2016年1月30日土曜日

2016.3.13 第14回 e-learning教育学会(金沢大学)で口頭発表します!

2016年3月23日追記:(遅ればせながら)発表が終了しました。こちらから「中国語対応 ピンイン問題自動作成機能つき 四択問題作成ツール」および当日配布資料をダウンロードできます。(追記ここまで)
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久しぶりの更新です。体調の都合により授業記録を書かなくなってからこのサイトへのアクセス数もほとんどなくなってしまいましたが…。

さて、金沢大学で2016年3月13日(日)に開催される第14回 e-learning教育学会にて「四択問題作成ツールにおける作問自動化の試み ―中国語ピンイン問題作成を例に―」というタイトルの口頭発表を行います。例によって私は開発担当ですが、セカンドオーサーに清原文代先生(大阪府立大学)に加わっていただき、いろいろとお知恵を拝借しながら一生懸命開発作業を進めているところです。

ご関心のおありの方は http://www.mle.cmc.osaka-u.ac.jp/WELL/ の学会Webサイトをご参照ください。第14回大会プログラムも掲載されております。

こちらから発表要旨800字として提出したものを引用の上、公開しておきます。発表後にはツール公開サイトへのリンクや発表スライドも掲載します。

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 本研究は「四択問題作成ツール」( http://www.oit.ac.jp/ip/~kamiya/mcg/ )への作問自動化機能の追加を狙いとしたものである。もとより作問自動化には様々な困難が予想されるが、今回は比較的簡単な事例として、中国語ピンイン問題作成機能の追加を試みた。漢字は表意文字であり、初級段階の学習者は発音を表すローマ字であるピンインを通じて発音を学ぶ。単語のピンイン表記はテスト問題の定番であり、中国語検定試験の準4級〜3級においては毎回出題されている。
 従来の「四択問題作成ツール」は、Excelファイルをデータベースとし、FileMakerで開発したツールに取り込むことで、多目的な問題データの利用が可能になる「教員支援型ツール」の一種であった。発端となった神谷・山内(2009)および一連の研究の結果、2015年9月改良版では「出題した問題セットIDの付加と検索」「テキスト形式での出力」「各種e-learning形式での出力」「四択スライド表示」「問題順・選択肢順の固定とランダム並べ替え」等の機能を追加することに成功した。
 これらの利点を生かしながら本ツールではFileMaker単体で動作するようにした。利用者が「簡体字」および「正解となるピンイン」を入力すると、自動的に「誤答となり得るピンイン」が三つ以上出力され、そこから「出題に用いたい誤答」を三つ選んで合計で四択にするという流れにより、教員の負担軽減に資する可能性があると考えた。なお、本発表では1音節〜3音節のものを対象としている。
 FileMaker Pro AdvancedではWindows環境およびOS X環境において単体での利用が可能な「ランタイム版」を作成できる機能があり、本ツールにも採用した。ランタイム版は追加費用なしで利用できるため、一般の中国語教育関係者にとって大きな利点であろう。
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