しいということと、天気予報や映画館の情報など、居住地域の設定があると便利なものが設定されていないところなどを順番に指摘し、それを確認してもらうのが目的。
・続いてもう一つの課題のMyYahoo!に登録したコンテンツリストについては6名から提出があったが、これを1つのファイルに連結してから個人情報を隠し、PDFにしたものをmoodleに載せておき、他の学生が見つけて来たRSSコンテンツなどで関心があるものはないかを確認させる時間を確保した。
・今日のテーマは「ブログとRSSリーダー」で、シラバスでは第7回で扱うことにしていたが、Googleリーダーが7月1日で終わってしまうので、前倒しでこのタイミングで紹介することにした。配布資料はこちら。(改変・再配布自由。末尾の課題提出に必要なパスワード部分のみ非公開に変更しています。)まずは『日経パソコン』2011年5月23日号より「目指せ!情報収集の達人」という記事を紹介し、簡単に説明してから各自で読む時間を5分ほどとった。(配布資料では日経BP記事検索サービスへのリンクを入れていますので、このサービスを契約している大学であれば学内等から参照できます)
・続いて資料に従ってブログの仕組みをCMSと絡めながら説明し、トラックバックの仕組みを図にしたものを板書して説明。さらに自分も参加したブログ記事で、もっとも活発にトラックバックが飛ばされた例として anfieldroadさんの「英語教育2.0」の「みんなで英語教育:第1回 私の英語学習歴まとめ」のページを紹介。
・続いてブログの探し方やRSSフィードの探し方、即時性の高い情報はブログからTwitterにお株を奪われてしまったという話、「ニュース+ブログ+ブックマーク+用語集=もっと知る」という情報収集の方向性をいち早く築いた「イザ!」の話をしてから、ようやく今日のメインテーマのGoogleリーダーへ。去年まではいろいろGoogleのウェブアプリを使ってからRSSリーダーという状態だったので、全員が既にGoogleアカウントを登録していたが、今年は単元順を変えたため、アカウント取得から始めなければならない学生も数人いて時間不足に陥った。(そうでなくても資料が結構詰め込みすぎだったのだが。しかも去年も同じ罠にハマったのを後で思い出す始末。)そのため、課題提出期限を来週の授業の前日夕方ではなく、来週の授業の中で一緒にやって提出するということにした。
・最後の数分でGoogleアラートの概略紹介と、モバイルデバイスでのRSSリーダーの利用ということで、FlipboardとFeedlyのiPhoneアプリとiPadアプリをそれぞれ紹介して終了。



第2回 4月17日

授業の流れ
・出席者は8名。
・昨日の17時に締め切った提出課題(8人分)を連結し順番を無作為に編集したファイルをmoodleから配布し、簡単に内容についてコメントしたあと、同じクラスの仲間が探してきたおすすめのWebサイトなどをたどる自由時間をしばらく確保。
・今日のテーマはMyYahoo!(またはiGoogle)を使い、個人専用のポータルサイトを作る実習。今日のmoodleのページはこんな感じ。(クリックすると拡大表示されます)



・まだYahoo! Japan IDを持っていない学生はここでID取得。そして各自のMy Yahoo!ページのレイアウト等を決めてから、クリックだけで追加できるコンテンツをいろいろ載せて移動させてみるといった練習。そしてしばらくしてから、RSSフィードについて簡単に説明し、ブログなどもMy Yahoo! に掲載できることを紹介。iGoogleについては閉鎖が決まっているのでちょっと紹介する程度。最後の20分ぐらいで2つの課題を各自演習。



第1回 4月10日

授業の流れ
・履修登録データと連動しているmoodleの参加者リストによると16人が登録しているとのことだったが、教室に来ていたのは9名。1回目なので他の科目と迷っている学生もいたのかもしれない。あいにく今日から早速課題もあるのだけれど。
・シラバス内容に従って授業計画以外の欄を説明してから、レディネス調査(アンケート)を実施。(回答用フォームのPDF版にリンクを貼っています。)全員の入力が終わるまで15分ぐらいかかった。学生番号と氏名を隠した状態で一覧表示を出し、この授業で扱う内容と絡めながら説明。また、過去3年間の同一授業でも同一フォームを利用していたので、過去の受講生と傾向を比較。(個人情報を削除した一覧表はこちらからご覧いただけます。
実用サイトを厳選した資料(改変・再配布自由です)を使い、その中から特に紹介したいサイトを選んで紹介。残りは学生らが課題実施時に自由に開いてみるという使い方で。
課題テンプレート(同上)に記入する形でまとめる課題を指示。締め切りは来週火曜日の17時。この課題は最終成績の7点分として評価する予定。

2013年7月23日火曜日

【2013前期月2】ブリッジ・イングリッシュII 授業記録

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使用教科書:First Voyage From Grammar to Reading (南雲堂)
使用ペース:半期15回で全Unitを2回ずつ実施
     (授業の前後に予習として1回、復習として1回)
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第15回 7月22日(最終回)

授業の流れ
・出席カードを配布。今日は予習チェックなしで全員同じカード(うっかり通常の出席カードの枚数が足りなくなって一部の学生にはペナルティ用の切り込み入りのカードを配布してしまったが、平常点の評価は同じ。また、予習したかどうかの自己申告も行わなかった。)
・タイタニックのところの解説をいつもの感じで。
・最後の質問コーナー。結局、未回答分を300件以上のまま。中には「太鼓の達人はできますか?」みたいな全く答える価値のない質問もあるのだけれど。何でそんな質問するかなあ。(笑)今日は以下の15件に回答。
  • アメリカ英語とイギリス英語は日常的な会話をするにはあまり違いがないときいたのですが、先生はどう思いますか?
  • TOEICの点数が悪かったのですが、まずは何から改善していくべきですか?
  • 名詞的用法や分詞構文などの文法用語はなぜ堅苦しいのですか?
  • 昔の時代は両者ともにお互いの言語を知らないのに、どうやって貿易とかをしたのですか?(鉄砲など)
  • アルファベットは26文字とかな50文字に比べると約半分ですが、1つの単語の中にアルファベットはかなり文字が多く含まれていると思います。そこで気になったのですが、一番スペルが長い英単語を教えて下さい。
  • なんでやねん を英語で表したら No way! や What a hell! とネットで出てきました。先生ならどのように表しますか?
  • 英検2級をとりたいんですけど、どうも面接がとても苦手です。なにかよい対策法とかはないのでしょうか。
  • TOEICよりもビジネス英語の方が表現がきれいなんですか?
  • 高校ではwhoとwhomは区別しなくても良いと言われて whom → whoとしていたのですが、いけないでしょうか。
  • 消えていく言語があることに驚きました。その消える言語とはどのような状況の言語なのですか?
  • スペイン語は実は英語より簡単だと聞いたのですが本当ですか?
  • あと数回でこの講義も終わりますが、今までの内容を何パーセント理解していれば合格と言えますか?
  • どうして日本語をローマ字に変えることができないんですか?
  • 先生は寝ている人と喋っている人には厳しめだと思いますが、遅刻には割と寛大な気がするんですけど、どうしてですか?他の先生は遅刻に厳しい先生は多い気がします。
  • 東進予備校の先生がCMで「英語なんて言葉なんだ やればできる」と言っていますが本当でしょうか?
・板書した「調べ学習用キーワード」は「鉄砲伝来」「漂流民の言語接触」「長大語」「"なんでやねん"の英訳」「規範文法」「記述文法」「サハ共和国」「カムチャッカ半島」「イテリメン語」「ローマ字 同音異義語」と、やっぱり多彩。
・ケータイ授業アンケートと出席カードへの最後の質問項目。1限のブリッジ・イングリッシュⅠで使ったスライドをその場で少々手直しして、以下のような内容で実施。
  1. この授業を通じて「英文法」を身につけるためのコツは身につきましたか?(どうすればもっとうまくなるかのヒントは得られましたか?)
  2. この授業は自分で学習を進めていく(制御していく)という印象を持ちましたか?(他律性ではなく自律性)
  3. 質問コーナーは学習を進めていくために有効でしたか?
  4. この科目を後輩や未受講者にも勧めたいですか?
  5. 今後の「英文法」に関する目標を具体的に書いて下さい。(練習方法、何ができるようになりたいですか?)
・しばらく時間をとり、ケータイ授業アンケートの回答数がある程度出そろったところで集計結果を表示し、コメントを少々。匿名なのでよくわからないが、集計結果を見たところ、どうも全項目「1」と回答したとしか思えない学生がいたようなので、調べ学習用キーワードに「外れ値」を追加してやった!
・最後の文法学習は「仮定法」。前回「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」という謎の言葉を残したが、これに加え「(仮定法が)文法書の後ろの方にあるのはおかしい」「仮定法には裏がある/裏がないのは直説法」の2つと並べて書いた。そして教科書に出ていた例文の日本語訳「もしハワイに住んでいたら毎日泳ぐだろうに」だけを伝えたければ直説法、「今、ハワイに住んでいないので毎日泳げない」も同時に伝えたければ仮定法というような説明の仕方をした。(ついでに「法」とつくものは「命令法」もあることも補足。)そして教科書の練習問題などを使って直説法と仮定法の「時制のずれ」を確認。
・最後の締めとして、「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」でなぜ「過去形」を使うのかを考えさせ、ここでは「ひょっとするとお客様はまだ注文したいものがあるかもしれない・客の注文を聞き漏らしたかもしれない」というような「裏の意味」があるかもしれない、だから時制をずらしている、というように日英の共通点として紹介。さらに以前紹介した助動詞の実現可能性の度合いについて、willをwouldに、mayをmightに、canをcouldにするとパーセンテージが下がることを、仮定法と絡めて説明したのだけれど、最後はちょっと時間が足りなかったかも。
・これにて半期15回のリメディアル英文法学習を中心とした科目は無事終了。カリキュラムマップでは「中学・高校英語の再学習科目」というように書いていたけれど、実際のところは中学・高校では扱わない観点から英文法を眺めつつ、「英語の周辺」にあるものにも一層関心を持ち、大学生にふさわしい教養の一端となることを願って「言語・文化・教育に関する質問コーナー」を取り入れた授業だったが、そういう講義部分よりも、英作文を中心として非常に書き込み分量が多い教科書を授業の前後に2回ずつこなすという膨大な分量の教室外課題をこなした学生たちは実に立派だった!「単位だけのためにある科目」という噂も飛び交うような授業だが、実際のところ、この科目で単位を取るために必要な学習量は、おそらく他のどの英語科目よりも多かったはず!よく頑張った!!



第14回 7月8日

授業の流れ
・出席カードを予習チェックしながら配布。そして今日の自由記述アンケートとして「教科書Unit 0〜20をぱらぱらと眺めてみて、だいたい理解できているUnitの番号を羅列してください」という指示。ちょっと時間がかかるだろうということで2分ぐらい確保。
・タイタニックの和訳をいつもの方法で。
・自由提出の第2回ミニレポートの用紙を配布。成績の5点分。また、遅れて提出する課題プリントなどの最終〆切についても説明。
・質問コーナー。今日は以下の17件に回答。
  • 未知の言語の翻訳にはどれぐらいの時間、単語や文法などのサンプルが必要なんですか?それと古代の文字を解読するのと未知の言語の翻訳は難易度が違うように見えますが、どうしてなんでしょう?
  • 英単語の本質的な意味を調べるにはどのようにしたらいいですか?
  • 専門分野に限定して他の言語を学ぶ場合(たとえば自然科学についてフランス語で読解できるようにする等)どのような順序で学ぶのがベストですか?
  • ある授業でTOEICは本当のビジネス英語ではないから必要ないと言っていた教授がいたのですがどうなんでしょう。
  • 日本や中国では戦国時代というものがありましたが、他の国、例えばアメリカやヨーロッパなどで戦国時代と呼ばれる歴史は存在しているのですか?
  • 先生は週何時間ぐらい英語関係の研究や勉強をしているのですか?
  • 一番歴史の深い国はどこですか?また、一番最近にできた国はどこですか?
  • 先生が考える一番重要な表現ってなんですか?例えば関係代名詞や動名詞など。
  • 英文は主語と述語が離れています。日本語なら「授業時に指示された」で止めれますが、英語だとそうもいかないですよね。洋楽を聴いたりするたびにいつも思います。英語圏の人はどうしているのですか?
  • イニシャルはミドルネームを持つ人によってフルネームが長くなってしまうため使われるものだと認識しています。その理屈だと日本人やミドルネームを持たない人間には必要ないのではないでしょうか。
  • 話し手から遠いところにいる聞き手が出発前の時点で聞き手が話し手の方へ移動するとき、日本語では言葉がないと言いましたが、外国語にはそのような言葉は存在するのですか?
  • 日本以外の国は四季があるのですか。日本は他の国より住みやすいのですか?
  • 夏休みにオーストラリアに旅行に行く予定なのですが、自分の英語が伝わるのか、コミュニケーションがとれるのか、ということがとても不安です。もちろん多少のコミュニケーションがとれるように勉強していくつもりですが、この言葉はぜひ覚えておいた方がいい!!といったような言葉はなにかありますか?また先生のおすすめのスポットなどもあれば知りたいです。
  • 日本人が全くいない状態で生活をしていると、自然と英語会話能力が身につくのでしょうか。
  • 韓国語とハングル語はどう違いますか?
  • オランダの大学には日本語学科があります。他の国も日本語を積極的に取り入れているのでしょうか。
  • なぜ不規則動詞があるのでしょうか。edで全て表してはいけない理由でもあるのですか。
・板書した「調べ学習用キーワード」は今日も多岐にわたっていた。「線文字B」「線文字A」「ロンゴロンゴ」「未解読文字」「西夏文字」「歴史言語学」「英語語義語源辞典」「英語史」「OED」「吾輩 チョコレートサンデー」(OEDについて紹介しているブログ記事)「アメリカの歴史」「ヨーロッパの歴史」「戦国時代」「南スーダン」「モンテネグロ」「東ティモール」「ケッペンの気候区分」「iMac」「コリア語」「国際交流基金」「ノルマン人の侵略」。調べ学習の時間も10分弱を確保したが、多くの学生がいろいろスマートフォンで調べて、出席カードにびっしりと書いてくれた。今日配布した第2回ミニレポート用紙には質問コーナーで紹介した内容を深めてもよいことを指示しているので、ひょっとすると今日のキーワードでミニレポートをまとめてくれる学生も出てくるかもしれない。
・教科書コーナー。関係詞のところは触れずに比較の用法。as…as〜は「2つのasの間に形容詞を挟む」のではなく、別々の機能があり、仮に息継ぎをするとしたら2番目のasの直前というような説明。また、音節の長さによって -er, -est と more, most を使い分けるというが、そもそも音節の数え方自体、あまり高校まででは取り上げられないはずなので、そのあたりを紹介。また、高校までで触れない内容として、-er, -est は「古い時代の英語」、more, mostは「新しい時代の英語」というような説明をし、後者はフランス語由来であることについて補足。ちょうど質問コーナーで扱った不規則動詞の存在意義と似たような観点で説明できたのは好都合だった。他に原級・比較級・最上級を使った慣用表現のうちのいくつかを取り上げて説明。
・次回が最終回。仮定法を扱うことになるが、「『ご注文は以上でよろしかったでしょうか?』という日本語表現が次回の重要なポイントになる」という謎のメッセージを残して終了。この授業、最後まで目が離せませんね(笑)!


第13回 7月1日(補講) ※7月15日の休講分の前倒し補講。

授業の流れ
・2限にやった授業に続き、5限に補講。
・打ち合わせの都合により20分ほど遅れてスタート。出席者は19名。(予想よりかなり多かった!)
・今日の授業と関連はあるものの、教材は別仕立て。今日の補講で使ってみようと思って用意したプリントを2限の授業の時に全員に配布していた。(このプリントについてはブログのこちらの記事で詳しく紹介しています。)
・補講では全ての問題を解説しながら答えを板書。2限の授業では説明しなかった点は「関係詞はもうひとこと言わせろ、という場面で使う」という話と、「どの部分を詳しく説明するかで関係詞節の入る場所が変わる」という点。
・いつもよりも人数も少なく、熱心な学生からその場でいろいろな質問も出てきた。通常の授業だとなかなか質問が出ないのだけれど。(本当は質問コーナーもそういう使い方を期待したいところなのだが。)
・補講に出席しなかった学生も、プリントを埋めて提出すれば成績に2点を上乗せするということにしている。微々たるものだが、通常の授業の出席点と同じ扱いなので配点はこれだけ。出席した学生はマジメに取り組んでいたし、来なかった学生よりかはそれなりに理解も深まったものだろう…と期待したい。



第12回 7月1日

授業の流れ
・出席カードを予習チェックしながら配布。いつもは予習範囲の最初のページあたりを開いてチェックすることが多いが、久々に予習範囲も多い上に、たまにはちょっとぐらい嫌がらせを(笑)と思い、予習範囲の最後のページを机上に開いておくように指示。慌てて最後のページだけ書き始めた学生や、急なフェイント攻撃にお手上げの学生がいた。そんなことじゃ困りますよ。
・出席カードの自由記述アンケートは「関係代名詞と私」というテーマで一言。苦手という意見が多かったけど、中には英文法の中で関係代名詞が一番得意という学生や、よく使うというような学生もいた。このクラスの受講生は必ずしも英語が不得意な人だけじゃないことがよく分かる。
・本日5限の補講で利用するプリントを配布して、この扱いについて説明。
・タイタニックの部分の解説。
・質問コーナー。今日は以下の20件に回答。
  • 近年、消滅した言語はありますか?今、消滅するおそれのある言語はありますか?
  • 世界の言語は約7000語だと聞きましたが、それには方言もカウントされているのでしょうか。違う言語であってもほとんど同じ、あるいは言い方が異なるだけというものもあると思うのですが。
  • よく文法と英会話は違うと聞きますが本当ですか。バイトで英語も使っていますが、文法が抜けていてうまく会話ができません。文法を勉強すれば英会話もできますか?
  • 日本語は高コンテクストの言語(たとえば指示語で会話が成り立つ)だと本で読みました。英語と日本語において、どちらも十分に不自由なく会話できると仮定したとき、コミュニケーションを取りやすいのはどちらだと思われますか?
  • 日本が第二次世界大戦に負けた時、GHQに入った時に英語を国語にしてくれれば今更英語の勉強もしなくてすんだのに、と思うのですが、どう思われますか?
  • 英語でしゃべってイギリスなまりというのがあるらしいですが、日本なまりというものはあるのでしょうか。また、それを外国の方はどう感じるのでしょうか。
  • アルファベットを使う国が多いが、文法が国ごとに違い、すごく難しく感じる。アルファベットの始まりをたどるとどこに行き着きますか?
  • 日本には古典言語がありますが、英語にもそのような言葉があるのですか。
  • 日本が戦争に負けた時、マッカーサーは日本人の識字率の高さに驚き「日本人が英語を習得してしまうと力をつけてしまう」と非効率な英語学習プランを出したという噂を聞いたのですが、本当でしょうか。
  • ビジネス英語とTOEICは別物で、今はビジネス英語の方が役に立つというのは本当ですか?また、本来のビジネス英語は小さい子供にも理解できるように説明するもの、というのは本当ですか?
  • 文を書く場合と読む場合に難しい言語は何ですか?
  • DVDを見る時、吹き替えを日本語に、字幕を英語にすることは英語の勉強になりますか?
  • 英語のテストなどでリスニングが特に苦手なのですが、どのような勉強をしたら苦手意識が取れるでしょうか。教えて下さい。
  • 日本人に生まれて本当に良かったと思えるようなことはありますか?
  • 日本はよく外国人の観光名所となるが、外国ではどのくらいの人が日本語を勉強しているのですか?
  • 中学・高校の英語教員は「英語が話せない」という教員が多かったのですが、英語が話せなくても英語教員になれるのですか?
  • 副詞類と補語は対となるという関係という認識で合っていますか?
  • 現在、日本からイギリスへ行くにはいくらかかりますか?
  • 先生のこの授業のやり方はどのように決めたんですか?授業に関係ない質問にまで答えてくれるなんてそうないので。
  • 中東のイスラエルはユダヤ教の国であるが、周りのエジプト、シリアなどのほとんどはイスラム教国だと思います。このように周りがイスラム教国であるのになぜ影響されずにユダヤ教のままなのでしょうか。僕は勝手に周りが多数派なら、少数派は飲み込まれるのかな、と思っています。
・各自の調べ学習用に板書した項目は「分かち書き」「理解可能なインプット」「ベオウルフ」「ノルマン人の侵略」「英語史」「OECD 教育費 割合」「ヒンディ語」「ウルドゥー語」「デンマーク語」「ノルウェー語」「スウェーデン語」「GHQ」「日韓併合」「方言札」「ローマ字化運動」「アルファベットの歴史」「チアチア語」「危機に瀕する言語」「skyscanner」と非常に多岐にわたった。また、学生に考えて欲しい質問として「日本人に生まれて良かったと思うこと」「英文法は必要か」について書いてもOKということにした。他に書籍紹介としてデイヴィッド・クリスタル『消滅する言語』。
・教科書コーナーは今日は関係代名詞と関係副詞について。あまりにも簡単なこととして扱われるのか、教科書では全く説明されていない2つの文をつなぐ方法について、ルールを板書しながら、これに従って2つの文をつないでいく作業を進めていった。毎年ルールを説明するときの文言が変わるのだが、「共通する部分は後ろの方を消す」「消したところが 〜が/は で人 → who、〜の で人 → whose、〜を/に/と で人 → whom、物 → which」「消したところの前に移動/前の文の直後/共通する部分(残っている方の直後)」と板書。(ちょっとこのルールでは不足があることにあとで気づいたので5限の補講の方でもうちょっと踏み込んで説明した)また、関係代名詞whatについては「= the thing(s) which」、関係副詞については前置詞+関係代名詞で「場所→where、時→when、方法→how、理由→why」と説明する程度で終了。
・説明としては不十分かもしれないが、この授業はもともと「学生たちが一度教科書に答えを書いてきた問題」を「より深く(あるいはより簡単に)捉えるためのヒントを授業で説明」し、それに基づいて「再度同じ問題をプリントで解いてくる」、さらに分からなければ「質問コーナー」という流れで進めているので、学生たちの「基礎トレ」や「問題意識」が欠けていると効果も出ないことだろう。



第11回 6月24日

授業の流れ
・1限で板書していた「教室後方の私語は強制退室または最前列への移動を命じます!!」はそのまま2限でも再利用。
・1限同様、今日を含めた残り5回の進度予定を板書して説明。7月中に1度休講にするが、その補講がこのクラスは来週の月曜日の5限という変則的な設定となっている。つまり来週月曜日は2限と5限の両方がこの科目ということになる。
・いつものように出席カードを配り、いつものようにタイタニックのところの解説。
・前回の出席カードでARCSモデルを勝手に解釈したアンケートを行った結果を簡単に説明。多くの学生に共通する回答パターンはA, R, Sは「○」だがCだけ「△」で、まだ「(この授業で)自信がついた」と断言することに「自信が持てない」のだろう。そこで今日の週替わりミニアンケートは、前回「自信がない」と書いた人は「どうすればよいか?」、「自信がある」と書いた人は「次の目標は?」という設問に自由記述で答えるように指示。
・質問コーナーは今日は超大盛りで(といっても短時間でさっと回答できるものが多かったのだけれど)以下の25件に回答。
  • 日本の手話や点字は海外でも通用するのでしょうか?通じると仮定した場合、それは共通の言語と言えるのではないでしょうか。/手話は世界共通ですか?
  • 「いろは」の「い」の部分だけ教えてあげよう のような特徴的な日本語は英語で表現できるのですか?
  • 大学で中・高で学んだ内容が繋がることに気づいたと言っていましたが、どういったことがきっかけで気づいたのですか?
  • 海外に行く時に英語をある程度話せた方がいいですか?
  • 先生は英語以外ではどういった言語を話せますか?(回答済み)また、勉強したい言語は何ですか?
  • ラテン語は英語と似ていますか?
  • 僕はオーストラリアに留学したいと考えています。先生はオーストラリアに行かれたことはありますか?
  • 英語に限りませんが、知らない、分からない人に興味を持ってもらうために何をすべきだと思いますか?
  • 外国にも何かの記念日で休日といった祝日はあるのですか?
  • 英語の文法の中で一番難しいのは何ですか?
  • 自分は歯並びが悪く、ブリッジⅠでやっているような発音にも苦戦しています。外国の方は全体的に歯並びは良いのでしょうか?また悪くても問題なく発音できるのでしょうか?
  • 英語の長文を速く正確に読むにはどのような訓練が必要ですか?
  • イギリスで絶対やってはいけない決まり事みたいなのはありますか?
  • 外国の世界遺産で一番好きなところはどこですか?
  • ネット上にオランダ人の友人がいて、メールでよくやりとりをするのですが、文面や頻度からせっかちというかこらえ性がないような印象を受けます。オランダ人の精神性なのでしょうか。それとも向こうからしたら日本人がのんびりしているということでしょうか。
  • 英語で日本の漫才をしたらどうなりますか?起承転結の順序がバラバラになりませんか?
  • 英語を聞き流しするだけでもリスニング力になりますか?
  • 留学をすれば英語をしゃべれるようになりますか?
  • カナダでは1日だけ麻薬を使用していい日があるそうですが、本当ですか?
  • ミュージカルが好きで、この間映画「オペラ座の怪人」やレミゼラブルを見ました。字幕で見ていましたが部分部分の単語は理解できました。このように理解できる単語を抜き出すという勉強法でも英語力は上達しますか?
  • 楽器の前には a ではなく the を入れるのはなぜですか?特別なものには the を入れるイメージです。
  • 英文中にある人物名はどのようにして男女を見分けるんですか?
  • 日本では政治ネタは会話としてタブー視されていますが海外ではどうなのでしょうか。
  • 最近、英文法をやっていても意味がない、英語をしゃべれるようになるにはならないと聞くことが多いですが、僕は英文法をやっていないと文脈がおかしくなり、伝えたいことは伝わらないので、英文法は大切だと思っています。先生はこのことについてどう思いますか?
  • 極端なエスノセントリズムを持った集団といえばナチスやKKKが有名ですが、他にそういった集団はいるのでしょうか。
・回答しながら板書したキーワードも大量で「手話」「点字」「いろは歌」「西ローマ帝国」「ラテン語」「祝日」「(国名)の祝日」「口語文法」「ポンペイ」「スタンダップコメディ」「理解可能なインプット」「産出可能なアウトプット」「Common male names」「Common female names」「吾輩 英文法って」「原理主義」。学生らも各自の関心にあわせていろいろ調べて出席カードに纏めてくれた。
・教科書コーナーは前回の板書事項の写真(以下の第10回の中に貼り付けているものと同一)を拡大して投影し、ここに書き加えるべきことやそれぞれの参照先などを書き加えていくように指示しながら、教科書のUnit 0からUnit 15までの範囲を板書事項を切り口にしてざっと総復習。ちょっとこの活動に時間をかけすぎて、肝心の分詞構文についてはほとんど説明する余裕がなかったが、教科書では「理由、とき、譲歩、条件、同時、前後」の6つの用法があるとされる分詞構文は全て「同時性・同一性」という観点に纏めることができるということを説明。こういった観点から再度復習プリントを埋めてもらうだけでも何らかの新たな気づきがあるだろうと考えている。
・来週の通常授業と補講で関係代名詞・関係副詞をやることになるが、5限の補講の方では教科書以外の素材を使って関係詞を使った英作文をいろいろやってみる予定。



第10回 6月17日

授業の流れ
・授業開始前から前回の板書事項を再度書く作業。ここにさらにいろいろなことを書き足しながら準動詞の全体像について紹介するのが今日の目的なので。
・復習プリントの回収、任意課題のミニレポート返却と講評など。ミニレポートは書いた分量でほとんど決まるが、例文があるかどうか、出典があるかどうか、自分の言葉で自分できちんと理解しながら書いているか、大学生レベルの内容で纏めることができているか等の観点で5点満点で評価。
・いつもの方法で出席カードの配布とタイタニックの話の答えの確認まで。
・質問コーナー。今日は以下の16件の質問に回答。
  • 外国は時間にルーズです。それに対して日本は非常に時間に厳しい。この違いは?
  • なぜ英語には疑問、否定文にはdo、did、doesを用いるのか?
  • なぜ the は次の単語の文頭が母音だと ザ ではなく ジ と発音するんですか?
  • 教育学というとフィンランドが進んでいるという記事を読んだことがあるのですが、英語圏では最近の教育学関連で注目されている理論等はありますか?
  • アメリカはまだ白人は黒人を差別していますか?
  • 日本語はこれから英語のように世界中の多くの国で話されるということはないのですか?オランダではオランダ語と英語をほとんどの人が話せるとテレビで聞いたのですが、日本もそういうふうになることはありませんか?
  • 英語にも若者言葉や略語がありますか?それはどのような言葉ですか?
  • 複数の時に s がつきますが、3単現のsはなんでつくのですか?
  • 私の父がアメリカでの出張から帰って来たときに「英語微妙だったけどなんとかなった」と言っていました。日本語の場合、外国人が完璧にしゃべらなくてもある程度は理解してやろうとできますが、日本人の私がアメリカ人に英語で喋ることを考えると、どうしても完璧にしゃべれないと伝わらない気がします。発音や文法がちょっと違うだけで意味が変わると思うから。完璧に英語をしゃべれなくても相手は察してくれるのでしょうか。また、英語もそれが可能な言語なのでしょうか。
  • 外国人はいつもこんな堅苦しい文を考えてから話しているでしょうか?
  • 卒業したら数ヶ月〜1年ほど海外に住みたいと思っています。自己流学のような形で主に英語を勉強するために行きたいのですが、この国がいい、この国はなまってるからやめた方がいいなどありますか?今まで習って来たのがアメリカ英語なら、イギリスに言ったらコミュニケーションを取るのに困りますか?
  • ある文化が輸出や移民などで他国に広まった時、文化的侵略が云々と揶揄されることもあると聞きます。言語と文化の関係が密接であるなら、今の日本のように外来語が使われる頻度が高くなって来ている状況は文化的侵略を受けていると言えるんでしょうか。
  • 興味のある言語がいくつもあるのですが、3言語以上を一時に学ぶ良い方法はありますか?
  • なぜ世界では一つの共通した言語ではなく、いくつもの言語が生まれたのですか。
  • 世界で言語が統一されることはないのでしょうか。/世界中が同じ言語を使う時代は来ますか?
  • なぜアメリカ人は靴をはいたまま部屋に上がるのですか。/日本では家に上がるとき靴を脱ぎ、アメリカなどの国では土足で家に上がる理由は何ですか。
・板書した調べ学習用キーワードは「インシャッラー」「ダイクシス」「イブ仮説」「最古の言語」「言語の恣意性」「教育工学」「インストラクショナル・デザイン」「エスノセントリズム/自民族中心主義」「ESL EFL」「英語 若者言葉」「英語 略語」「遠藤 TOEFL」を板書。特に最後の1件は英語教育を取り巻くホットな話題なので検索しやすいように自民党議員の名前を加えたキーワードとした。他に、タイタニックの話と絡めて「モールス信号」も後で話題に加えた。そして質問関連事項としてラテン語とギリシャ語の動詞変化形についても板書。
・ミニアンケート欄はARCSについて書いてもらった。A:(この授業に)注意を向けている R:(この授業は)知りたいことと関連がある C:(この授業で)自信がついた S:(この授業に)満足している と板書。○△×などの記号や、これらについて自由筆記で回答するように指示。・教科書コーナーは冒頭に述べたように前回の板書事項にいろいろと書き加える形でまとめた。先週・今週・来週の3回で準動詞の全体像を俯瞰的に眺めるのが目的。来週もこの続きで書き足したいことがあるが、もう板書したくない。最終的にこんな板書が完成。(丸数字は教科書のUnit番号に対応。ただし、完成形だけを見ても伝わらないと思う。どういう順番で情報を書き足していったかが重要なので。)

・このような文法用語が大量に出てくると嫌になるという学生も多いと思うが、全ては「速読」と「片言から脱出」のため。速読は文法構造が分かっていないとできない。形容詞や副詞を適当にとばし読みしながら文の骨組みを掴んでいくわけなので。そして片言から脱出するためには「長い主語」「長い補語」「長い目的語」を自分の言葉で書けるようにすることが重要で、やはりまずは名詞・名詞句・名詞節・名詞的用法・動名詞が同じ使い方をするということに気づく必要がある。高校までだとこういう観点は各単元が断片的に扱われる中で(さらに言えば四択問題を解くためだけに英文法をやっていたりする中で)見落とされがちな気がする。(というよりもこういったつながりがあることに気づかない学習者が多いのでは?)
・今日でこの授業も3分の2が終了。次回は分詞と分詞構文を纏めながら再度、副詞の考え方について補足して準動詞の単元は終了。このあとは関係詞・比較・仮定法でゴール。



第9回 6月10日

授業の流れ
・復習プリント回収、タイタニックの部分をいつもの方法で説明。
・出席カードは今日は全員同じものを配布し、予習したかどうかは「自己申告」ということにした。予習していない者はカードの右上をちぎって提出するよう指示したが、授業後に確認してみたところ、ちぎったカードは1枚もなかったので全員が予習をしてきたということなのだろう。よろしい!(…と騙されてみる?)
・質問コーナー。今日は個人的な印象について答えることが多く、あまり調べ学習用のキーワードを挙げることができなかった。教科書内容に関する質問や前回返却の中間スコアシートについての問い合わせも含め、以下の26件に回答。
  • 今後、ある言語同士がくっついて新しい言語が生まれることはあるのですか?
  • 英語の発音に一番近い外国語は何ですか?
  • ドイツ語と英語ではドイツ語の方が簡単とききますが、授業で見たかぎりでは英語の方が簡単だと思いました。どうしてドイツ語の方が簡単と言われるのでしょうか。
  • 言語を学習するにあたって必要なことは何ですか?
  • 同じ単語でも違う意味を持つのはどんな意味があるのか。
  • 日本では手紙やはがきやスピーチで「春の陽気も…」のような挨拶文などを文頭に入れますが、外国でもこのような文を文頭に書いたりするんですか?
  • 海外旅行などでコミュニケーションをとる時、どの程度まで英語が通じるんでしょうか。いとこがサッカー観戦でヨーロッパに行った時になかなか通じないところもあったと言っていたので気になりました。
  • 高校の時から英文和訳を苦手としています。和訳のこつはありますか?
  • 英語以外で話したり書けた方が将来的に役立つ言語はありますか?
  • 日本語で「話す」という一つの単語でも英語になると何種類も出てくるのはなぜですか。
  • 英語は日本語と違って主語→述語→中身というような文の構成が違いますよね。それってなぜですか?
  • 英検1級に合格するためにどんな勉強をしたらいいですか。
  • 海外で本物のピストルを見たことがありますか?
  • 大学生になってから知ったのですが、日本の英語教育はだめだと非難されています。それがなぜいけないのか、先生はこのことについてどう思っているのかを聞きたいです。/日本の英語教育をどう思いますか?
  • アメリカへ留学するならどこの州が良い、楽しいですか?
  • 英単語は日本語訳するといろんな意味がありますが、英語を公用語としている人たちは間違った解釈をするということはないのですか?
  • p.31の2行目 Murdoc, 39, のような表し方がありました。この場合は年齢ですが、他にも形がありますか?
  • 以前韓国へ行き、そこで不思議に思ったのですが、なぜ韓国ではお茶碗を持って食べることがマナー違反になるのですか?
  • チップはどういう場面で渡せばいいんですか?
  • 韓国に言った時の話なんですが、にわとりが生きたまま売っていました。まだ田舎だったら日本でもたぶん生きたままにわとりを売っているところがあると思いますが、韓国では都会で売っていました。そこで思ったのですが、田舎だったらにわとりをさばいてくれる人がいそうですが、都会の場合ではさばいてくれる人がいるとは思えません。ならどうやってにわとりをさばいているのでしょうか?
  • 日本ではマクドナルドですがアメリカでは違う呼び方をしています。マクドナルドは日本人が綴りを見て思い違いをした読み方なんでしょうか。またMcDonald'sの綴りでcが小文字になっているのは何か理由があると聞いたことがあります。どのような意味かご存知でしょうか。
  • 英語圏にしか存在しないことわざってありますか?/元々アメリカにことわざの概念はあったのでしょうか。やはり日本と関わりを持ってからことわざを学んだのでしょうか。
  • 僕は韓国の釜山に行ったことがあります。先生は韓国のどこに行きましたか?行った目的は語学留学でしょうか?
  • 英語以外で最近重要視されてきている言語や役に立ちそうな言語はありますか?
  • 宿題のp.62 Exercise 3 (1) でなぜ be がいるのか分かりません。解説のとき教えて下さい。お願いします。
  • 1回目の授業に出ていないから2点くらいは減っていると思うが、毎回出席してカードも書いているのになぜ点数が低いのかわからない。
・調べ学習用キーワードとして、以前の自分のブログ記事に誘導するために「吾輩 英文法って」「吾輩 日本の英語教育」「吾輩 多義語」を紹介。他に「英語 ことわざ」「英英辞典」「Longman」「チップ」「格助詞」「文化相対主義」「BRICS」「ミケドナリダ」(注:神谷の造語。リンク先参照。)を板書。また、教室ではスライドで提示したが、「言う」という意味の英単語の区別を示すための「talk おしゃべり / speak 主張 / tell 伝える / say 音を出す / discuss 議論する」については気になる学生も多いかも、という気がしたので板書でも残しておいた。
・いつものように5分程度、各自の調べ学習のための時間を確保。この内容は今日の出席カードだけでなく、任意提出のレポートのネタとしても利用できる。この時間のおしゃべりが少なくなっているのはみんな集中していろいろ調べてまとめているということなのだろう。良いことだ。
・教科書コーナー。前回から準動詞に入っており、4回にわたってこれらを様々な角度から学んで行くことになる。今日はこのシリーズの2回目だが、前回あまり深入りできなかったので、今日の授業で準動詞の全体像を紹介することにした。板書が横長すぎて写真に収めることができなかったのでイメージを伝えにくいが、名詞・形容詞・副詞、名詞句・形容詞句・副詞句、名詞節・形容詞節・副詞節、不定詞の名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法、動名詞・分詞・分詞構文がどういう関係になっているかを少しずつ説明しながら板書し写させた。今日は導入だけで、もう少し具体的な内容は次回書き加えて行く予定なので、次回の授業開始前の休み時間には再度同じ内容を板書してから始めるつもり。(イメージとしては昨年度後期の同じ授業で板書したこちらの写真だが、これをもう少しすっきりした形に書き直した感じ。ただしこの写真は来週紹介する内容も含めた「完成形」なので、今日の時点ではここまで詳しくは書いていない。丸数字は教科書のUnitの番号に対応。)
・板書内容に従いながら教科書のいろいろな箇所を少しずつ説明。特に動詞の目的語が不定詞になるのか動名詞になるのかについては丁寧に説明。
・最後に出席カードの自由記述アンケート欄に「英文法についての味方は変わりましたか?」という質問に対する回答を書いてもらった。高校までの英語ではこのように英文法を俯瞰的に眺めるという機会はほとんどなかったはず。そして文法用語アレルギーから文法嫌いになってしまった学生も多いはず。今日のようなやり方を適切と感じるかどうかは人それぞれだろうけど、何かのきっかけになれば、と願っている。



第8回 6月3日

授業の流れ
・復習プリント回収。
・先週の時点までの成績の中間集計をA4用紙3等分サイズの成績個票にして返却。(FileMakerで作成した)
・この点数が低かった人を主な対象とした第1回レポート課題の発表。こんな内容で、直接この用紙に記入して提出する。これは自由課題なので出しても出さなくても良い。(もちろん成績A評価を狙う人は提出してもよい。もっとも、普段から通常の予習・出席・復習をきちんとやっていれば最高96点になるのだが、レポート2回で5点×2で、106点満点、100点打ち止めという形で成績がつく。)
・タイタニックの部分をいつもの方法で説明。
・前回の授業でやった大学指定のケータイ授業アンケートの教員コメントを投影して説明。特に質問コーナーの存在意義について学生から「若干英語の授業じゃなくなっている気がする。もう少し英語関係を増やした方がいいと思う。」という意見があったことについて「数週間前に話した記憶がありますが、高校までの学習と大学での学習の大きな違いとして、科目ごとの独立性が低いと考えています。まだこの授業を「英語」の科目として学んでいる人も多いでしょうが、大学の科目ですので「英語を中心とする教養」の科目と捉えてもらえると有り難いです。」と回答。まあこれでも賛否両論だとは思うけど。
・出席カードをいつもの方法で配布。今日は予習範囲が3課分と多めなので、今日の出席・予習ポイントは最大5点。3課分の予習の最初のページで実施状況をチェックしたので、ひょっとすると後半は手つかずの学生もいたかもしれない。また、開始後15分ほど経ってから出席カードを配布したので、ひょっとすると休み時間から慌てて書き始めたという学生もいるかもしれないし、そういう学生も何とか滑り込みでポイントゲットできたのかもしれない。
・出席カードの自己申告・ミニアンケート欄には「スコアを見ての感想、後半どのぐらいがんばるか」を書いてもらった。
・質問コーナー。今日の回答件数は16件。いつもよりも少なめだが紹介したキーワードが多岐にわたった。回答した質問は以下の通り。
  • 単語を習得するにはどのような方法をとると効率よくできますか?
  • 日本は古典を学びますが、外国は古語を学びますか?
  • 語学の勉強について、TOEICは英語の勉強の成果をはかるものですか。TOEICは将来的に受けて行く方が良いですか。1回生の時受けて以来全く受けていません。250点しかないのですが。(3回生の質問)
  • 英語にも古文とかあるのですか?
  • 第二外国語を勉強するとしたら先生は何がおすすめですか?
  • 世界では宗教はたくさんありますが、日本はあまり宗教について関心がないと思うのですがどうしてですか?
  • 昔の人はマチュピチュやピラミッドを作りましたがどんな理由で作りどうやって作ったのでしょうか。
  • TOEICは一体何のためにあるんですか?ビジネス英語とは何ですか?
  • 英語話者の話すスピードがとても速いのはなぜですか?
  • 大学生活4年間のどこかで語学留学に行ってみたいんですが、やっぱりある程度の英語の力がないと行っても効果はないですか?
  • 言語は文化ですか?
  • 一番おいしい外国料理は何だと思いますか?
  • 英語の起源は?
  • ヨーロッパでもイギリス等は日本に比べて公衆トイレがとても少ないと聞いたことがあるんですが本当ですか?
  • 外国にも方言があると聞きましたが、日本のように言葉自体が変わったりするのでしょうか?寒い→しばれるのように
  • Unit 9のExercise 2の5番で先生=My teacherなのにExercise 3の8番では先生=The teacherなのはなぜですか?
・これらに回答しながら板書した検索用キーワードは「一神教」「多神教」「八百万の神」「イザヤ・ベンダサン」「日本教」「太陽神」「マヤ」「天頂通過」「吾輩 英語 古文」「アイスランド」「古英語」「中英語」「近代英語」「英語史」「ベオウルフ」「フォー」「ソルロンタン」(この2つはお気に入りの料理として紹介したもの)「サピア・ウォーフの仮説」「エビングハウスの忘却曲線」「TOEIC Wikipedia」と非常に多彩。そして質問コーナーのあとで5分強の自由時間を取り、各自がスマートフォンで自由に検索した内容を出席カードに書いてもらったが、ほとんどの学生が各自の関心あるキーワードを簡潔にまとめてくれていた。このような「調べ学習」は上述のレポート課題としても利用できる。もっともその場合はA4用紙1枚両面にまとめないと満点にはならないのだけれど)
・教科書コーナーはいつも通り30分の配当。本当はもう少し増やして45分にしたいところだが、質問コーナーも削りがたい。(本日現在で未回答の質問は200件以上!)今回のレポート課題でも今日紹介する内容を膨らませて書いてくれたらよいということになっているので、聴く姿勢も結構良かったように感じた。まずは完了形の補足事項。受動態と完了形でどちらも過去分詞形が使われる理由はなぜか(これはレポートとは無関係)を説明。
・続いて今回の範囲の動名詞だが、ここでは早速、不定詞の名詞的用法との違いを説明。(動名詞は「その瞬間」、不定詞は「これから先」)また、「前置詞の後ろは動名詞」というルールも「名詞の前に置く詞(ことば)」という説明と絡めて紹介。
・このクラスでは中学・高校までは同じ意味を表すものとして扱われる表現の違いについても踏み込んでいるが、教科書の中で練習問題になっていながら何の説明も行われてない He is ashamed that he lives in a small house. → He is ashamed of living in a small house. のような書き換えを行うとどういう意味の違いが生じるかについても説明。(硬い文体になる)
・最後に不定詞の3つの用法を1つにまとめて考えるという話を紹介。「〜すること」「〜するための」「〜するために」という訳語が当てられがちだが、これらを全て「これから先に〜」や「〜という方向に」と捉える練習。練習問題から数問ずつ抜粋しながら、用法が違っても同じ訳し方にまとめることができるという観点を説明。今日の復習プリントでは特にそのあたりを考えながら再度取り組んでみるということを指示。
・次回は動名詞と不定詞に関する別の観点をいくつか紹介してから分詞の説明へ。だんだんと「準動詞」の全体像が分かってくるよう、謎解きみたいな雰囲気を入れつつ進めていくつもり。



第7回 5月27日

授業の流れ
・いつもの授業開始時の儀式その1(復習プリント回収と予習チェックしながら出席カード配布)をやりながら大学指定のケータイ授業アンケートを実施。1限はサーバーが不安定だったようだが2限はうまく動いている様子だったので、適当に提出が集まった時点で集計ページを投影しながら簡単にコメントなど。
・そしていつもの授業開始時の儀式その2(教科書のタイタニックのページの和訳と問題の正解を口頭で説明)。
・質問コーナー。今日も30分程度。回答件数は以下の19件。順不同。
  • 友達にニュージーランド人がいるのですが、インターネットでマオリ語を調べてもあまり出てきません。何かいい調べ方はありますか。
  • 先生は英語がシンプルだと言いました。先生が一番難しいと思う言語と理由などを教えて下さい。
  • 英語の文法ができるようになればTOEICで何点ぐらいとれますか?
  • 規則動詞と不規則動詞を分けるのはなぜですか。
  • 世界最古の言語は何ですか?
  • 日本の英語教育は他の国の英語教育の方法よりもレベルが低いのですか?
  • 今まで行ったことのある国を教えて下さい。一番楽しかった国はどこでしたか。
  • Lang-8はちゃんとした使い方をすれば英語力は上がりますか?
  • アジア圏には古文や漢文というものがありますが、英語圏や欧州などではどのような言語がそれに当てはまるのでしょうか。ギリシャ語やラテン語かな?
  • 日本がTPPの交渉に参加することを決めましたが、日本がTPPに参加することに賛成ですか?また影響についてどのように思いますか?
  • 知的財産が分かる人は英語もできますか?弁理士になるには英語力は必要ですか?
  • 先生は英語は好きですか?
  • 海外の大学と日本の大学は何が違いますか?始まる時期とか?
  • 日本語にはことわざがありますが、英語にもことわざのようなものがありますか?
  • いま日本では義務教育で英語を教えていますが、今後バリエーションが増えることはあると思いますか?例えば中国語など。
  • オランダ人の友人とメールのやり取りをしていると、amやisといったbe動詞を略しない傾向があるようです。向こうではあまり略さないものなのでしょうか。
  • アメリカには危険な場所があると聞きますが、具体的にはどういったところなんですか?/世界の中で危険な国ってどこですか?
  • マダガスカルに行ってみたいのですが、先生のマダガスカルについての体験談があれば教えて下さい。
  • シンガポールに行ってみたいのですが、先生のシンガポールに関する体験談を聞きたいです。
・今日の質問コーナー関連キーワードとして板書したのは「自民党 TOEFL」「結縄文字」「象形文字」「楔形文字」「最古の言語」「外務省 海外安全ページ」「英語 ことわざ」「Lang-8」「国立民族学博物館」「ポリネシア諸語」「マダガスカル」など。質問コーナー後に5分程度確保した「各自スマートフォンで調べてみよう」の時間では海外安全ページで気になる国の情勢を調べて出席カードに書いてくれた学生が多かった。他には最古の文字として説明した「結縄文字」も人気だった様子。
・教科書コーナー。前回の補足説明として第5文型の話を15分程度。授業アンケートで「板書が少ない」という意見が数名から寄せられたので、前回口頭で説明した第5文型の補語が原形の場合と現在分詞の場合の違いで教科書に書き込むべき補足事項を板書。続いて完了形のところで15分程度。ここでは「haveというからには何かもっているに違いない」といういつもの迷言を板書してから、教科書の全ての練習問題をこの観点で捉え直し、これまで4つの用法があると考えていたのを1つにまとめるという観点で説明。また、have の多義性についても「吾輩 have」で検索すると出てくる自分が以前書いたブログ記事を紹介し、レキシカルグラマーの観点について簡単に説明。残念ながら時間が足りず、受動態と完了形の両方でなぜ同じ過去分詞形を使うのかという話はできなかった。次回はこの話から再開。
・授業最後にうっかり忘れそうになっていたのを学生に指摘してもらって思い出したが、出席カードの自由記述欄アンケートは「前半を振り返って」で一言書いてもらった。
・次回はいよいよ動名詞と不定詞。だんだん面白くなりますよ!



第6回 5月20日

授業の流れ
・前回の復習プリントを回収。予習チェックしながら出席カードを配布。
・復習プリントで提出した範囲のTitanicの話の部分の和訳と問題の答えを口頭で読み上げて説明。(ここまではいつも同じパターン)
・質問コーナー。今日も40分程度で質問21件と前回の補足2件。回答した質問は以下の通り。(順不同)
  • can't と cannot の違いを教えて下さい。
  • 読みやすい英語の絵本や小説は何ですか?
  • なぜ三単現のsがつくのですか?
  • なぜbe動詞はam, is, areに分かれているのか。
  • アメリカの英語の授業は日本でいう国語の授業みたいなものですか?
  • 日本では語呂合わせでものを覚える、暗記するという本をよく見かけますが、英語圏またはその他の言語圏でも語呂合わせは存在するのでしょうか。
  • イギリス料理はまずいと聞きますが、本当にまずいのですか?
  • この講義を受けている人たちのTOEICの平均点は何点くらいだと思われますか?また、現実的な目標は何点くらいですか?
  • 日本人の名前には漢字などに意味が込められていますが、外国人の名前にもそういう意味はありますか?
  • フランスは日本のように学校で母国語を教えないと聞きました。本当ですか?
  • ウラル・アルタイ語族は日本語と近く発音しやすいと聞いたことがあります。実際のところはどうですか?
  • アメリカ英語とイギリス英語ではどちらがより多く世界で利用されていますか?
  • ヨーロッパの国々でイギリス人以外で英語を話せない国はありますか?
  • 英語は毎日の予習復習が大事ですか?
  • もし海外留学に行くのなら何ヶ月ぐらいで英語を聞き取れるようになりますか?
  • 今、興味のある言語は何ですか?
  • アメリカやイギリスの手話は日本の手話と同じようなものですか?それとも英語と日本語のように違うのですか?
  • マクドナルドのドナルドは兄弟どちらですか?
  • 世界全体からみて、日本語はどれぐらい勉強されているのですか?
  • 単語を覚えるにはやはり書くのが一番覚えますか?
  • 日本人が初めて外国人に会った時、言葉が伝わらないのにどのようにして交流したんですか?
・前回の質問コーナーで扱った内容へのコメントで「あなたは同化政策と多元主義のどちらを指示しますか?という質問は自分は言語統一派です。なぜかというと統一にすると時間はかかりますが、言葉の壁がなくなるからです。/世界にいろいろな言語がありますが、全ての国の言語を一つにするのは無理だと思いますか?そうなれば楽なんですが。」があり、これに関しても自分の見解を回答。また、前回紹介したEthnologueの日本語に関する説明を誤解した学生がいたようなので補足説明。(日本には今まで15種類の言葉を話していたが今では11種類になってしまった →これは正しくない。)
・各自が自由に検索するためのキーワードとして紹介したのは「バベルの塔」「高コンテクスト文化」「低コンテクスト文化」「イギリス料理」「国際交流基金」「イギリス タイプ別学習法」「大黒屋光太夫」「語呂合わせ」「ニーモニック」など。また、過去に書いたブログ記事への誘導で「吾輩 英語の名前」「吾輩 英語 語呂合わせ」も板書しておいた。これらについて自由に調べる時間も確保。バベルの塔とイギリスで教えられているというタイプ別学習法について調べた学生が多かった様子。
・出席カードの自由記述欄への質問は「この科目の予習・復習をいつどのようにやっていますか?」という内容。提出された内容を見ていると、みんないろいろな場面で結構マジメに取り組んでいる様子が窺えた。
・教科書コーナーとして、進行形と受動態の特に現在分詞と過去分詞の本質的な意味について説明。その後、マクドナルドのI'm loving it! の話。また、今日の範囲である第Ⅴ文型のところについては、教科書の説明が補語が原型の場合と現在分詞の場合を「〜するのを…」「〜しているのを…」と訳し分けるだけで終わっている残念な状況を補足すべく、「最初から最後まで」「一瞬」の区別であることを説明。また、知覚動詞と認識動詞の違いについて、認識動詞のように判断して結果が出るまで時間がかかるものは to be のように「時差がある」ことを示す表現が入ることを説明。この授業は特に後半で複数週にまたがって少しずつ全体像が見えてくるという謎解き要素があるので、今日の説明だけでは不十分だったかもしれない。
・ここしばらく復習2課分、予習2課分が続いていたが、来週は復習2課分と予習1課分。完了形の本質を話す。ここでちょっとだけ受動態と完了形の接点が分かってもらえたらいいなあ。



第5回 5月13日

授業の流れ
・前回の復習プリントを回収。予習チェックしながら出席カードを配布。
・復習プリントで提出した範囲のTitanicの話の部分の和訳と問題の答えを口頭で読み上げて説明。(ここまではいつも同じパターン)
・前回、質問コーナーの必要性について出席カードの自由記述欄アンケートを行ったので、それについて簡単にフィードバック。大多数の学生が質問コーナーを有意義であると感じてくれているが、その分、英文法の学習に充てる時間は少なくなる。しかしこの授業では授業中に英文法を学ぶというよりも、一度全ての英作文問題の答えを書き写す(自分で解いて答え合わせも可)という「予習」と、同一範囲を授業後に再度プリントで実施して提出する「復習」によって英文法の学習を深めるという意図、言ってみれば一種の「反転授業」としてやっているところもあるので、そのあたりについて予習・復習の重要性と絡めて説明。
・質問コーナー。今日は45分ほどかけて少な目の件数の質問を長めに回答というのが多かった。回答した質問は以下の通り。(順不同)
  • なぜマクドナルドは英語にしたら最後にsがつくのですか?
  • フランス語などには女性名詞や男性名詞があるのですが、どうやって分けているのですか。/スペインには男性名詞と女性名詞があるらしいのですが、何か歴史的な背景があるのですか?
  • なぜ英語に敬語はないのか。語尾を上げるとどういう風に失礼なのか。
  • every day と everyday の違いは何ですか?
  • 英語の敬語表現についてですが、通常文の文末をそのまま上げて疑問文にすると目上の人に失礼ということはわかったのですが、文にsirをつける以外の表現はないのでしょうか。
  • 先生が学んで来た外国語の中で一番難しいのは何ですか?
  • moneyは日本では「マネー」といったカタカナ語でも意味が通じる言葉があります。逆に英語圏でも日本語のままの単語はあるのでしょうか。また、もしあるならその法則も知りたいです。/日本では「タバコ」「ブリキ」などの外来語が公用語として使われているものが多数あります。逆に海外で日本語が公用語となっているものはありますか?(注:公用語ということばの使い方が正しくないが質問文面は記載通り)
  • どうして日本は外国にくらべて移民が少ないのか?
  • 英語話者の人は小中学校で他の言語を学習しているのですか?
  • TOEIC用のテキストは多種多様ですが、これが良いというものはありますか?
  • 中学のとき、テストで can not と書いて×されたことがありました。それ以来、 can not は使ってはいけないと思っていたのですが、今日の話を聞いていたら、使ってもいいということですよね?
  • 英語を主に使用している国は何カ国ありますか?
  • オランダ以外のかつて植民地支配を実行した国で言語ナショナリズムの低い国はありますか?植民地を広げるほど国力のあった歴史のある国の言語ナショナリズムの低いことが意外です。
  • 英語が日本で重要視されるようになったのはいつからなんでしょうか。
  • TOEICを勉強するのに「ターゲット」の単語帳は役に立ちますか?
  • TOEICの単語と高校で学んだ単語は違うものなんですか?また、覚えるべき単語数はどれぐらいですか?
・今日は質問コーナー関連事項として板書したキーワードが非常に多かった。また、各自が調べて出席カードにまとめてくれた件数もいつもよりも多かったような印象。紹介したキーワードは「反転授業」「同化政策」「単一言語(文化)主義」「多元主義」「ethnologue」「SIL」「ウィクリフ聖書翻訳協会」「モンゴル帝国」「フェートン号事件」「日本洋学史」「アンジロー」「大黒屋光太夫」「日本語から英語への借用」「文法性」。また、書籍紹介として「TOEIC公式問題集」と「英語の未来」(デイヴィッド・グラッドル)。
・質問コーナーと関連して、非常に大きなテーマではあるが何か考えるヒントになることを願って「あなたは同化政策と多元主義のどちらを支持しますか?(ただし同化主義→英語単一主義、多元主義→多言語主義と読み替えての回答可)」という設問も用意しておいた。回答者は少なかったが、多元主義の方が若干多かった印象。一方、英語単一主義と多言語主義に読み替えての回答は、多言語主義は「覚えることが増えるから反対」という意見が数人から寄せられた。残念だがこれは誘導ミスでもある。
・質問コーナーが終わったあとでしばらく今日の質問を考える時間と出席カードへの記入時間を設けたら、残り時間が30分強となってしまった。ここから教科書コーナー。前回扱った第1文型〜第4文型の補足を少々やってから、高校レベルの第4文型と第3文型の書き換えについて、これは今後はイコールではなくノットイコールであると考えるよう、文末焦点の考え方を取り入れながら説明。また、第3文型に書き換える時のtoとforの区別も教科書に書かれている内容を再度強調。
・続いて今日の範囲の進行形と受動態のところだが、ここで出てくる現在分詞と過去分詞は今後ずっといろいろな文法の説明と絡めて出てくるので、今日のところは現在分詞は「その瞬間の話し手の関わる継続した動作」、過去分詞は「その瞬間の他者(他のもの)が話し手(主語)に関わる(影響を与える)動作」という形で説明し、教科書の問題をこの枠組みで一通り観察させた。また、高校まででは能動態=受動態という説明が一般的だが、第3文型の説明と同様、イコールの関係ではなく、焦点はどちらか?ということを簡単に説明。ここで残念ながら時間切れだったが、あとは復習プリントを埋める際に教科書の説明をきちんと読んで取り組むよう指示。
・授業の最後に出席カードへの「自由記述アンケート」として、1限同様「今日で3分の1が終了です。この授業であなたに必要な勉強ができていますか?」への回答を求めた。



第4回 4月29日

授業の流れ

・前回の復習プリントを回収。予習チェックしながら出席カードを配布。
・復習プリントで提出した範囲のTitanicの話の部分の和訳と問題の答えを口頭で読み上げて説明。
・質問コーナー。今日は40分ほどかけて短めの質問ばかり33件に回答。回答した質問は以下の通り。(順不同)
  • 語学留学するにはどこの国のどこの町が適していますか。
  • 英語の勉強をしているのですが、桐原1000をしています。他に良い文法の勉強をできるものがあれば教えて下さい。
  • TOEICの勉強法と点数を教えて下さい。
  • TOEICとTOEFLの違いって何ですか?
  • can not はなんでダメなんですか?
  • 英検は何級を持っていたら就職に有利ですか?/将来社会に出た時に必要とされるのは「英検」「TOEIC」のどちらでしょうか。
  • ポケットに手を〜以外に日本では普通のことでも外国では犯罪を疑われる行為はありますか?/ポケットに手を突っ込むと銃を持っているというように、日本以外の国で解釈が異なるしぐさはありますか?
  • アメリカの人は「ツ」を発音できないと言っていましたが、逆に日本人が発音できない言葉はありますか?
  • オランダ人は英語がうまいと聞きますが本当ですか?
  • TOEICの勉強をしたいのですが何からしたらいいのかが分かりません。何かアドバイスを下さい。
  • have to は何割なのか?(注:前回板書した「実現可能性の度合い」との関連質問)
  • なぜイギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4つに分かれているのですか。
  • この授業は進行度が遅い。
  • 教科書に直接書き込んでしまっているので、復習用のプリントを配ったりなどはありますか?
  • 知財学部からの主な就職先で最も英語力が重視される企業はどこですか?
  • 警察官になるには英語は必要ですか?
  • なぜこの学部は第二言語を取得するカリキュラムじゃないんですか?
  • 弁理士になるには英語は必要ですか?TOEICで言うと何点以上とらないといけないですか?
  • 洋画を字幕なしで見れるようになるにはどのような訓練をすればいいですか?
  • もしアメリカ人やイギリス人が英語検定やTOEICを受験したら完璧にできるんですか?
  • 英語検定やTOEICができたら英語ができると言えるんですか?
  • 日本での英語の教え方、覚え方では実際話せないと聞いたのですが本当ですか?
  • リスニングの良い勉強方法はありますか?
  • 先生が自分自身で英語を使えると思ったのはいつ頃ですか?
  • 中学で習う英語と高校で習う英語はどっちが重要なんですか?
  • 英語が歴史的にフランス語の影響を強く受けているのは分かりました。では、日本と英国ではそれに近いことは全くなかったのでしょうか。
  • TOEICの問題の答えには形容詞が多いと本に書いてあるんですが本当なんでしょうか?
  • 英単語の学習用に教材を買いたいのですが、どのようなものが良いと思われますか?
  • 日本語で難しい文法表現は英語でもやはり難しくなるものですか?
  • 先生は英検1級を持っていますか?
  • 英語を理解するこつはなんですか?
  • スピードラーニングって本当に英語を覚えれますか?学校の教材に使われることってありますか?
  • mustとhave toの肯定文で使い分ける時、外国人はどのように使い分けているんですか。
・質問コーナーに回答しながら関連事項を板書し、自由にスマートフォンで検索・調査させる取り組みも同時進行で。今日板書したキーワードは「フィリピン 語学留学」「フィジー 語学留学」「English Journal(雑誌名)」「cannot can not」「ジェスチャー 比較」「Forest(文法書)」「ESL EFL」「言語ナショナリズム」「イギリス」「イギリスの歴史」「鎖国」。
・質問コーナーが終わったあとで出席カードの自由記述・ミニアンケート欄に、質問コーナー自体の感想を書いてもらった。
・教科書コーナーは前回の助動詞の続きから。再度「実現可能性の度合い」を板書し、教科書の例文などを補足説明。Will you〜 / Shall I〜 / I was wondering if you could〜 などの表現を実現可能性の度合いと絡めるとどうなるか、used toの捉え方、can と be able toの違いなど。
・続いて教科書は第1文型〜第4文型の話。通常、この単元では5文型の歴史的背景まで触れるが、時間が足りない様子だったので、この話は次回送り。「(I) SがVする (II) SはCである (III) SはVするOを/に/と (IV) SはVするOにOを (V) SはVするOがCなのを」というような内容を板書してから、ここにいろいろ付け足していく形で説明し、「副詞=副える詞=なくてもよい」「補語=補う語=ないと困る」という話と、第2文型のS=C、第3文型のS≠Oあたりの説明までで終了。
・次回までの宿題は復習2課分と予習2課分。



第3回 4月22日

授業の流れ
・前回の復習プリントを回収。予習チェックしながら出席カードを配布。
・復習プリントで提出した範囲のTitanicの話の部分の和訳と問題の答えを口頭で読み上げて説明。
・質問コーナー。今日は35分ほどかけて16件に回答。本当は25件ほど優先して回答するべき質問を用意していたのだが。回答した質問は以下の通り。(順不同)
  • 日本語と英語の相性は悪いと授業中に言われていたのですが、日本語と相性の良い言語と英語と相性の良い言語は何ですか。(→日本語と韓国語の漢字語彙の比較/インドヨーロッパ語族の話と英語の成立事情を少しだけ紹介)
  • 英語を主に使う国の子供たちは日本の中学生レベルの内容をどのぐらいの年齢で覚えるのですか?
  • よく「若いうちから耳をならしておくことが大切」と聞きますが、もう手遅れなのでしょうか。(→Older is faster, younger is better.の話を紹介)
  • 洋楽を聴くとリスニングのスピードについていけるのでは、と思い、聞くようにしているけれども、単語やリズムのせいで何を言っているのかよくわからないです。この方法は正しいのでしょうか。/英語を覚えるのに洋楽等の英語の曲を聞くことは意味がありますか?/リスニングで行っていることが聞き取れないのでどうすれば聞き取れるようになりますか。
  • 教育工学の考えでは、一日に推奨される英語学習時間はどれぐらいですか?(→キャロルの学校学習モデルを紹介)
  • ラジオを聞きながら勉強するより映画を見ながらリスニングをする方が身に付くと聞きました。本当でしょうか。本当であればなぜでしょうか。
  • 外来語はなぜ日本語と元の言葉が変わっていたりするんですか?
  • 全く習ったことのない言語を独学で勉強して最低限の日常会話を話せるようになることはできますか。できるとしたらどれくらいの勉強時間、勉強量が必要ですか。
  • 英語以外で話せる外国語はありますか?
  • 一般企業に就職したら英語はどれぐらい必要ですか?
  • 英語に興味が持てるような勉強法はありますか?/苦手な英語を好きになる方法はありますか?
  • 英語と中国語では同じ文法なので英語ができれば中国語ができると聞いたことがあるのですが、それは本当ですか?
  • テレビのCMでよく流れている「スピード・ラーニング」は英語学習に有効な教材であると思われますか?
  • いま、北朝鮮は軍事運動だのミサイルだので世間を騒がせていますよね。そんなことしないで普通に平和に毎日を過ごしたらいいのに、とニュースを見るたびに思います。先生はそのことについてはどう思われますか?
  • 日本人が r と l が発音しにくいように、英語圏の人たちにも発音しにくい日本語ってあるんですか?
  • イギリス英語とアメリカ英語は具体的にどう違うのですか?/アメリカ英語とオーストラリア英語の大きな違いは何ですか?また、その違いによって話が伝わらないことはありますか?
・質問コーナーの回答と関連して学生に調べて欲しい関連事項としては「インドヨーロッパ語族」「ゲルマン語派」「ノルマン人の侵略」「イギリス英語 アメリカ英語」など。他にもいろいろ調べている学生がいた。(出席カードに「この授業は進度が遅い」と書いた学生がいたが、そういう場合は是非、手が空いた時間に自分でいろいろ調べてみて、それをまとめて欲しい。実はそういう自律的な学習もこの授業の狙いの一つ。)
・教科書コーナー。前回の疑問文の範囲の補足事項としてdo/does/didを使った強調表現の話と、文頭でwhomを使った場合に特にどういう意味になるかについて説明。続いて今日の範囲である助動詞。まずは「実現可能性の度合い」の表(must / will / would / should / may / might / can / could を縦に並べて書いて、それぞれの右横に 100% / 90% / 80% / 70% / 50% / 40% / 30% / 20% ) を板書。これに基づいて教科書の例文などを実現可能性の度合いという観点から説明。must の否定をなぜ must not にしてはいけないか、また、have to とはそもそもどういう意味か(have + to不定詞 という解釈にするとどうなるか)といった説明をして終了。
・出席カードの自由記述欄のアンケートは「助動詞について理解が増したか?」という質問にした。一部の学生は中学校や高校とは異なる説明に少々戸惑ったようだったが、多くの学生が今回のような説明でとても良く理解できたというコメントを書いてくれた。中学や高校では日本語の意味を丸暗記するという学習が多かったのだろう。英語の仕組みを俯瞰的に、また、従来と異なる観点から「補助線を引きながら」学ぶことで、よりはっきりと全体像が見えてくる…という学習ができれば理想的だと考えている。再度、復習プリントで学習しながら定着させて欲しい。



第2回 4月15日

受講者数について
・去年の人数動向から、今回からの出席追加人数もかなりあるものと予想していたが、予想よりも少なかった。本日の出席者は75名だが、1回目だけで来なくなった者もいるだろうから18名の増加ということではないと思う。

授業の流れ
・今日からの出席者のためにこのクラスの受講心得などを前回の配布資料のダイジェスト版でざっと説明。特にこのクラスを取るかどうか迷っていて1回目は違う授業に出た学生への配慮(1回目の出席点や課題点などは0点扱いとなるが、この科目の全ての課題を提出すると最大106点となり、100点で打ち切りとなるので、実質的には挽回も可能であるという話など)
・出席カードを配布しながら予習チェック(教科書Unit 1〜2に書き込みがあるかどうか)し、今回までの宿題(Unit 0のプリント)を回収。
・出席カードの今日の「自己申告・ミニアンケート」の設問は「英文法と私」というテーマにした。
・今日から毎回30分を確保することにしている言語・文化・教育に関する質問コーナー。前回の出席カードで寄せられた質問をデータベースソフトに入力したら64件にもなったが、ここまでの話が長引いたため25分を割り当てたが20件しか回答できなかった。回答した質問は以下の通り。(順不同)
  • 英語は世界の共通語ですが、第二の共通語は何ですか?/なぜ中国語は世界共通語にならないのですか。
  • 外国の映画を字幕なしで見れますか?洋楽の歌詞を全て聞き取れ、歌っている意味が分かりますか?
  • is not -> isn't なら、am not の省略形は何ですか?
  • 先生が外国の文化に触れて一番驚いたことを教えて下さい。
  • 授業を教える上で工夫していることはありますか?
  • 先生が英語に興味をもったきっかけは何ですか?
  • 先生が教師になろうと思ったのはなぜですか?
  • おすすめの洋画/洋楽はありますか。
  • なぜ英語が公用語になったのか?
  • 何歳で結婚されましたか?
  • なぜカナダの公用語は英語とフランス語なんですか?またカナダのケベック州で使用されている言語はフランス語なんですか。
  • アジアでも英語圏の国はいくつかありますが、なぜアジアなのに英語が使われるようになったのでしょうか。やはり過去に占領地だったなどの関係でしょうか。
  • なぜ大学の先生になったのですか?
  • これからの時代は英語も中国語もできるようになっていた方がいいですか?
  • 私は大学卒業後、通信で教員免許を取得しようと考えております。人に教えるうえで最も大切なこと、心がけることは何ですか?
  • 日本語では存在していても英語には存在しない単語がいくつかあると聞きます。どういったものなのでしょうか?また、それらを英文として表したい場合はどうするのですか?
  • 英語を教えていて楽しいことと難しいことを教えて下さい。
  • 先生はミュージカルなどを見ますか?
  • なぜ日本人は英語をしゃべることが下手なのですか。
  • 英語に方言はありますか。
・続いて教科書コーナー。ここでは教科書で特に予習として一度書き込みをしてきていることを前提に、主に英作文の問題の答えの部分を使いながら中学・高校までで細かく扱われなかった以下のような観点を取り上げて説明した。
  • なぜ「楽器を演奏する」時には定冠詞が付くのか(theとaの違いや冠詞の用法についても説明)
  • なぜ「テレビを見る」はwatch televisionでwatch a televisionとならないか。(抽象名詞・集合名詞など不可算名詞について説明)
  • 一般動詞を使った文の否定文を作る時に do / does / did のような単語が入ることは言語類型論的には珍しい現象であるということ(英語は標準的な言語か?日本語は特殊な言語か?について説明)
  • 疑問文をつくるかわりに語尾だけを上げて読むことがあるが、これは「英語の敬語」として考えるなら不適切であるという話。同様にYes / No だけで答える場合と、Yes, I do. / No, I don't. のように答える場合の違いについても説明。
・この授業では授業中のスマートフォンを利用した検索を推奨している。質問コーナーや教科書コーナーの合間にも回答内容と関連して、学生に検索して欲しいキーワード(時間が足りないので踏み込む余裕がない程度のもの)や、自分が過去に書いたブログ記事で参考になりそうなものをURLではなく検索語で探し出すための手がかりをいろいろ板書していった。キーワードは「デファクト・スタンダード」「言語類型論」など。また、自分の過去のブログ記事では「私の英語学習歴 吾輩」で出てくるであろう自分の英語学習体験談や、「英語教育 カラオケ ESL EFL」で出てくる「日本の英語教育が「ダメ」な理由をカラオケにたとえてみた」という記事。これらを各自が検索し、その内容の要約などを出席カードに記入することで「高く評価する」と学生に伝えている。今日の出席カードでも「デファクト・スタンダード」を調べた学生が何人か見られた。こういう形で自律的な学習を進めていける学生をどんどん増やしたい。


第1回 4月8日

受講者数について
・1限同様、大教室での授業で大人数の受講生が想定されるが、1限との大きな違いは裏番組があること。この時限は学生の奪い合いが起こりがちな「心理学」が裏番組にあるので、多くの学生がそちらに流れる傾向がある。1限同様、いきなり最初からプリントの短文英作文をさせ、自分に合わないと思ったら途中退室OKということにしたらやはり数名が離脱した様子。その学生もひょっとしたら途中から心理学の方に行ったのかも。
・結局、授業後に出席カードの枚数を数えてみたら57枚だった。ただ、昨年度も1回目は心理学に出席して、2回目からこの科目に来た学生も結構いたように記憶しているので、今年も同じような動きがあるかもしれない。

授業の流れ
・教科書を購入していない学生がほとんどであるという想定で、教科書Unit 0の「Be動詞と一般動詞」範囲はプリントで配布。「私は学生です」から始まる短文英作文。15分ほどしてから当該範囲と次回予習範囲の解答も配布。出席カードの「自己申告・ミニアンケート欄」にこのプリントを自力でやったか、どのぐらい答えを見ながらやる必要があったか、辞書などを参照したか等について自由記述で書いてもらったが、さすがに一番最後の問題でも「私たちは彼と話した」なので、ほとんど自力で書けたという学生がほとんどだった。
・答え合わせ等もしながら最初の30分が経過。シラバス補足事項のプリントを配布して成績評価基準等について説明。また、今回の宿題(Unit 0のプリントをもう1度)と次回の範囲(Unit 1〜2)のやり方についてガイダンス。
・この授業では教科書の方は授業前に全て書き込みをしておく(ただし前週終了時に答えも配布するので写してくるだけでも良い)→授業での説明を聞いて文法について理解を深める(ただし中高とは違う観点をいろいろ取り入れる)→同じ範囲をもう1度プリントでやって翌週の授業で提出 というサイクルを繰り返すので、トータルで教科書を2回やることになる過酷な授業であることなどについても説明。
・この授業のもう一つの目玉である「言語・文化・教育に関する質問コーナー」について、昨年度後期のこの科目の授業記録ブログを参照しながら、どんな質問が寄せられたかを簡単に紹介。この中から聞きたい質問をリクエストしてくれてもよいし、新しい質問でもよいということにしたが、早速初回から大量の質問が。
・be動詞と一般動詞に関しての補足事項として、英語のbe動詞の変化をドイツ語・フランス語と比較して説明。英語の変化体系は独仏語に比べるとシンプルであること、ここから派生して言語の難しさとは何かについて簡単に説明。(質問コーナーへの誘導の意味も含めて。)また、be動詞は「〜という状態で存在している」、一般動詞は「〜という動作をしている」というように説明してから、「〜という動作をしているという状態で存在している」なら現在進行形というような今後の話につながる前振りを少々やって授業終了。

省察
・1回目から出席カードにいろいろ質問を書かせるという目論見は概ね成功した印象。とても全部は答えきれないので、次回どれを答えるか考えておかないと。もうこの質問コーナーも10年目なので、パラパラみた感じではどの質問も即興で答えられそうな感じなのだけれど。
・今日の2限の授業を取りに来たほぼ全員が1限もとっているため、両方を連続して履修する学生にとっては全く内容ややり方が違って面食らったかもしれない。1年生の学生番号が偶数の学生は木曜日の受信英語も担当するけど、これはまた全然やり方が違いますよ。(自分もキャラを演じ分けているつもり。)

【2013前期月1】ブリッジ・イングリッシュI 授業記録

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使用教科書:Read Aloud (マクミラン)
使用ペース:半期15回でChapter 1〜10のみ利用
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第15回 7月22日(最終回)

授業の流れ
・大福帳返却。
・小テストの3回目。これまでと同じように解答後にペア採点し、採点者の氏名も明記させた。(意図的な誤答の見逃しや筆跡の違う正解書き込みは採点者の方を減点するペナルティあり)
・大学指定のケータイ授業アンケートと大福帳への自由記述アンケートを同時に実施。大福帳に書き込む「最後の質問」はPowerPointスライドにして以下の内容を提示。
  1. この授業を通じて「英語の発音」を身につけるためのコツは身につきましたか?(どうすればもっとうまくなるかのヒントは得られましたか?)
  2. この授業は自分で学習を進めていく(制御していく)という印象を持ちましたか?(他律性ではなく自律性)
  3. 大福帳への記入および担当者からのコメントは学習を進めていくために有効でしたか?
  4. この科目を後輩や未受講者にも勧めたいですか?
  5. 今後の「英語の音とリズム」に関する目標を具体的に書いて下さい。(練習方法、何ができるようになりたいですか?)
・しばらく時間をとり、ケータイ授業アンケートの回答数がある程度出そろったところで集計結果を表示し、コメントを少々。
・発音プリントの[7]と[8]を練習。[7]は補講でもやったので軽めに、[8]は今回初めてなのでやや丁寧に。
・授業時間を半分ほど残して終了。先週のうちに音読テストを済ませてしまっている学生は大福帳を提出して解散。
・残りは個別音読テストの時間としたが、1限が終わったあとの休み時間どころか2限が始まるぎりぎり直前まで受験希望者の列が続き、結局途中で打ち切っることになった。そして2限のあとの休み時間にも教室でかなりの列ができ、さらに午後に研究室に受けに来る学生もかなり多かった。(先週のうちにもっと受けに来て欲しかった。今日だけでおそらく70人ぐらい…)
・いろいろ大変だったが、第2回の個別音読テストは結局93名が受験してくれました。中には全く練習不足で、この授業を履修した意味もなかったかも?と言いたくなるような学生(音読テストで大失敗しても小テストや大福帳の記載だけですり抜けてしまう学生もいるのだけれど…)
・これにて今期のブリッジ・イングリッシュⅠも終了。これからゆっくり大福帳の最後のコメント書きと成績算出を行います。(大福帳は9月の成績発表以降に希望者には返却します!)


第14回(補講) 7月17日

授業の流れ
・海外出張に伴う休講8コマ分の補講を土曜日や5限に分散して予定を組んでいたうちの最後の1コマ。ようやく借金を返したような気分。ただ、この授業に間に合わせるための大福帳コメント書きがかなり大変だった。
・この補講でやる内容は4月開講前から決定していて、発音プリントの[6]の復習と[7]の練習。そして第2回の個別音読テストの最終練習。今日の残り時間から音読テストを開始するという計画にしていた。
・今回の音読テストは教科書Chapter 6から10の中でどこがあたるか分からないという方法なので、5つのChapterを全て「リピート練習用ポーズ音源で聞きながらチェック」→「教科書の切れ目でリピート」→「ゆっくり重ね読み」→「再度聞く」というように、4回ずつ繰り返すという方法で実施。各Chapterの第2段落までとは言え、今日の授業だけで延べ回数で20回も試験範囲に目を通すことができる機会があるのは補講出席者だけの特典。
・さらに補講出席者にはトランプを引いて読むChapterを決めるというゲーム(?)で6〜10のカード1枚ずつとジョーカー(これを引いたら自分で読むChapterを決めることができる)を2枚入れるという方法で実施。そのため、ジョーカーを引いて得意なところを読んでポイントを稼げた学生が大量発生。また、今日の補講には出席したけど今日の授業終了時までに音読テストを受ける自信がないという学生には、受験票の右下にサインをして渡した。これを持っていれば「ジョーカー2枚+数字5枚」で受けることができることにした。(ちなみに補講出席者以外の18日・19日の受験者はジョーカー1枚+数字5枚、最終日の22日の受験者はジョーカー1枚+数字10枚(2色)のカードを引くので、ジョーカーを引ける確率がどんどん下がるということにしている。ちょっとした遊び心ということで。
・この授業の後半から音読テストを受け付けたが、結局30名ほどの出席者のうち、10名ぐらいしか受けに来なかった。あとの20名ほどは受験票にサインだけ受け取りにきていた。



第13回 7月8日

授業の流れ
・大福帳返却。今日の大福帳の①の自由記述アンケートは「この1週間、音読テスト対策で何をやりましたか?」という内容。これを書いてもらっている間に音読テストの受験票を配布。こんな内容です。(配布時は両面印刷で3つに裁断)
・発音プリント[5]を復習してから[6]へ。今日の追加発音ルールは(20) n+t では t が落ちることがある (21) 調音点が同じなら片方が消えることもある の2つ。ただし(21) は(20) を一般化したものとして紹介。「調音点」という用語は以前にも紹介したことがあるが、今日はもう少し深入りして同じ調音点の摩擦音と鼻音などについても紹介。以前紹介した鼻腔開放や側面開放も再登場。そしてどういうわけか有声音と無声音の違いに脱線してしまい、日本語の「はひふへほ」を有声音にするとすごく変な音になるという話や、「ぱぴぷぺぽ」を有声音にしたときに「ばびぶべぼ」になるので、本来なら「ぱ゛ぴ゛ぷ゛ぺ゛ぽ゛」と表記する必要があるという話。これは去年までこの授業でもどこかで話していたが、今年は外すことにしたはずの内容。ふとしたきっかけがあるとついつい話してしまう。「な゛に゛ぬ゛ね゛の゛」「ま゛み゛む゛め゛も゛」などが存在しない理由や、「すみません」が「すいません」になる理由などについても紹介。
・発音プリントが終わって教科書コーナーに入る時にまたもや不正行為が発覚。出席を管理している大福帳を他人の分までとっておいて、遅刻してきた友人に渡して遅刻チェックをすり抜けようとする輩を発見。今までにもうすうす気づいていたのだけれど、今日のはあまりにも目に付くやり方で受け渡しが行われていたので警告。友達から受け取った遅刻者は当然その時点の「大幅遅刻扱い」のチェックとして「××」の記号を書き込むが、友達の分をキープしていた学生の不正行為であることは明白なので、その学生の後半8週分の出席を抹消することを宣言。(これも前回の不正行為と同様、本人の努力でぎりぎり単位認定できる範囲の最大限のペナルティ。もちろんここで本当に努力が認められれば情状酌量としてある程度まではポイント回復するのだけれど。)最終回の大福帳を回収後に学生証をカードリーダーにかざした記録と比較してみるつもりなので、そこでさらに発覚するかも…。
・教科書コーナーはほぼいつものやり方。最初の頃に20分ぐらいかかって何度も繰り返ししつこくやったプリントを使ったフレーズ単位のリピート練習がほとんど一発勝負の5分ほどでできるようになった。本当に今年のこのクラスの学生たちは成長しているように感じている。大福帳に毎週コメントを書いて返却しているから余計にそう感じるのかもしれないが。2回聴く、フレーズ単位の読み、ゆっくり重ね読み、ポーズ入り音声でリピート、仕上げにもう1回聴くという練習。やはり「英語の音とリズム」に特化した授業なので、これだけしつこく音読を中心とした練習ができるのは授業する側としても嬉しい話。
・最後に教科書の単語問題と穴埋めディクテーション。
・これで教科書範囲は全て終了。来週月曜日は海外出張のため休講で、7/17(水)5限に補講。発音プリント[7]をやってから教科書Chapter 6〜10を練習し、個別音読テスト開始。


第12回 7月1日

授業の流れ
・大福帳返却。取りに来てもらっている最中から黒板に第2回音読テスト(実施期間は7/17〜7/23)の評価方法について書き始めた。ちなみにこんな感じの評価です。

・これを見ながら大福帳の自由記述アンケートとして、「今の時点で何点ぐらいとれそうか、今の弱点(特に補強したいところ)はどれか?」に回答してもらった。あとで大福帳を見てみると、かなり控えめの点数を書いている学生が多かった。
・発音プリントは[4]を復習してから[5]をやったが、今回は特に「ゆっくり読んでも英語っぽい発音」になるように注意した練習を繰り返した。英語は速く読まないといけないという思い込みがある学生もいるが、決してそんなことはない。
・最後列の学生で音読練習に参加せず、プリントも机上に出さず、次の授業のプリントをやっているという学生がいたので、欠席扱いにすることを宣言して大福帳を没収。また、前回の大福帳で不正行為(大幅遅刻を表すボールペンで書き加えた××印を砂消しゴムで消して提出するという悪質なもの)が発覚したので、その対応等についても説明。
・教科書はChapter 9の最初から。いつものように2回音声を流す場面では各自のレベルにあった練習(英文を見ながら・和訳を見ながら・両方見ながら・何も見ないで…)をしてもらえれば良かったが、既にこういう練習は教室外でも済ませている学生もいるようなので、上級レベルとして小声で一緒に読んでみるとか、シャドーイングに挑戦するとかも可能ということにした。また、Phrase Reading Worksheetを使っての音読もスムーズにいったので、ゆっくりのスピードで重ね読み(ここではスラッシュ位置で切って読み、スラッシュ以外の場所では滑らかにつなげることを意識しながら)をやってから、ポーズ入り音声でのリピート(ここでは音の上げ下げ、強弱、音源の物まねを意識しながら)、そして再度音声を聴いて思い込みで読んでいる単語がないかのチェックをさせた。
・最後にいつものように教科書の単語問題とディクテーション問題。
・次回が授業本編としては最終回で、Chapter 10で同じような進め方で実施予定。再来週の7/15(祝日授業日)は休講だが、7/17(水)5限の補講から音読テストを開始する旨を伝えて終了。



第11回 6月24日

授業の流れ
・先週の大福帳で「教室後方が騒がしい」という意見が寄せられたので、「教室後方の私語は強制退室または最前列への移動を命じます!!」と黒板の隅に書き、授業中ずっと消さないようにした。(それなりに効果はあった様子。)
・大福帳と小テスト返却。小テストの解説は特に行わず。
・大福帳への週替わりミニアンケートは前回の授業で設定した目標がどの程度達成できたかを記入。
・この授業も今日を入れて残り5回。7月中に1度休講と補講があるので、そのあたりも含めた残り5回の進度予定等を板書して説明。(7/1 Ch.9中心、7/8 Ch.10中心、7/15休講、7/17(水)5限補講[音読テストの練習。この日から音読テスト開始]、7/22 Ch.7-10小テスト)
・発音コーナーは3ページ目をカタカナあり2回+英文のみ1回をコーラスリーディングとペア学習で練習してから、同様の方法で4ページ目も実施。4ページ目に入る前に以下のルールを板書。
 (5) 母音にはさまれた t はラ行の音(既出。今日のプリント範囲で重要なルールなので再掲)
 (16) tとdは調音点が同じ
 (17) doの最初の音が「ルー」になることもある
 (18) she seemsの発音は 「シー スィームス」
また、教科書での練習をやっている際に、以下のルールを追記。
 (19) 高い所=強い所=長い所
・教科書コーナーはChapter 8の冒頭から。まずはいつものように2回、好みの方法で聴いてから、細かい所の音の変化などを確認しやすいように、いつもリピート用に利用しているポーズ入り音源を流して気づいた点などを教科書に書き込ませた。そしてペアで気づいた所の共有と読めない単語の確認など。
・さすがに11回目ともなると教科書の音読もプリントのフレーズ単位ではかなり上手に読める学生が増えてきたような印象があるが、その一方で濁った th や r と l など、細かい部分をごまかし気味の者もいるので、今日はどちらかといえば単語の発音に注力して練習した。
・最後に教科書の単語問題とリスニング穴埋めをいつもの方法で実施して終了。



第10回 6月17日

授業の流れ
・大福帳返却。早速「次回までの目標」を週替わりアンケートとして記入するよう指示。
・第2回小テスト実施。遅刻者で途中入室や受験できなかった者が合計10人ほどいたのは残念。ペア採点して回収。細かいチェック(綴りミスがある場合などに許容範囲かどうかの判定など)をやってから記帳して来週返却予定。
・発音プリントは前々回・前回の範囲も復習。特に「アクセントのない母音を曖昧母音に」は特に注意するように指示しながら。続いて今日の範囲として3ページ目。中身に入る前に以下のルールを板書。
 (12) 母音始まりの文は出だしを弱く読む。「ったまきたなー」と同じ。
 (13) do, does, did, have などで始まる場合は通常弱く始まる。(内容語と機能語のルールのうち特に重要なものとして)
 (14) 子音終わり+母音始まりはローマ字風に滑らかにつなげる(ただし繋げない場所もあるので要注意!)
 (15) and は「ン」になることがある。
・今日から本格的に英文を使った発音練習なので、いつもよりも丁寧に進めた。途中で補足ルールとして「相手に伝えなければならない単語は強く読む」という当たり前なんだけど忘れがちなルールを板書。
・教科書コーナーはChapter 7の本文を1回聴いてから教科書のスラッシュ単位での音読と同時読みにチャレンジ。その後、もっと高度な練習方法ということでシャドーイングを実演して見せた。まあここまでのレベルを学生に求めるつもりはないけど。(ゆっくりでもいいから丁寧に読んでもらう方がこの科目では大切な目標なので)
・本来は教科書のChapter 8を1回でも音読するところまで入りたかったが、小テストや発音プリントを丁寧にやった影響で、結局Chapter 7の単語問題と穴埋めディクテーション問題だけしかできなかった。


第9回 6月10日

授業の流れ
・大福帳返却。前回回収後に表面7回分の記入内容を点数化した際の評価基準等を説明(基本的には「余白」がどれだけ目立つか、同じことを繰り返し書いていないかで判断)。また、先週金曜日で終了した1回目の音読テストについての講評など。
・大福帳での週替わりアンケートは前回予告したように前回書いた「今週までの目標」の「達成度」を書いてもらった。来週と再来週も同じ方法でやってみる予定。
・前回板書した「発音のルール」の1つめの「単語のアクセントがない母音は[ə]で読んでよい。」という件は何回紹介しても良いくらいの基本的なルールなので、これを再度板書してから発音練習プリントの1枚目表面を声を出しながらざっと復習。裏面もこのルールを守るよう指示しつつ、「発音のルール」の9番目として -dn- や -tn- の「鼻腔開放」、そして10番目として -tl- の「側面開放」について説明。また、11番目のルールとして「内容語と機能語では相対的に機能語が弱くなる」と板書し、発音練習プリントで大小のカタカナで書かれている部分のうち小さいカタカナの箇所がどういう理由で小さくなっているかを観察させた。そしてこれは上記の第1のルールとも関係しているため、小さいカタカナで書いている箇所は母音はできるだけ曖昧母音で発音するように指導した。
・教科書コーナー。今日はChapter 6の単語問題・リスニング問題から開始(本文の箇所は触れない)ということになっているが、学生の提出する大福帳を見ていると、予習と復習のタイミングは人それぞれのようで、本来は今日ならChapter 7の本文に入るために事前にこの範囲のプリントに目を通して、読めない単語がないか、内容は理解できるかを事前チェックしてくるというように指示していたが、教室でやった範囲を1週間かけて復習してくるという者もいる様子。どのみち第2回目の音読テストはChapter 6〜10のどこが当たるかわからないので、可能な限り同じChapterも繰り返し練習するタイミングを設けたい。そのため今日はChapter 6の音源を聴いて、教科書を見ながらリピートする音源での練習から開始した。そのあとで単語問題・リスニング問題。次回Chapter 4〜6の範囲で小テストを実施。
・教科書Chapter 7は音源を2回聴き、プリントに従ってPhraseごとの音読。ここでは今日の発音コーナーで示した発音ルールになるべく合致するような音が出せるよう、ところどころ説明を挟みながら進めた。最後、時間が足りなかったというのもあるが、2回目の音読はいつものようにリピート用の音源ではなく、そのままの音源を使って同時読みに挑戦。やはり同時読みは難しく、多くの学生が途中で徐々に脱落。最後に大福帳に余白があればなるべく埋めさせるということを目的として、この同時読みについての感想を書いてもらった。



第8回 6月3日

授業の流れ
・大福帳の返却と今日から8回分(最終回まで)で使うプリント4枚を一気に配布。
・前回の授業でやった大学指定のケータイ授業アンケートの教員コメントを投影して説明。
・発音練習プリント「こんなに違うよ文字と音」は靜哲人先生の1997年の著作『カタカナでやさしくできるリスニング―ネイティブの生きた英語が聞き取れる』 から抜粋したもの。(この書籍はこの科目の教科書に指定したいくらいの名作だと思うのだが、既に絶版になっているのが非常に残念。Amazonマーケットプレイスで300円+送料250円から購入できるので、英語教育関係者の方で未読の方は是非どうぞ!)(補足:6月10日現在、価格は230円+送料250円からになっていました!)
・このプリントを使って学習する際の「発音のルール」として、以下の8つを板書。(去年までとは少し内容を変えた)これに従いながらいろいろな練習。
  1. 単語のアクセントがない母音は[ə]で読んでよい。
  2. 何拍で読むかは母音のかたまりが何カ所にあるか数える。ただし語末のeなど例外あり。
  3. 二重母音は二番目の音は弱く
  4. 単語の最初に気合いを!(特に子音)
  5. 母音に挟まれた t はラ行の音
  6. 単語の最後の l はオの音
  7. he, his, him, her や have の最初の h は聞こえないこともある(読まないこともある)
  8. 子音で終わる単語は子音だけで発音
・教科書コーナー。ここしばらく進度が遅れ気味なので(授業アンケートの影響が大きい)Chapter 5の単語問題・リスニング問題から開始。
・続いてChapter 6の音読。いつもの方法だが、ちょっと声が小さく、読めない単語がところどころあったような感じだったので、いつもよりも1回多く音読。
・そして今日もChapter 6の単語問題・リスニング問題には入れず。本当はここまで進めることができていれば来週小テストができたのだけれど。
・音読テストの日程変更などについて説明。
・最後にいつもより少し長めに時間を取り、大福帳表面下部の「前半を振り返って」と今日の分を記入。表面の記入内容は今日の提出でもって点数化するということを宣言。(成績の21点分。1回の出席を3点として7回分という計算だが、記入状況全体を見て14〜20点程度で点数化する予定。もっとも、毎回ほとんど書いていない学生の分は5点程度の評価にしかならないのだけれど。)
・週替わりミニアンケートは8週目・9週目で1セット、10週目・11週目で1セットという形。今週は「来週までの目標」を書かせ、次回は「その達成度」を書いてもらうことになる。



第7回 5月27日

授業の流れ
・いつものように大福帳を返却。これが片付いてから今度は小テストの返却。人数が多いので学生番号順に並べて取りにくるという方法。小テストの採点について簡単な講評など。
・大福帳の全員記入アンケートとして「音読テストへの意気込み」を書いてもらった。
・前回の発音プリントの復習(大阪弁の発音練習まで!)やってから、「日本語の謎シリーズ」としてシラバスでも説明している「ん」の音が7種類あるという話。(資料は第6回のところからリンクを張っています)去年まではこの話は最終回で扱っていたが、子音と母音のつながりを意識しながら日本語訛りから脱却するには少しでも早い方がよいかと思い、前半最後に移動させてみたが、どちらがよいのかまだよくわからない。
・同時並行で大学指定のケータイ授業アンケートを実施したのだが、サーバーが混雑していたのか授業中に集計結果がうまく表示されず、コメントしながらのアンケート提出待ち受けは断念。ログインできない学生も何人かいたようだったが、授業終了時点までに半数近くの学生は書いてくれた模様。
・教科書コーナーはChapter 4の単語問題とリスニング穴埋めから。
・今回のChapter 5もいつものように2回、好きな方法で聴いてもらってからフレーズごとと教科書のスラッシュでの音読練習。
・音読テストの受験票を配布。数日前にこっそりTwitterで教室前方の着席者から順に受験週(今週か来週か)を選べるというように告知していたが、その噂がLineか何かを介して広まったのか、いつもよりも前方の着席者が多かった。そして教室の各ブロックごとに赤線入りの受験票約10枚と青線入りの受験票約10枚を前から順に配り、今週の受験を希望する者は赤線入り、来週の受験を希望する者は青線入りの受験票を受け取っていった。予想通り教室前方で青線入りの受験票は売り切れてしまった模様。ちなみに受験票はこんな感じのもの。


・このあと10分ほど時間があったので、Chapter 1〜4の冒頭〜第2段落の終わりまでをコーラスリーディング。今回の個別音読テストはChapter 1〜5のうち、任意のChapterを選んで音読するという方法。(ちなみに2回目の音読テストはくじ引きで受験Chapterが決まるのでかなり厳しくなる。)


第6回 5月20日

授業の流れ
・大福帳返却。小テスト実施。採点は近くの人と交換する形でやった。(つけ間違いや不正行為がないか後でチェックしてみたら…やっぱり何件か見落としやいかにも不正行為っぽい答案が…)
・大福帳の週替わり自由記述質問「この科目に関する学習として普段どんなことをやっているか」は今回は全員回答ということにした。
・前回のプリントの「単語の最初は溜めて読むシリーズ」を復習してから新しいプリント(Excel形式、改変・再配布自由)を配布。今日は日本語なまりの中でもかなり頑固な、というかほとんどの人が意識していない日本語の無声化について。大阪弁では日本語の無声化が起こりにくいという話から、大阪弁の発音練習も取り入れた。また「きくちくん すきです つきあってください」「しもきたざわの きっさてんで しつちょうの すきなねくたいに かしすとしちゅーが ふちゃく」「ひさいした きたふとうの くさいきちの くちくかんに いくひ」「きょうしつで ふたりは つくえをならべて おなじつきひを すごした」みたいにやたらといろんなところが無声化する日本語や、Twitterで1年くらい前にも話題になっていた「はっつくパンツか ひっつくパンツか くっつくパンツか むかつくパンツか」がボイパっぽく聞こえる背景にはこの日本語の無声化が関与しているという話はそこそこ受けた様子。
・前回終了時にプリントの配布漏れ(大福帳提出の際に持ち帰るよう指示していたのに案内が行き届かずかなりの人数が今日受け取った)があったため、多くの学生が事前にこのプリントを使って練習していなかった(もっとも、普段からこの練習をみんな完璧にやっているわけではないのだが)。その影響もあってか、読めない単語が多かったのか、ちょっといつもよりも元気のない学生が多かったような気がする。
・開始時の小テストで10分ほど時間を使ったため、いつもと同じように進めることができず、教科書の単語問題とディクテーション問題は実施できなかった。
・来週はいよいよ第1回の音読テストの告知。



第5回 5月13日

授業の流れ
・大福帳返却。前回の発音プリントを復習してから今回の範囲の「単語の最初は溜めて読むシリーズ」に突入(前回配布のファイルと同一です)ようやく英単語をマトモに使った練習に入ったので、英語の授業っぽくなったかも?前半の終わりと後半の終わりでペア練習を挟みながら練習し、全体を2回ずつ音読してから完璧に英語発音ができるようになった単語を5つ、大福帳に書いてもらった。(通常の大福帳記載の記号と区別するために☆に続けて記入)
・段取りを間違えて前回大福帳で学生から寄せられたshのおふざけフレーズを紹介するのを忘れていた。今日の発音プリントをやった後なのでちょっとタイミングも悪く、口頭で読み上げて紹介するだけにした。採用作品は「しわしわのシート」「ししおどしの水がしとしと落ちる」「しぶしぶ食べる渋柿を」「見知らぬ紳士の親切」「鹿を知らない紳士」「紳士のシーツしわしわ」「死ね死ね死ぬ死ぬ」「獅子舞のシルエット」「新宿を(四条通を)信号無視でまっしぐら」だが、この中の「し」の音を全て「si」に置き換えて発音すると日本語母語話者にはとても違和感のある音に聞こえるはず。このことを英語話者にとっての日本語訛りが同じように違和感のある発音に聞こえる場合があるという話と強引に結びつけて説明。
・教科書コーナー。Chapter 3の音声を2回、好みの方法で聴いてから細かく発音練習。今日の発音プリントでやった単語の最初を溜めながら読むという部分でいくつか繰り返し練習をしたものの、個々の子音の発音についてはクラス全体、明らかに4月開講時よりも上手くなっているような気がする。その後、いつものように教科書の単語問題とディクテーション問題をやって終了。
・ここで大福帳に記入するための週替わりミニアンケートの項目として「今日で3分の1が終了です。この授業であなたに必要な勉強ができていますか?」と板書し、なるべく全員が回答するように指示して終了。
・Chapter 3のディクテーション問題まで終わったので、ようやく次回の授業開始時に1回目の小テストができる。既に1回遅れの進度だが何とか回復せねば。



第4回 4月29日

授業の流れ
・大福帳返却の際に同時に新しい発音プリント(PDF版。Excel版はこちら)を配布。
・今回の大福帳の①の週替わりアンケートは全員回答という形にし、前回までに指示した1日4回聴くという学習をやっているかどうか、やっている者は感想、やっていない者は今後の目標などを書いてもらった。
・前回までのプリントを使ってr / l / th / f / v の発音の総復習。前回の大福帳で学生から寄せられた f / v を使ったおふざけフレーズを全て読み上げながら、練習にも使える傑作選10個を紹介し板書。採用作品は「バカでもバンバン頑張れよ」「ぶるぶる震えるお化け屋敷」「ビキニ美女バンザイ」「不吉な腹痛フグタ君」「バラバラにバイクばらす」「びりびりしびれる」「ビラの配布」「ババアのズボンをびりびり破る」「爆発したバイクの売買」「ぼんぼんバカボンバカぼんぼん」。これを使ってコーラス練習。
・新しい発音プリントの「あいうえお」で英語発音練習(2) 日本語の「謎」(英語の音の仕組みにちょっとだけ敏感になるために…)が今日の範囲。ここでは英語の発音練習から一歩離れて、無意識のうちにやってしまいそうな「日本語訛り」を減らすために、日本語のサ行・タ行・ナ行・ハ行には2種類または3種類の子音が含まれているということを紹介することが目的で、「さ」→「sあ」→「sssあ」→「ssssssあ」→「ssssssss」というように子音部分だけを独立させる練習を行いながら「し」「ち」「つ」「に」「ひ」「ふ」の子音が普通の日本語母語話者の感覚と異なることを説明。「し」の音の説明だけはおふざけフレーズで「しんけんに こくはくしたら シカトされ」「しんかんせん しんおおさかまで していせき」「シクラメン しおれてしまって 悲しいな」(いずれも靜哲人先生の著作より)で練習。
・教科書コーナーはChapter 2を各自にあった方法で2回聴き、プリントで1回目の音読。発音ができていないと思われた箇所は繰り返しやりながらゆっくり。次に教科書で2回目の音読。スラッシュごとに同じ秒数の入った音源を利用。その後で教科書の単語問題とディクテーション問題をやって終了。残りの問題は自習用とし、回答は学内ポータルサイトからリンクを貼ったページに公開しておいた。
・早速授業進度が遅れ気味なので、1回目の小テストを第5回→第6回に変更。次回Chapter 3まで進め、ここまでを出題範囲とする予定。



第3回 4月22日

授業の流れ
・大福帳返却。発音プリントの前々回・前回範囲の復習としてr/l/thの練習。
・前回の大福帳で学生から寄せられたthを使ったおふざけフレーズを全て読み上げながら、練習にも使える傑作選10個を紹介。「さらさらの塩」「サザエさんの財布」「新宿で散財」「須磨水族館に訪れる」「お地蔵様を掃除」「座禅で足じりじり」「すしめしどっさり」「成績優秀者の召集」「スープずるずるすする」「ゾクゾクする女性のしぐさ」
・プリントの続きを使ってfの練習。下唇に上の歯を当てるベストポジションを探させた。fのおふざけフレーズは「はらへったはらへったおひるごはん」「ははのひふ ははのひふ ははのひふ」「ほっとひといきコーヒーで」を紹介。練習の際は少々息を強めに出すように指示。
・続いてvの練習。同様にベストポジションを探し、なるべく汚い音が出るように練習させた。おふざけフレーズは「ぶんぶんぶん はちがとぶ」「バイキンべたべた文房具」「バイキンマン びびって自爆でバイバイキーン」を紹介。
・ここで今年初めて作成した追加プリントを配布。しばらくペアで練習してから、日本語の所は地味に、英語の所は派手に、という「Englishあいうえお」のEnglishカタカナエクササイズ方式で練習。最後の行だけはちょっと雰囲気を変えて…。やっぱりこのやり方は受けますねー。
・教科書 Chapter 1の本文を前回紹介した方法も自由に取り入れながら2回聞いてから、個々の発音を部分的に繰り返しながら全体を通して音読。その後でポーズ入り音源を使い、同じ秒数で読み上げる練習。
・教科書の練習問題は今年はA/C/D/Eだけをやることにしており、教室ではAとCだけ。DとEは自学自習し、大学ポータルサイト経由で正解を毎週送信して各自で答え合わせをしておくというやり方で進めていくつもり。去年までとは違い、小テストは3課分のA/C/D/Eを出題範囲とし、10点満点の小テストを3回実施することにしている。
・続いて教科書のChapter 2のPhrase Reading Worksheetを使い、音声を2回聴いて終了。次回までに目を通してくること、毎日4回ずつ聴いてくることを指示。さて、どれだけの学生がやってくれることだろうか?(今日の大福帳で穴埋めディクテーションの問題が全然分からなかったという学生がいたが、そういう症状ならなおさら来週までに4回×6日で24回以上聴いて欲しいところ。)
・今日の大福帳の週替わりミニアンケートは「この3週間で英語発音は少しはよくなりましたか?」というテーマにしたところ、多くの学生が改善されたという喜びの声を書いてくれた。嬉しいことである。



第2回 4月15日

授業の流れ
・大福帳を色ごとに並べ、取りに来てもらう形で返却。今回からの出席者にも配布。
・前回のプリントの復習から開始。rとlの発音を個人・ペアでの練習を一通りやってから、前回の大福帳で学生から寄せられたオリジナルの練習フレーズを読み上げ、練習に使えそうなものを厳選して10個を板書。採用作品は「プルプルのプリンがプルプルゆれてる」「ピリピリのカレー辛え」「ゴリラにブロッコリーぶつける」「書類ばらばら」「カエルケロケロ」「やる気バリバリ」「きらきら光る」「いろいろやれよマンネリなるぞ」「サラダもりもり食べろよ」「からからのおからいくらか」。
・続いてthの発音。日本語のサ行子音と比較しながら澄んだthと濁ったthを前回のプリントの続きを使って練習。澄んだ音は息の音が聞こえないように発音するように留意、また濁った音は上の歯で舌の上を前後にスライドさせながら「一番汚い音」が出るベストポジションを探させた。用意したおふざけフレーズは以下の通り。(うち、一部の例文は靜哲人先生の著作から借用しました。)
・澄んだ th の練習
「さようなら せんせいみなさん またあした」
「すばらしく せいせきあがり うれしいな」
「そんなそうさは しりません」
・濁った th の練習
「じかんわり ぜんぶずれてて ずっこけた」
「かぜひいて つくるぞうすい あじもなし」
「あじさいあじさい はなざかり」
・これらを練習したあと、個人・グループの練習時間。その後、5分ほど大福帳を記入するための時間を取った。今日の週替わりミニアンケートの設問は「英語の発音と私」とした。また、大福帳を書いている間はマイクを使わずに机間巡回し、質問や個人指導を希望する学生に対応。thやrを使ったオリジナル練習素材は今日も大量に寄せられた。来週の授業で面白く練習になりそうなものを厳選して紹介する予定。
・この時点で残り30分程度となったが、教科書を使っての学習に入る前に、Phrase Reading Worksheetを使った毎日の練習メニューを提案。この流れに従った練習を毎日10分やって欲しいことを話し、実際に2〜5のそれぞれで同じ音声素材を再生。
  1. リスニング素材の英文の意味がわかること(単語の意味の確認も含む)
  2. プリントを開いたまま、見ながら聴く
  3. プリントの英文だけを見ながら聴く(読めない単語がないかチェック)
  4. プリントの日本語だけ見ながら聴く
  5. 何も見ないで音を聞く
  6. 追加メニューとしてプリントの日本語の中で「これを使ってみたい!」という部分をノートに練習
・ここでは「理解可能なインプットを増やすこと」と「産出可能なアウトプットを増やすこと」が語学学習のコツであることを紹介。大福帳に余白がある者にはこれらの板書事項を大福帳にもメモしておくよう指示。
・今日は教科書を使った学習はできなかったが、教科書購入済みの者も増えてきたので、教科書の構成と授業で行う範囲、小テストの出題方法などについて簡単に説明して終了。

省察
・本日も授業後から大福帳へのコメントを書いたが、やっぱり人数が多いと大変。一気に返答するだけの集中力が確保できず、2限のブリッジ・イングリッシュⅡの出席カードの採点などと交互に行いながら、何とか夕方までには作業完了。
・遅刻者・欠席者・授業中のサボりをどのように大福帳に記録するか迷っていたが、定時に教室に到着していない者の大福帳にはコメント欄の右上に×を書いておいて遅刻であることを示し、授業後にもまだ残っているものは隣にさらに×をつけ、欠席であることを示すようにした。授業中のサボりが1名見られたので、教室後方まで歩いて行って、遅刻者のマークと同様に×を書き込んでおくことにした。



第1回 4月8日

授業開始前の様子と受講者数
・教室は前後に3人掛けの島が5つずつあり、この授業を取ることを決めている人は前方に、まだ迷っている人は後方に、ブロックごとに学生番号と学年で分かれて着席するよう授業開始前に板書で指示。今回は色分けした大福帳を配布したかったのでこのようにしたが、次回からは完全自由席。
・この授業は英語の授業ではあまり一般的ではないと思われる大教室での大人数での授業。英語の発音を中心に学ぶクラスでもあり、1回目は様子見の学生もいるかもしれないという気がしたので、冒頭からいきなり用意していたプリントを使って発音練習し、もしも合わないと思ったら途中退室可ということにしておいたら、何人か途中で抜けていった様子。開始後約1時間のところで出席カード代わりに使う「大福帳」を配布し、授業後に回収して数えてみたら121枚あった。去年と似たような感じでスタート。(去年はこんなに増えるとは予想していなかったので4月にかなり慌てたが、今年はそれを見込んでプリントも150枚ずつ印刷しておいた。)

授業の流れ
・いきなり発音練習ということで、最初に「あいうえおで英語発音練習」のプリントを配布。これを使って最初の30分でrの音を中心にいろいろ練習。最初から大きな声で良い雰囲気が作れたのは大成功。
・少しずつ進めてはペアワーク、また少しずつ進めてはペアワーク。ペアワークではどちらが上手に発音できるかなどを相互評価していった。そして毎年やっているおふざけフレーズである「タラちゃーん、イクラちゃーん、ノリスケさーん」「プリプリのエビどれ〜?」「とろろいもトロトロ〜」で練習。やっぱりこの練習は大受けだった様子。(去年まではこの練習は第9回目の授業以降にやっていたが、今年は最初にやることにした。)
・その後で日本語のラ行子音と英語のrの比較。持続できない・持続可能、弾き音・流音という説明を挟みつつ比較。
・ここまでで30分ぐらい経ったので最初の休憩。この授業が合わないと思ったら途中退室してよいということにしたら数名が離脱した様子。
・続いてlの音。語頭・語中の場合と語末の場合に分けての練習。同様に少しずつ進め、rとlとを交互にやるなど。また、上記のおふざけフレーズはlの発音でも利用。
・rとlが終わった後で自分のiPhone 5を書画カメラで提示し、音声入力でおふざけフレーズを試してみた。rとlで英語の音で発音した場合は正常に認識されないことがうまく確認できた。(rの場合「たろちゃん1 Croatianノリスケさん」となり、lの場合「タウンは治安的治安上助さん」となった。rとlの持続時間を短めにした場合は正常に認識されたのだが。)
・ここでまた一旦休憩。また数名が離脱した様子。この時点で「大福帳」とシラバス補足事項のプリントなどを配布し、成績評価方法などを中心に20分程度で説明。(大福帳については別のブログ記事あり)大福帳への記入もさせた。最後の10分ほどで教科書のChapter 1の英文をPhrase Reading Worksheet(英・日)に加工したものを配布し、次回までの予習として目を通してくることを指示して終了。
・大福帳の回答項目の週替わりミニアンケートの設問は「この授業への意気込みは?」とした。

省察
・初めて大福帳を使う授業をやってみることにした。121人という大人数の授業だが、何か一言ずつでも書いて返却したいと思い、授業後に書いてみたら1時間ほどでできた。1人30秒もかからないわけだが、確かに大変な作業。ただ、出欠の記録は後日まとめて作業するので(大福帳だと一目瞭然なので)そちらの作業を考えると、授業当日の負担はあまり変わらないような気もする。去年までは出席カードで書く欄がたっぷりあったので、これに目を通す時間もそれなりに必要だった。

2013年7月21日日曜日

【2013前期木1/2】受信英語I 授業記録

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使用教科書:STEP UP WITH MOVIE ENGLISH(金星堂)
使用ペース:通年30回で全14Unit 受信英語I でUnit 1〜7
(映画 Pay It Forward に基づく内容)
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第15回(最終回) 7月18日(木)

授業の流れ
・いよいよ最終回。とはいっても通年で利用する教科書を採択しているし、1年次学生の全員履修科目という扱いになっているので、後期もほぼ同じメンバーなのだけれどいったん中締めの期末テスト。30分間。
・出題したのは穴埋めディクテーション、教科書の選択式単語問題を2種類、2〜3行程度のフレーズ和訳、字幕翻訳を意識した和訳、会話表現の英訳、文法または文化に関する選択問題、映画のあらすじ、感想、印象に残った場面を英文で説明または夏休みの計画を英文で書くという選択問題。盛りだくさんな内容だし、30分では時間が足りなかったという学生もいたようだが、30分で回答できなければ勉強不足ということがわかる出題分量とした。
・試験のあとはお楽しみコーナーということにし、映画DVDに収録されているメイキング映像(約13分)を視聴。そのあと、iMDbのこの映画のページからトリビア撮影ミスのページを紹介し、いくつか面白いものをそれぞれ取り上げて英文内容を紹介。そして撮影ミスについては明らかに映像から確認できるものを3つほど、実際の映像で確認した。予想外の撮影ミスに驚いていた学生も結構いた様子。
・その後で「夏休みの友」(英語学習のためのおすすめWebサイト・Webサービス等の紹介)をプリント配布して紹介。(この資料中に記載の通り、改変・再配布は無条件に許諾します)
・最後に授業アンケート。クラスの半分以上が提出した頃を見計らって集計画面を表示して簡単にコメントしたところでちょうど時間切れ。これにて前期の受信英語Ⅰは終了。(そして記述式出題も多いテストの採点が…!)



第14回 7月4日(木)

授業の流れ
・宿題チェック(指示した課題プリントにスラッシュが入っているか)しながら出席カード配布(半端な枚数で残っているいろんな色のカードをリサイクル利用。やっていない者には切り込みまたは赤い印のついたカードを配布。)
・質問カードへの回答。
・p.32 Scene 2から。まずは英語字幕で3分の映像を見てから、確認のために再度同じ範囲を日本語字幕で。(2回目は日本語字幕を参考に英語の聞き取りにも挑戦。)追加問題も含めながら。ここでは「ありがとう」以外のthank you.の用法についても紹介した。
・少し前の部分の映像を参照しながら、自分自身が学部の卒論以降「命がけ」でやっていた「口語英語における名前の付加」について簡単に紹介。去年と同様、2005年に学内紀要に出した論文(ウェブ上でも読めます)の抜き刷りを30部ほど教室においておき「これを読んだら神谷ファンクラブ認定!」ということにしたら全部売れた(笑)
・p.33 は一緒にやって答え合わせ…のつもりだったが時間がなかったので期末テストの範囲から外した。
・Unit 7範囲 18分の映画を日本語字幕で視聴。
・プリントの切れ目を確認しながら、直読直解がある程度できるようになったかを自己チェックさせ、出席カードの裏面は「大学生としてふさわしい直読直解に慣れたか(後戻り読みをせずに読めそうか)」と「期末テストへの意気込み」を書かせる。
・試験範囲は37ページまでだが、少し時間が足りなかったので、教科書の解答はポータルサイトに配信することにした。
・来週の授業で30分間の期末テスト。出題傾向は中間テストとほぼ同様だが、与えられた英文(Unit 5〜7のいずれか)にスラッシュをいれ、その切れ目ごとに番号を振って和訳するという形の出題も加える。(さらにもう少し別タイプの問題も加える予定。)


第13回 6月29日(土)補講

授業の流れ
・今日は7月2週目に海外出張で休講にする分の前倒し補講。この授業はもともと映画を利用した授業だが、うまくタイミングが合えばせめてもう1本ぐらいは英語音声・日本語字幕で見せる機会を、と考えていた。
・通常、補講と言えば学生は集まりにくいものというのが大方の予想に合致するところなのだろうが、今回の補講は映画を1本見た上で成績の5点分になる課題があるという、補講にしてはやや意地悪な内容だったかもしれない。ただし教室内で上映する映画ではなく、自分でレンタルショップ等で借りてきた任意の映画でも構わないということにしており、課題自体も出しても出さなくてもよい自由課題ということにしている。
・映画を丸々一本見せるとなると90分では収まらない。もともとこの授業は木曜1限・木曜2限を同一内容で2クラスに分割してやっているが、これらを合同開講にし、13:30開始15:40終了という形で映画『ノッティングヒルの恋人』(1999年、アメリカ映画) を上映した。ただし火曜日の資格英語のクラスの学生もこちらの映画が良ければこちらに参加しても構わないということにしており、何人か来ていた。出席者数の合計は18名。
・課題として指示したのは iMDb(インターネット上の映画データベース)からTrivia(豆知識)・Goofs(撮影上のミス)・ Quotes(印象的なセリフ)の中から任意の4つを選び、英文を書き写してから日本語で纏めるという内容。記入用紙はこちら。(改変・再配布自由で公開します。) 
・教室での出席者にはこの映画のTrivia・Goofs・Quotesをプリントに纏めたものを配布。映画終了と同時に解散ということにしていたが、希望者のみ少々残ってもらい、プリントの中から比較的簡単なものを選んで15分程度で解説。結局は全員が残った。この内容をもう少し詳しく纏めるだけで5点分の自由課題が完成するようになっているので。また、この映画には強烈な撮影上のミス(置いてある本の向きが突然変わる)というものがあり、Goofsの中でも扱われているので、その場面を再度視聴。
・その後もさらに教室内で自由に作業を進め、自力で解釈できないところがあれば何でも質問OKということにしたが、この時間帯は全く質問が出ず、最後まで教室で作業していた1人も16:00頃に退室したので補講も終了ということにした。
・教室に映画を見に来た学生の延べ人数は50名だが、自分で選んだ映画を見て課題を提出する学生もいるだろうから、60〜70枚程度の課題の提出があるかな、と予想。でも出席者はもうちょっと少ないと思っていた。




第12回 6月27日

授業の流れ
・出席確認はカードリーダーにて。
・明後日の補講の内容(通常とは別メニュー)と今後のスケジュールについて説明。
・前回の出席カードの裏面を書画カメラで提示して読み上げつつコメントなど。
・質問カードとして提出があったものに回答。
・日本語字幕で教科書Unit 6範囲の映画を視聴。約18分。
・Unit 6のPhrase Reading Worksheetを使い、直読直解のための方法などを書画カメラを使いながら説明。今日のポイントは and による並列が何と何の並列になっているかを確認することが中心。また、that節や熟語などにも着目。
・プリントを説明し終わってから質問受け。今日は質問者にシールを配布する形だが、1限も2限も結構多くの質問が寄せられた。2限の学生からは日本語字幕で映画を視聴している際に否定疑問文の答えがYes.となっているのに否定的な内容になっているのはなぜか?という鋭い質問。よく映画を見ているようで感心!再度その部分の映像を映し出して日本語と英語の否定疑問文について補足説明。
・教科書の単語問題等をやって答え合わせをしてから、英語字幕で再度、一つの場面を視聴しながら教科書の問題と、追加プリントで口語表現の説明や日本語字幕と英語の元のセリフとのずれについて説明。
・Scene Focusの2つめには入れなかった。次回ここから。次回までの予習として、予めフレーズ分割し、その和訳部分だけを箇条書きにしたプリントを渡し、教科書本文をその和訳の切れ目に従ってスラッシュを入れてくるという今年からの新ネタで前期を締めくくることにした。
・本当はもう一つネタを用意していたのだが、今日の授業開始直前まで、映画視聴18分を入れる段取りを忘れていたため来週送り。



第11回 6月20日

授業の流れ
・宿題範囲の教科書のページの答えを板書し、各自が答え合わせをしている間にノートチェックで巡回。これは既に予告していた内容だが、普段から「自分で言えるようになりたい英語表現」をまとめてみる作業を普段からどの程度やっているかを確認するため。各自の机の上にこのような趣旨で集めた全ての記録を並べさせ、順番に巡回しながら3色のいずれかのカードを配布。目安としては趣旨にあった活動が5ページ以上できている者が緑色のカードで平常点に5点加算、3ページ程度にまとまっているか、ページ数は多いけど単語を繰り返し書いただけなど、活動の趣旨に合わないノートのまとめ方をしている者には黄色のカードで平常点に3点加算、それに満たない、あるいは殆ど書いていないという者には赤色のカードで平常点に1点加算。
・質問カードに回答。1限も2限も提出件数が増えてきたので、これまではどちらかのクラスで出た質問は両方のクラスで回答していたが、今後はクラスごとに分けて回答することにした。
・今日の中心的な課題は「英語字幕だけで見る」。とはいっても2週間前に既に同じ範囲を日本語字幕で見ているし、ストーリーはPhrase Reading Worksheetである程度つかんでいるので、英語の聞き取りに集中できたかもしれない。約20分の範囲を英語字幕で見たあとで、どのぐらい理解できたのか、などの感想を出席カードの裏面に書いてもらった。TOEICリスニングでは全く聞いたことがない内容が出題される。それが解けないのであれば、とりあえず一度は聞いたことがある内容なら聞けるようにすることが必要ではないか?みたいなアドバイス。
・続いて教科書のScene Focusのページ。英語字幕の内容を聞き取って書くというよう問題が何問かあったが、これを聞き取りにするのではなく、事前にペアで考えてから映像で確認するというような流れでやってみた。
・たまたま映像の中の台詞に出てきたので、自分の持ちネタの一つでもある Come here. が「神谷」に聞こえるという件を今年はこのタイミングで利用。1限の学生には結構うけたけど、2限の学生の視線は冷たかった(笑)
・教科書のリスニング問題は次回までの宿題ということにして、次のUnit 6に入った。既にプリントを配布しており、何人かの学生はそれを利用した学習を始めているようだが、今日は1ページ分の英文を2分で読めるかという確認と、教科書付属のCDで聞いてみて、同じスピードで理解できるか(読み上げ音声は1分52秒)という練習。そろそろこれまでやってきた直読直解の効果が見えてきた頃だろうか?教科書付属のCDを使って授業外の時間にもいろいろ試してみて欲しいというような話をして終了。



第10回 6月13日

授業の流れ
・中間テスト返却。解説プリントを配布してポイントや採点基準などについて説明。
・出席カードは宿題チェックなどは行わず、同じものを配布。裏面上半分に中間テストの感想と期末テストの目標設定を自由に記入させた。(いつものように次週、書画カメラで記載内容を共有する予定。)
・次回のノートチェックについての告知。次回「自分で使えるようになりたい例文集」をどのぐらい書き溜めているか机間巡回しながらチェックして緑/黄/赤の3色の出席カードを区別して配布する予定。(この授業以外で出て来た例文でも良いが、単語を10回書く等の作業は対象外。)
・前回配布のPhrase Reading Worksheet(既に右側に訳語が入っているもの)を使ってどういう学習をしてきたかを出席カード裏面の下半分に記入させた(英語と日本語で同じ意味の単語に線を引く、自分で考えたフレーズ訳と比べてみる、プリントを見ながら教科書の付属音声を聴いてみる、使えるようになりたい英語表現を探す…など)。直読直解に向けての補足説明と質問受けをページごとに繰り返し。
・今日はいろいろと文法用語を混ぜこむ説明が多かった。受信英語という科目ではあるが、どちらかといえば英作文に繋げていくために(自分の言いたいことをより長く英語で書くために)文法ルールに従って文を伸ばしていくための方法を知るというスタンス。これは少しでも多く「自分で使えるようになりたい例文集」を作って欲しいので、そのきっかけとして。
・次回、教科書の単語問題をやってから英語字幕での視聴を中心とした学習へ。少しだけスピードアップしてUnit 6の範囲を日本語字幕で見るだけではなく、プリントにも入りたい。



第9回 6月6日

授業の流れ
・中間テスト。試験問題はこんな内容でした。(.docx形式。期間限定で公開!?適当な時期に削除します。)A4用紙両面1枚の分量。30分。
・試験のあとで教科書p.20の下半分から学習。ここからが期末テスト範囲。英語字幕で2回視聴。ここでは謝罪表現でちょっと凝った内容のものがあったので、文法訳読方式で説明。たまにはこういう説明の仕方もしないとね。こんな感じで板書。
・教科書p.21は次回までの宿題として指示。
・教科書Unit 5相当範囲の映画を約20分、日本語字幕で視聴。その後でこの範囲のPhrase Reading Worksheetを見ながら各自に必要かつ適切な事前学習をしてくるように指示。今回からはプリント右側に予めフレーズ訳が入っている形のプリントを利用するので、予習の負担は軽減されるが、各自でいろいろな学習(英語と日本語で同じ意味の単語に線を引く、自分で考えたフレーズ訳と比べてみる、プリントを見ながら教科書の付属音声を聴いてみる、使えるようになりたい英語表現を探す…その他いろいろ)ができることになる。そして授業進度も少し速まることになる。さて、どういうことになりますやら。
・次回はテストを返却して、次々回のノートチェックの話をする予定。普段から例文を書きためているかどうかで平常点が変わることになるのだけれど…。(授業ではまだ発表していないことをこっそりブログで公開。)



第8回 5月30日

授業の流れ
・今日は出席はカードリーダーでチェック。
・前回実施の大学指定のケータイ授業アンケートに教員コメントを書き加えたので、それを中間モニタで提示しながら説明。そのあとで質問コーナーと前回の出席カードの裏面のコメント読み上げを書画カメラ併用で。
・次回が中間テストのため、去年同一教科書を使った授業をやった時の試験問題から一部を抜き出したものを書画カメラでちらっと提示。
・教科書コーナーは前回のプリントの残りの部分。前回紹介しただんだん大きな○を書いていくという方法を再度説明しながら簡単に説明。今日も身近な内容に当てはめて教科書の英文を使った英作文を少々。そしてプリント全体に関して個別質問を教室内を歩き回りながら受付。今日は出席カードがないので「ごほうびシール」を有効な質問に対して配布。
・教科書p.19の単語問題等を答え合わせしてから映画を約18分、日本語字幕で視聴。そして教科書p.20のScene Focusに関する場面を繰り返し見ながら問題を解き、解説。ここでは超早口の英語の音声を切り出した音源ファイルをスロー再生して聞き取れるかということにも挑戦させた。教科書p.20の上半分しか行かなかったので、ここまでが中間テスト範囲。


第7回 5月23日

授業の流れ
・大学指定のケータイ授業アンケートを実施。出席人数の半数程度の回答が寄せられた時点から中間モニタに集計結果を出しながらコメントしていきながら順次追加提出を待ち受け。教師生活14年目になっても相変わらず指摘されてしまう悪い癖「喋るスピードが速くて時々分からなくなる」は改善したいと思いながらなかなか治らない。他の改善要求として教室設備に関するもの(蛍光灯のせいでホワイトボードが見にくい、中間モニタが見にくい、書画カメラのピントが時々ずれる等)が寄せられたが、教員個人にはどうしようもない。
・出席カードの種類は予習プリントの状況によって区別。
・質問コーナー。この回答の関連事項としてIMDbについて紹介し、このサイトのPay it forwardのGoofs(撮影上のミスなど)のページから、登場人物のホームレスの一人がある場面では歯が綺麗なのに別の場面では虫歯だらけになっているというミスを紹介。
・教科書コーナー。前回の宿題のリスニング穴埋めを答え合わせし、英語の音変化について少しだけ紹介。
・プリントコーナー。今日は直読直解のためのコツとして、Phraseごとに小さい○からだんだん大きな○を書いていって、文が変わったらまた小さな○に戻るという書き込みを全てのページで最初に行った。

・これは後戻り読みをさせない方法の一つであり、それぞれのPhraseを読み進めるごとに少しずつ分かってくる情報量が増えていくことをイメージするために紹介した。(授業後に書いてもらった感想ではこの方法に好意的な意見が多かった)また、複数のPhraseが塊となって主語となる箇所は、It is difficult. のような簡単な文の主語の部分を入れ替えような方法で、片言英語からの脱出のきっかけになるというような話を紹介。さらに、自分で英語を書いたり喋ったりする際に、どのようにしたら1秒でも長く連続した英語を話せるか、というコツの一つとして、○を少しずつ大きくしていくためのつなぎ言葉に注目するといったことを提案。またここでは最近中学校でも取り入れられつつある意味順の考え方を少しだけ説明。他に教科書の文を使って身近な例に書き換える練習。例えば教科書にある This makes her want to drink alcohol again. を使って「このことは私に再び彼女を愛したいと思わせた」という文にしてみる練習など。こういう中で「使えるようになりたい英語表現集」のストックを少しずつ増やしていって欲しい。
・例によってプリントは1ページずつ終わるごとに教室内を巡回し個別の質問受け。今日は出席カードを使う週なので、質問者のカードに直接「おっけい合格」の判子を押印。
・プリントは4ページ目には入れず次回送りとなったが、希望者はフレーズ和訳入りのプリントの内容を事前に知ることができるよう、授業終了時に教室前方に「撮影自由」として置いておいたら何人かがケータイのカメラで撮影していた。
・宿題として教科書の単語問題1ページ分を指示。出席カードの裏面には今日の感想を一言でも書くよう指示。(ただし書かなくても評価は変わらない。書いた内容は次回の授業で書画カメラで提示。)
・来週進んだところまでが中間テストの範囲。



第6回 5月16日

授業の流れ
・出席はカードリーダーで記録。
・前回の出席カードの裏面(前回の授業の収穫を書いてもらっている)を書画カメラで共有しながらコメントなど。
・質問コーナー。前回の質問が多すぎた(1限も2限も当該時限だけでなく別の時限で出た質問も説明していることもあり)ここまでで25分。I'm not sure. と I don't know. の違いや、教科書本文や映画のセリフに出てきた内容の関連表現などに関する質問。
・教科書のUnit 3の範囲の映画を日本語字幕で視聴。約18分。
・教科書の単語問題の正解を板書。この答え合わせ、質問受け、次の内容理解に関する問題に目を通す、気に入ったフレーズなどを書き留めるなどの自由時間として約10分を確保。1限も2限も教室内を巡回して質問に回答し、「ごほうびシール」をそれぞれ5名ずつ程度に配布。2限では登場人物の話すスラングについての質問があり、当該範囲の英語字幕と日本語字幕の内容の比較・説明を行った。
・教科書の内容理解に関する問題を英語字幕や字幕なしで視聴しながら回答。この映画のテーマでもある「トレバーの善意を次へ渡す運動という考えはどのようなものか」という設問に関しては、中間テストでそのまま「英語で説明しなさい」という形で出題することを予告。そしてこの問いの模範解答は今日は日本語で板書。この内容を英訳したものをそのままテストの時に書いてもよいということにした。もしも自分で書いた英文を事前に添削して欲しければ質問カードで対応する。
・短いセリフを聞き取る問題は字幕なしで、少々長めのセリフを聞き取る問題は日本語字幕で視聴し、答えを板書してから英語字幕でも確認するという形で進めた。
・教科書p.14のScene 1のみ終了。次回Scene 2から。
・宿題はp.15のリスニング穴埋めと、次のUnitのPhrase Reading Worksheetを埋める作業。



第5回 5月9日

授業の流れ
・予習チェックしながら出席カードを配布。
・オンラインで寄せられていた質問に回答。TOEICのそれぞれの問題を解くためにかけることができる1問当たりの時間制限などについて説明。
・教科書のリスニング問題の答え合わせと音の変化についての説明。対話練習の部分はペアで積極的に練習できているチームには「ごほうびシール」を配布。
・次のUnitの英文をPhrase Reading Worksheetを1ページずつ、右側の日本語訳が入っているものを書画カメラで提示しながら説明。(1) ゆっくり読み上げたのを聴いてもらう (2) 難しいと思われる単語に左右に同じ線を入れる (3) あとで直読直解に向けてのヒントとして紹介する箇所に印をつける (4) フレーズ訳を提示しながら各自チェック (5) 直読直解のための方法などを説明 (6) 説明が終わったら巡回して質問受け(質問者の出席カードに「おっけい合格」の押印)をしながら、質問がない学生は各自で例文ノート作成 という流れが基本パターン。学生卓を巡回しながらの質問受けは一人15秒ぐらいずつ、1回の授業で多くても15件〜20件程度しか回答できないが、詳しく知りたい場合は質問カードに書くか、あるいは自分で調べた結果を出席カード等で報告することで同様にポイントを加算することにしている。
・本文に出てきた単語で直読直解に向けてのヒントとして主に今日取り上げたのは take / have / to の3つの多義語。Weblioでtakeを調べた画面 を提示しながら「つかむ、抱く、捕らえる、占領する、獲得する、手に入れる、取る」と周囲に書き、コア・ミーニングとして「世の中にあるものを自分のものにする」と書いた。(本当は他にもいろいろ考えられるが暫定案)また、have については本文に出てきたものを取り上げたわけではないが、以前別のブログの記事として書いた記事があるので、これを紹介。(「have 多義語 吾輩」で検索できることを紹介)さらに本文中で to が11回も出てきたので、これを全て「〜の方向に向かう」という解釈も可能であることを説明。他に that節、関係代名詞 who、副詞とは何か、助動詞の実現可能性についても簡単に説明。
・最後に出席カードの裏面に「今日の収穫」を書いてもらった。次回の授業開始時にこの記載内容は書画カメラを使って共有する予定。
・次回までの宿題として教科書の語彙問題1ページ分を指示して終了。今日は映画を見る余裕がなかったのがとても残念。




第4回 5月2日

授業の流れ
・本日の出席記録はカードリーダーにて。
・6月1日に学内TOEICがあるので、国際ビジネスコミュニケーション協会から取り寄せたTOEIC PROGRAM GUIDEを全員に配布してTOEICがどういう試験かを簡単に説明。多くの学生がどうしたら1回目から点数が取れるかを気にしているようだが、英語を専攻としない大学1年次の学生にとっての初めてのTOEIC受験は「玉砕のためにある」(傾向を知り、次の目標を立てるために使う)というのが持論なのでそのあたりも簡単に説明。
・前回の出席カードの裏面(英語字幕で見た感想)を全員分、書画カメラで提示してコメントなど。
・質問カードへの回答。先週の1限の終わりに大量に駆け込み提出があったため、1限の質問コーナーは結構長めだった。2限は先週の1限の分も先週のうちに説明してしまったので今日は短めだった。
・宿題として指示していた教科書の問題1ページ分の答え合わせと質問受け。問題の解説はほとんど行わず、質問が出たときのみ対応。単語と和訳のマッチング問題なのでさほどの質問が出てくるわけでもなかったのだが。今日は出席カードを使わない日なので、その代わりに質問者には「おっけい合格」のはんこを押したシールを配布。これを次回以降、出席カードを使う時に貼り付けて提出することで今日の質問ポイントが加算されるという使い方。
・映画を日本語字幕と英語字幕を適宜切り替えながら、教科書のScene Focus問題を1問ずつ進めていったが、問題以外にもいろいろな解説を入れていった。英語字幕と日本語字幕の比較でもいろいろ紹介すべきことがあり、例えば Apparently, none of you have ever seen a new teacher before. が「新しい先生ははじめてかね」、I'm having a bad hair day. が「ヘアがきまらなくて」となっているところなど、日本語字幕の内容が逐語訳ではなく、むしろ1秒4文字の制約の中で作られているというような話も紹介。また、映画のセリフの中で出てくるスラングのような表現についても「基本は使わない方がいい」という形で説明。
・次回までの宿題として教科書のリスニング穴埋めと、次回範囲のPhrase Reading Worksheetを埋めてくるよう指示。今回もグループで共同作業でやってくれたらいい。前回よりも予習をきちんとやってくる学生が増えたらいいなあ。むしろ埋めていなければ直読直解に向けての練習などがほとんどできなくなるので…。



第3回 4月25日

授業の流れ
・前回配布したプリントの予習チェックを行いながら出席カードを配布。予習している学生には通常の出席カード、予習していない学生には右上に切り込みを入れた出席カード。1限も2限も予習していない者が2割ほどいたのが残念。前回指示したようにグループで取り組んでもよいので、とりあえずプリントは埋めてきて欲しかった。
・前回の出席カードの裏面に書いてもらった映画の感想などを書画カメラで提示しながらコメントなど。
・質問カードへの回答。
・予習範囲のUnit 2のPhrase Reading Worksheetの日本語訳の入ったものを書画カメラで提示しながら1ページずつ進め、注意すべき表現、意味の分からない単語のチェック、チャンクで覚えたい表現を探す作業を各自進め、さらに直読直解のために必要な文法の考え方などを説明。予習していないとかなり苦労することになるというのは今日の進め方で伝わっただろうか?
・1ページ終わるごとに5分程度時間をとり、各自が覚えておきたい表現などを自由にノートに書き溜めて行く作業。この作業の間は随時質問を受け、良い質問には出席カードに「おっけい合格」のはんこを押印。今日はなるべく全員にはんこを押すことができるよう教室内を走り回ったこともあり、7割程度の学生の質問には回答できたと思う。
・最後に教科書でやった範囲の半分程度に相当する内容(約6分)を英語字幕で視聴。出席カードの裏面に英語字幕で見た感想を簡単に書いてもらって終了。



第2回 4月18日

授業の流れ
・授業開始時間直後から前回視聴範囲である最初の1時間分を1分ごとのコマ送りで提示しながらあらすじを簡単に解説してから、それに続けてそのまま後半を視聴。
・映画終了後に出席カードを配布。感動して泣いている学生は1限の方が多かった様子。裏面には映画の感想などを書くように指示。また、これは次回授業時に全員分を書画カメラで提示して感想等を共有することを予告。
・この時点で残り20分程度。教科書の構成や授業での進め方について簡単に説明したあと、Unit 2のReading Focusに準拠したPhrase Reading Worksheet(英語1列のもの)を配布し、冒頭の2文だけはフレーズ訳の例を板書。そして残りの部分はそのまま宿題に指示。個人作業ではなくグループで共同作業でやること、次回このプリントがきちんと埋まっているかを予習チェックとして確認することについても説明しておいた。
・1限は授業終了時に質問カードの提出があった。



第1回 4月11日

授業の流れ
・出席確認はカードリーダーにて。
・最初の30分ほどをオリエンテーションとし、シラバスと補足事項プリントに従った説明。質問カードも配布し、オンライン質問フォームについても紹介。その他、学習方法のアドバイスなど。受信できる内容と発信できる内容の両方を高めて行くこと、また、今の時点で受信できることをこれからの学習で発信できるようにすることなど。「一人で学んで生きるのが大学生」という話も。(今年の新入生ガイダンスでは「高校4年生」ではなく「大学1年生」という話もしている。)
・映画は『ペイ・フォワード』(Pay it Forward, 2000年)で、今日はDVDをChapter 18の途中(59:00あたり)まで日本語字幕で視聴。来週の授業で残りの1時間分を見てから教科書の方に入る予定。
・教科書には映画のネタバレが含まれるので、教科書を購入しても来週の授業で映画を最後まで見終わってから開いた方がよいというアドバイスも一応しておいた。
・2限で1件だけ、映画を見ている間にオンライン質問フォームの提出があった。感心感心。

※ちなみに、オンライン質問フォームはこんな形式のものです。Googleドキュメントで簡単に作れます。受信英語と資格英語の授業では、学生も授業中にスマートフォンを使って自由に質問を送信してよいことにしています。教卓パソコンでは質問提出をモニタリングしていて、できる限りその授業時間中に、また、タイミングが合えばその場で答えるようにしています。Googleドキュメントが表示できない携帯電話の所有者は紙の質問カードで提出できるようにしていて、これも授業時間中に適宜回収します。